シビレを治すために最低限知っておくべきコト | 日本オランダ徒手療法協会

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シビレを治すために最低限知っておくべきコト

2023.04.23

from 橋本 祐一 @自宅デスクより

 

デサントジャパン株式会社『アンブロ』というブランドから、サッカー用ヘッドバンド「プロテクトヘッドバンド」が、今年の3月から販売が開始されたらしいんです。

 

サッカーって、ボールの競り合いによって衝突や転倒で頭を強く打ってしまい、脳震盪を起こす事例って結構多いんです。

 

子どもだけでなく、トップ選手でも珍しくないみたいなんですよね。

 

ちなみに、 2014年のブラジルワールドカップでは、全64試合で傷害が104件発生し、そのうち頭部外傷は19件(全体の18%)で、脳振盪は5件に及んだそうなんです。

 

なので、国際サッカー連盟(FIFA)や日本サッカー協会(JFA)のルールでもプレー中の脳震盪が疑われる際の対応方法や、脳震盪後の練習復帰までの段階的なプログラムなどが定められるようになっているんです。

 

そして、海外においては子どものヘディングが禁止されるなど、サッカープレー時の頭や脳への衝撃に対して慎重な動きが見られるようになってるんです。

 

そこで、今回の「プロテクトヘッドバンド」が販売されるということはすごくいい情報ですよね!

 

何と言っても、自動車の研究機関がテストを行った衝撃製品テストを実施した結果なんですけど、

 

ヘッドバンド未着用の状態と比べ、頭部への衝撃を43%低減するという結果を得たとあるんです!

 

驚きの数値!!

 

プレーの中で、ボールを取りたい、得点につなげたい、という思いが強くなればなるほど、他の選手との激しい競り合いやヘディングの機会も増えたりする。

 

でも、子どもたちの怪我や事故のリスクを減らすために、頭部を守るヘッドバンドは有効な対策だと感じます。

 

サッカーだけではなくて、コンタクトスポーツにおいても脳震盪などの怪我はつきものですが、その怪我を少しでも減らそうとする企業努力には頭が上がりませんよね。

 

さて、サッカーでも意外と多い脳震盪にまつわるお話でしたが、今回のブログは、、、

 

シビレについてなんですが、

 

シビレって治療するのが苦手って言う方が意外と多いと思うんです。

 

そして、なかなかすぐには治って行かないからこそ焦ってしまう厄介な「シビレ」

 

そんな「シビレ」についてお話ししたいと思います。

 

足のシビレがなかなか治らない、、、

 

 

先日、後輩から

 

「足のシビレがよくならない患者さんがいまして、、、」

 

こんな相談を受けたんです。

 

シビレって原因は様々あるし、すぐに治るものもあるけれど、痺れの原因になる所によっては時間のかかる厄介な症状ですよね。

 

でも、そんな悩みを抱えている後輩のためにも、患者さんの情報を聞くために、後輩へ問診を決行!!

 

という事で、

 

・60代の女性

・右臀部から大腿外側部にかけて痛みとシビレがある

・腰の下の方を押すと痛気持ちい感じ

・触られている感覚はあるし、鈍くもない

・力が抜ける感覚がたまにある

・歩いている時は痛くないけど、長時間座っていると痛くてシビレもどんどん酷くなる

・腰を曲げると痛くない、腰を反って痛みのある方へ傾けると痛む

・SLRは陰性

・旦那さんの介護をしている

・もともと10年以上前から腰痛を抱えていて、ヘルニアの診断を受けたことがある

 

まだまだ、聞き足りないこともあるんですけど、

 

今回、私は後輩へこんなことを聞いたんです。

 

それは、、、

 

「痛みの原因になっている組織ってなに?」

 

そうすると、

 

「もともとヘルニアを持っていてシビレだから神経じゃないんですか?」

 

ってこういう答えだったんです。

 

シビレ=神経ってになると思うんです。

 

だけど、じゃあ神経が問題だった場合は、どんな症状が現れるはずなのか?

 

痛みの原因追求!

 

患者さんの既往にあるヘルニアという固定概念がありそうだったし、

 

シビレ=神経って思ってしまっていることがまずは問題なので、

 

神経が問題なのであれば、どんな症状があるのか?

・末梢神経の障害がある場合、片側下肢へのシビレ

・筋力低下・消失

・筋肉の萎縮

・感覚低下・鈍麻

・腱反射低下

など

 

これが当てはまるかどうかで、神経に問題があるのかどうか区別ができると思うんです。

 

これを直接教えるのではなく、わからなければ自分で調べてみて患者さんと照らし合わせてみることをしてもらったんです。

 

すると、

 

・シビレは片側にある ◯

・筋肉の萎縮無し ×

・筋力低下が少し左右差があり △

・皮膚感覚、深部感覚は左右差もない ×

・腱反射は正常 ×

 

これを行なってみた後輩は、

 

「シビレの原因は神経じゃないのかもしれないですね、、、じゃあ、シビレの原因は他にありそうですね」

 

って他に原因があるかもしれないと、こうやって書き出してもらったことで、シビレの原因が神経なのかどうかの判別ができてくると同時に神経が問題なんだという固定概念から変化が起きたんです。

 

じゃあ、何が問題なのか?

 

それは、また今度の機会にしようと思います。

 

P.S.

 

ちなみに、この患者さんは今では、長時間座ってバスに乗ったり、タクシーに乗っても痛かったりしていたのが、痛みもなく生活できるようになっているそうなんです。

 

後輩が、悩んで相談して、患者さんの問題を解決できたと喜んで次の患者さんも治すぞ!って気合が入っています。

 

P.P.S.

 

今回の話は、痺れについてでした。

 

痺れの治療って苦手に思っている人が多い印象ですが、

 

でも、痺れの原因をしっかりと把握する事で、治療がスムーズに行きますし、なおかつ焦って治療しなくてすみます。

 

また、痛みの原因の追求も同じことが言えると思うのですが、

 

どうやってその原因を探ることができるのか?

 

そんな悩みを抱えている方には、

 

この『最低限知っておくべき“痛み”の知識』という動画がオススメです。

 

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この記事を書いた人

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橋本祐一

福岡県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。四肢コース・福岡校講師研修中。総合病院、整形外科クリニックを経験。普段は、主に一般の整形疾患からスポーツ障害の中学生・高校生などの治療を行なっている。休日に息子と戯れ合う時は、全力で遊ぶ一児の父。