【何が原因?】痺れるけど筋力も感覚も全く異常なし⁉ | 日本オランダ徒手療法協会

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【何が原因?】痺れるけど筋力も感覚も全く異常なし⁉

2023.06.25

from 橋本 祐一 @自宅デスクより

 

あなたにとって「成功者」とはどんな人ですか?

 

私もそうなのですが、おそらく多くの人が「経済的に豊かな人」ってまず思い浮かべませんか?

 

これって自分の思想のせいかな?って思ったんですけど、

 

本屋さんにい行っても

 

「成功する人の考え方」

 

「成功者がしている100の習慣」

 

などなど、、、

 

ってやたら目立って置いてあります。

 

私も気になって興味本位でgoogleを使って「成功者」とキーワードで検索すると、

 

なんと「約 6億件 」ってすごい数字!!

 

みんな憧れがあるんだろうなと思ったんです。

 

では、成功者とは具体的にどのような人のことなのか?

 

「成功の定義」について、

 

”バラク・オバマ(元アメリカ合衆国大統領)”

『成功はどれだけお金を稼いだかではない。人々の生活に変化を生み出すことである。』

 

上記以外にも、色々な著名な方が成功の定義を歌っていましたけど、1人たりとも「成功=富を築いたこと」と答える人はいなかったそうです。

 

稼いでいるからそう言えるのでは?と思ったかもしれませんが、

 

例えば、

 

初めて車を購入した時に得られる満足度や生活の便利さも、嬉しさもすごいものだと思います。

 

でも、2台目、3台目、、、と増えていくと、最初の喜びや満足度は次第に薄れていく。

 

これを『限界効用逓減(ていげん)の法則』というらしいんです。

 

富を得ている人はこのことも知った上で成功の定義を自分なりに持っているのだなと感じたんです。

 

でも、

 

臨床上の考えでいうと、ここでいう『成功者』ってすごく儲けている治療家!

 

というよりも、患者さんに安心感を与えて、最終的には良くなって目標を達成できる手助けができる人。

 

それが、私の思う治療家の『成功者』だと思うんです。

 

まだまだ、私も『成功者』なんていうのはおこがましいですが、

 

今回は目標が達成できた患者さんのお話をさせてもらいます。

 

腰が痛いし、足の痺れが交互に、、、

 

 

前回のブログの続きなんですけど、まだ解決できていない痺れが残っていますよね?

 

それも、なぜか日によって交互に出ている痺れ、、、。

 

ということで前回の患者さんの情報を簡単に振り返ると

 

・腰痛と同時に足の痺れがひどい40代後半の男性

・腰も屈むと痛い

・大腿の外側から後面に痺れのような違和感がある

・後ろに反るのそこまで痛みは無い

・最近は常に痺れている感じで、日によって交互に痺れる

・過去に腰痛は何度かしたことがあるけれど、痺れは今回が初めて

・仕事がベッドメイキングをされていて仕事中は、常に中腰姿勢になっている

 

そして、20代前半の時に一度ひどいぎっくり腰をしたという経験から多裂筋は萎縮して閉まっているのでは?という結論に至ったんですよね。

 

さらには、多裂筋が萎縮してしまった腰椎の関節は安定させることができずに、アウターの筋肉がその働きを補うために過剰に収縮してしまって腰痛の原因になっている。

 

というところまではわかったんです。

 

じゃあ、痺れの違和感は何が原因なのか?

「痺れているから神経でしょ?」

 

って聞こえてきそうですが、その症状が痺れなのかどうか判断する必要があるんです。

 

じゃあどうするのか?

 

痺れの根本原因

 

 

ちなみに、痺れのような違和感は大腿部の外側あたりで、デルマトーム上では、L5とS1の領域なんです。

 

では、神経が問題なのであればどんな症状が出るのか?

 

それは、、、

・筋力が低下

・キーマッスルの筋萎縮

・腱反射低下・消失

・感覚異常

・ティネル徴候陽性

 

以上の検査で引っかかるはずですよね?

 

じゃあ、患者さんと照らし合わせて見ると、

 

・筋力が低下 → 無し

・キーマッスルの筋萎縮 → 無し

・腱反射低下・消失 → 無し

・感覚異常 → 違和感があるも、触った感じの左右差はない

・ティネル徴候陰性

 

この結果は神経の問題ではない可能性がある。

 

じゃあ何が原因なのか?

 

結論から言うと、実は関連痛だったんです。

 

患者さんの訴えは、痺れのような違和感で、大腿外側部なんです。

 

その大腿外側部の違和感って、腰椎の5番目か仙腸関節が問題になっていることが多いですよね。

 

実際にこの患者さんは仙腸関節に問題があったんですよね。

 

関連痛とは症状が出ている場所には全く問題はなく、脊柱や骨盤帯に本当の原因がある場合のことを言います。

 

腰椎の椎間関節が常に圧迫されたり、仙腸関節がズレて関節内の圧が高まっている場合に、本来であればその圧迫が加わっているところに痛みが出ればわかりやすい。

 

でも、脊柱や骨盤帯には痛みを感じる痛みの「受容器」が四肢よりも少ないため、根本の原因部位に痛みを感じるのではなく、脊柱や仙腸関節と同じ「四肢の神経支配領域」で痛みが出るんです。

 

脳が勘違いを起こしているんです!

 

でも、この患者さんはそもそもなんで交互に出たのか?

 

この患者さんは、前回のブログで多裂筋の機能が下がってしまった事で、関節がグラグラと不安定になっている腰痛が原因だったと思います。

 

その不安定性が仙腸関節のズレを強めてしまい、違和感が出たんです。

 

ズレの影響で、左は仙腸関節の圧迫による症状で、右は組織の伸張による症状として日によって交互に出ていると思ったんです。

 

なので、この患者さんに仙腸関節の調整を行うことで一瞬で「違和感」はなくなったんです。

 

痺れのような「違和感」の症状の場合で、悩んでいたら関連痛のことも視野に入れて問診から評価をしてみると症状の解決に成功するかもしれません。

 

P.S.

 

「成功者の定義」ってなんだろうって改めて考えると、、、

 

「自分を磨くために勉強を欠かさない人」なのではないのか?って思います。

 

常に勉強を欠かさない人はどんどん先に行っている気がするんです。

 

自分も遅れないように勉強して自分自身を磨いて行きます。

 

P.P.S.

 

今回の話は、痺れについてでした。

 

痺れの治療って苦手に思っている人が多い印象ですが、

 

でも、痺れの原因をしっかりと把握する事で、治療がスムーズに行きますし、なおかつ焦って治療しなくてすみます。

 

また、痛みの原因の追求も同じことが言えると思うのですが、

 

どうやってその原因を探ることができるのか?

 

そんな悩みを抱えている方には、

 

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この記事を書いた人

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橋本祐一

福岡県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。四肢コース・福岡校講師研修中。総合病院、整形外科クリニックを経験。普段は、主に一般の整形疾患からスポーツ障害の中学生・高校生などの治療を行なっている。休日に息子と戯れ合う時は、全力で遊ぶ一児の父。