[高齢リハ]筋トレ効果を2倍にする方法 | 日本オランダ徒手療法協会

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[高齢リハ]筋トレ効果を2倍にする方法

2022.12.25

from 橋本 祐一 @自宅デスクより

 

もともと私は今まで朝に朝食をとらないスタンスだったんです。

 

食べれないというよりは、食べない。

 

なぜかというと、少しでも長〜く寝ていたいから、、、

 

グータラだったんです。

 

そして、あろうことか間違ったダイエット方法の一つで朝ごはんを食べないと痩せるかもっていう淡い考えでやっていたんです。

 

でも、そのせいか仕事では頭が働かないような、ボーッとすることが増えたんです。

 

要するに長時間集中することができなくなって大事なことを忘れっぽくなってしまったりしていたんです。

 

これはいかん!と思ってしっかりと朝ごはんを食べるようになったんです。

 

すると、朝からなんだか頭が働いている気がして、集中力もついて仕事中のミスも少なくなったんですよね。

 

実際にも体の中では、集中力を高める為には必要なことが起きているんですよね。

 

脳は、ブドウ糖をエネルギー源として使っていますが、ブドウ糖は体内に大量に貯蔵しておくことがあまりできない。

 

だから朝食を摂ることで脳内のエネルギーが満たされ、脳が活発化して集中力や記憶力を高めてくれるんです。

 

やっぱり食事って大事ですよね。

 

さて、食事(栄養)が体に良い影響を与えるってなんとなく頭の中では理解していると思います。

 

でも、本当に食事が体調を取り戻したケースって経験したことありますか?

ということで、今回は食事(栄養)が体に良い結果を与えたケースを経験したので紹介したいと思います。

 

突然動けなくなった患者さん

 

 

橋本「あれ?〇〇さんどうしたんですか?今日は車椅子なんかに乗って体調でも悪いんですか?」

 

患者さん「うん。今日はなんだか調子が悪いから車椅子にしたんだよね。足も痛いし」

 

ご家族「最近、急に太ももが痛いって言うので、車椅子を用意したんですけど、なんでですかね?」

 

デイサービスに通っている患者さんの話なんですけど、

 

今まで杖で歩いていた人が、痛いしきついからって言う理由で車椅子になることってそんなにないことですよね。

 

でも、その患者さんは性格的に甘えてしまうタイプの方だったので、ついつい家族も患者さんのいうことを何でもかんでも聞いてあげて過保護になっていたんです。

 

そして、今回も家の中でも転倒して事故してしまうよりも、車椅子に乗って安全に暮らすことを重きにしてたんです。

 

なので、リハビリとしては、痛みの解消と体力を落とさないように痛みのない範囲で運動をしていくメニューを実践していたんです。

 

実際の痛みを訴えている太ももの患部は炎症症状もなく、ピンポイントで痛みがないので、関連痛かな?って考えたんです。

 

大腿部のL2〜4番の神経支配が関与

 

だから、そこにアプローチしたんです。

 

また、車椅子生活になったせいで、筋肉の滑走性が悪くなって、癒着することで痛みが出ている可能性もあったんで、リリースやストレッチ、あとは下半身のスクワットやランジの訓練をしたんです。

 

すると、かなり痛みが取れたんで、ホッと胸をなでおろしたんです。

 

なので、1ヶ月程このリハビリとトレーニングを実施したんですよね。

 

でも、この車椅子の生活と大腿の痛みが結果としてなぜか1ヶ月程度続いてしまうです。

 

しかも、筋肉がなぜかアップしてこないんです。

 

動きも悪いし、大腿の周径を測っても太くなるどころかどんどん減っていったんです。

 

なぜ???

 

足りていなかったのは食事

 

 

そこから、もう一度問診をしたんです。

 

本人とそこの施設のスタッフに

 

するとあることがわかったんです。

 

そのあることとは、

 

食事についてなんです。

 

すると、施設内で出される食事がまずいとの理由で食事を全くとっていなかったんです。

 

お家でも、自分の好きな甘いものしか口にしていなかったとのこと。

 

そうなると、

 

リハビリをやる以前の問題だって考えたんです。

 

運動しても栄養がなければ筋肉は大きく強くならない。

 

しかも、筋肉を動かすのにカルシウムが必要になるし、筋肉を作り出すのにタンパク質や炭水化物は必要ですよね。

 

それらが全く取れていなかったんです。

 

それにもかかわらず、リハビリではスクワットなどの筋トレ、日常生活では散歩を中心とした歩行訓練を実施し、その度に痛みが出る状態。

 

しかも、痛みが出ると筋肉はいくら鍛えてもつかないという事実もある。

 

それでは、いくらリハビリや散歩をしても成果は出ないのは当然ですよね。

 

なので、家族と話し合い、デイサービスでも食事を取れるようにお願いしたんですけど、その第一歩の提案としてプロテインの利用をオススメしたんです。

 

すると、徐々に効果で初めて、施設の食事を摂るようになっていって、痛みが取れ始め、車椅子から最終的には、杖で歩くまでになったんです。

 

この経験はかなり自分にとって貴重な経験になったんですよね。

 

頭の中では栄養が体を構成し、担っていることは重々分かっていたんですが、ここまでの効果が現れるとは思っていなかった。

 

リハビリはただ単に徒手療法や運動療法で痛みを取ることが全てではなく、体の中身まで見ないといけないって思ったケースの一つとなりました。

 

皆さんも、もし今目の前で何をやっても成果が出ない患者さんがいたら、食事や栄養面にも目を向けるといいかもしれません。

 

P.S.

朝食は一日を活動的にいきいきと過ごすための大事なスイッチ。

 

今日もしっかり食べてブログと仕事を頑張ろうと思います!!

 

P.P.S.

今回の患者さんの痛みの原因が栄養状態によるものだったと思いますが、意外と運動する前の準備段階で食事面を意識することは少ないと思います。

 

ですが、痛みの原因は他にも様々な理由でなることもしばしば、、、

 

どうやってその原因を探ることができるのか悩んでいる方には、

 

この『最低限知っておくべき“痛み”の知識』という動画がオススメです。

 

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この記事を書いた人

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橋本祐一

福岡県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。四肢コース・福岡校講師研修中。総合病院、整形外科クリニックを経験。普段は、主に一般の整形疾患からスポーツ障害の中学生・高校生などの治療を行なっている。休日に息子と戯れ合う時は、全力で遊ぶ一児の父。