きっかけがない腰痛原因の見つけ方と治療方法 | 日本オランダ徒手療法協会

blog

きっかけがない腰痛原因の見つけ方と治療方法

2022.12.12

from 橋本 祐一 @自宅デスクより

 

1回ですべてを覚えようとして気合いを入れたはいいものの、結局記憶に残らずに無駄に終わってしまったことってありませんか?

 

実は、私の子供の頃の勉強方法ってこの方法でした。

 

要するに一夜漬け!

 

だから全然身に入っていないことがほとんど、、、泣

 

じっくりと目を通したつもりでいても、時間が経てば綺麗さっぱり記憶が抜け落ちている。

 

そんな経験あなたもありませんでした?

 

でも、

 

しっかりと記憶を定着させるにはどうしたらいいのか。

 

その答えは意外と単純で、「繰り返し」こそが最強の勉強法で、最も効率的で確実に結果に結びつく方法なんです。

 

そりゃ繰り返ししたら覚えれるよ!って聞こえてきそうですけど、じゃあ何回繰り返すのか?

 

それは、

 

「1冊の参考書を必ず3回繰り返す」

 

という“レバレッジ記憶法”です!

 

少ない労力で多くの成果をあげるためにも、この方法は非常に有効だそうです。

 

その方法は、

 

1、参考書をパラパラとめくって、全体に目を通す「通読」を行う。パッと見てわからないところにはペンで線を引く。(線ではなく自分なりの印でもOK)

 

2、とくに記憶しづらいものは1回目とは違う色で線を引いて抽出する。2色の線が引かれているものは、記憶に残らなかった覚えにくいものという認識をもつ。

 

3、2色の線が引かれている箇所を重点的に読む。今までで一番速いスピードで読み、頭に叩き込む。

 

このレバレッジ記憶法は、全体を俯瞰し、わからないことを抽出し、覚えにくいことを刷り込む、という暗記法なんだそうです。

 

効率的に勉強し、確実に結果を出したい人は、ぜひ試してみてください。

 

さて、

 

話はガラッと変わって、臨床の現場で患者さんに痛みについて問診していてもきっかけがなかったり、いつ頃から痛かったのかわからないシーンってあると思います。

 

そんな時あなたはどうしていますか?

 

わからないままにしてリハビリや治療をしていませんか?

 

今回のブログは、痛みについてなんですけど、

 

患者さんの痛みに関しての曖昧な記憶にも「ある治療に役立つヒント」が隠されていることがある。

 

意外とそれを取りこぼしがち、、、

 

だから治療経過がうまくいかないことがあるんです。

 

以前の私もこんなシーンを曖昧にしていたので、なかなかうまくいかなかったことがありました。

 

なので、それを今回はお話をさせてもらいます。

 

治療家泣かせの振り回される「ある痛み」

以前、腰痛を抱えてしまった50歳代の患者さんがいたんです。

 

その方はなんで急に腰が痛くなったのかわからないらしく、いつものように仕事をしたり、普通に生活をしていたらしいんです。

 

でも急に腰が痛くなってからだんだん腰が立たなくなって前屈み気味でしか立てなくなってしまったそうなんです。

 

今までぎっくり腰になった経験も2回ほどあって、今回の腰の痛みはぎっくり腰の時とは違い徐々に痛くなってしまった感じだったそう。

 

特に、痺れや力が入らないということはないけど、ついつい腰に手を当てたくなってしまいたくなっているんです。

 

仕事は、飲食店で約5kg以上の寸胴鍋を運ぶことがあるとの事。

 

問診を進めて話を聞いていくうちに、あることがわかったんです。

 

腰が痛くなった前日のことを深掘りしてみたんですけど、

 

実は急に腰が痛くなったきっかけというのが、その日はイベントがあり、かなり忙しかったみたいでいつもの3倍くらいの数の量を運んでは下ろしてを繰り返していたらしいんです。

 

患者さん自身はいつものように仕事をしていたので気づかなかったのですが、いつもの3倍の量の動きがきっかけだと私は思ったんです。

 

そうだと思った理由は、、、

 

ボリューム理論って何?

負荷のボリュームが関係していると感じたんです。

 

負荷のボリュームっていうとわかりずらいかもしれませんが、負荷の量のことです。

 

筋トレにも「ボリューム理論」があるんですが、

 

ボリュームとは筋肉への負荷を数値化したもので、

 

・ウエイトの重量×レップ数(回数)×セット数

 

例えば、10kgのバーベルを使って1セット10回の動作を3セット取り組む筋トレは、300ボリューム。

 

理屈の上では、重量やレップ数、セット数を多くしてボリュームを増やすほど、筋肉が成長していくことになりますよね。

 

これが、ボリューム理論なんですが、この場合に痛みがないことが条件ではあるんです。

 

でも、この時の痛みがやっている時にある場合は、その重さの強度を下げる必要があるのはわかると思います。

 

でも、次の日に痛みがある場合や時間が経過してから酷く痛む時は量を調整しなければならないんです。

 

この患者さんの場合は、筋トレではないのですが、寸胴鍋が5kgであれば35Lの容量があり、満杯に入れると40kgの重さになるんです。

 

その40kgの重さを普段は2〜3回運ぶみたいなんですが、その日はその3倍の数を運んだので、

 

・普段:40kg×3回=120ボリューム

・痛くなったきっかけ:40kg×3回×3=360ボリューム

 

このボリュームが今回の痛みの原因で、さらにはその痛みを抱えたまま日頃の120kgを毎日行ったことで徐々に痛くなって酷くなっていったんです。

 

なので、腰の治療をするよりも、この患者さんの場合は、日頃の負荷の調節をしないと腰の痛みは減っていかないし、完治することはないんです。

 

このことを知らないまま、腰の張っている筋肉を緩めたり、体幹が弱いから体幹トレーニングをやってもらっても絶対に良くはなっていかない。

 

そんな事を知らずに今までの私だったらやっていたかもしれませんが、問診の大切さを知ってからは深掘りをする事を徹底しているんです。

 

痛みの原因がわからない時には、こういった患者さんが気づかない場面でのきっかけがあるかもしれませんのでしっかりと問診で聞き逃さないようにしてくださいね。

 

P.S.

 

あー、記憶をよくする方法はわかって繰り返すことが結局は近道なんだと10代の自分に戻って教えてあげたい!!

 

でも、そのころに戻って教えても右から左じゃ意味ないですよね。笑

 

P.P.S.

 

治療家にとって「痛み」って厄介ですよね。

 

でも、「痛み」のことを知ると治療中に悩むことって少なくなってきます。

 

今回も記憶にはないボリュームによって痛みが出てしまった話をしましたが、この他にも痛みに関係していることがあるんです。

 

そこで、痛みについてもっと知りたいという方には、

 

この『最低限知っておくべき“痛み”の知識』という動画がオススメです。

 

実は、

 

公式LINEに登録するだけですぐに無料で見れますよ!!

 

公式LINEの登録はこちら

↓ ↓ ↓

https://lin.ee/vg89A7A


この記事を書いた人

アバター画像

橋本祐一

福岡県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。四肢コース・福岡校講師研修中。総合病院、整形外科クリニックを経験。普段は、主に一般の整形疾患からスポーツ障害の中学生・高校生などの治療を行なっている。休日に息子と戯れ合う時は、全力で遊ぶ一児の父。