頭痛は『ある習慣』を聞き逃すな! | 日本オランダ徒手療法協会

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頭痛は『ある習慣』を聞き逃すな!

2022.08.21

from 橋本 祐一 @自宅デスクより

 

何かを継続することって案外難しいですよね。

 

今までに私自身もやり続けることの難しさを思い知ったことがあるんです。

 

それが、ダイエット!!

 

特に自分に甘々な私なのですぐに挫折してしまう傾向に。笑

 

以前のブログでも結婚式にはダイエットに成功したけど、それをキープできずにリバウンドしてしまったことをお話しさせてもらったんですけど、

 

実はダイエットを今、行なっているんです。

 

成果は、意外にも出ていて、ここ4ヶ月で7kg以上のダイエットに成功しているんです!

 

でも、あんなに継続してダイエットができていなかった自分はどうしたのか?

 

どうすれば継続できたのか?

 

それが、

 

「続けられる環境にする」ということです!

 

継続を邪魔する環境では、絶対と言っていいほど継続は難しい。

 

人間って元々、変化を嫌って、現状維持を好む生き物じゃないですか?

 

環境まで現状維持を応援すると継続することはなかなか難しいんです。

 

そこでの自分の対策例としては、

 

・第三者に継続する事と達成後の目標を言っちゃう!

・自分だけの約束にはせず、他の人と約束する!

・現状維持を応援してくれる人の輪からあえて離れる。

 

これをやって自分をその環境下においたんです。

 

そうしたら周りの目も気になって運動や食事制限が続けてでき、習慣にすることもできて来たんです。

 

やらないと気持ちが悪いくらいに。笑

 

意外とやればできるんだなぁと今では自分を褒めてあげています。笑

 

さて、

 

私のダイエットなんて興味はないと思いますが、本題に移っていきますね。

 

今回のお話は継続つながりではないですが、『ある習慣』がきっかけで頭痛が起きてしまっていた患者さんのことをお話しさせてもらいます。

 

頭痛が取れない患者さん

 

 

先日、私のところに頭痛がひどい患者さんがきたんです。

 

理由の一つとしては、デスクワークで、仕事中に右側頭部から頭頂部にかけてとにかくズンズン痛みがでて困っているとのことだったんです。

 

整骨院や他の病院に行ったけど全然良くならないっていうので、治療を進める前に、まずは脳梗塞などレッドフラッグに注意して色々聞いたんです。

 

頭痛の診療ガイドライン2021にもしっかりと、

 

「まずは一次性頭痛と二次性頭痛をどう鑑別するのかが重要。」とあります。

 

ちなみに、

・脳には異常のない一次性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、神経痛など)

・脳に異常があっておきる二次性頭痛(くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、髄膜炎・脳炎など)

があるんです。

 

その中でも、二次性頭痛かどうか鑑別する必要があるんですが、要はレッドフラッグ を判別するためには必須ですよね。

 

①発熱を含む全身症状:項部硬直・意識レベルの低下、神経脱落症状

②急または突然に発症する頭痛

③今までに経験したことがない人生最悪の頭痛

④姿勢によって変化する頭痛

⑤50歳以降に初発の頭痛

⑥くしゃみ、咳、または運動によって誘発される頭痛

⑦癌や免疫不全の病態を有する患者の頭痛

⑧いつもと様子の異なる頭痛

⑨外傷後に発症した頭痛

⑩自律神経症状を伴う眼痛

などなど

 

もちろん既往歴のところもしっかりと聞く必要がありますよね。

 

でも、この方の場合は、脳梗塞や脳出血などレッドフラッグ などにも症状が一致しなかったので施術を行ったんです。

 

デスクワーク自身でも猫背だと感じていてそこが問題があることは薄々気づいていたとのことでその結果からも右の頸部から肩甲骨周囲の皮膚、筋肉や背骨のアライメント不良によって循環が滞り、頭部に強い頭痛を引き起こしているのではと考えたんです。

 

なので肩関節、首回り、胸部、胸椎から頚椎にかけての、筋肉・皮膚のリリース、頚椎、胸椎のモビライゼーションとマニュピレーションを実施したんです。

 

姿勢の修正も必要ですが、そもそもの首から背中にかけての循環が良くなれば痛みが緩和すると考えたので行ってみたんです。

 

すると、痛みのある首や背中、肩周りの痛みが減ったんですけど、頭痛以外の部分だけ。

 

問題の頭痛はあまり変わってなかったんです。

 

なんで?

 

循環が良くなれば良くなるはず、、、

 

いいリアクションが来ると思ってドヤ顔で待っていたのに、、、。

 

 

患者さんの表情に着目

 

 

もう一度問診して情報を聞く必要があると判断して、問診を開始!

 

もしかしたら隠れたレッドフラッグがあるかもと疑いつつ、、、

 

でも、以前診てもらった病院でも脳の検査やMRIもしたけど全く問題がないとも言われたらしいので、レッドフラッグ はないし仕事の習慣以外で気になることがないとのこと。

 

少し考えながら患者さんの表情を見ていた時に、なんだんか非対称で右の口角が少し上がってる?そんな感じがしたんです。

 

もしかしたら、、、

 

実は、その方の表情から話を聞いて頭痛の原因がわかったんです。

 

それは、、、

 

 

問題は日頃の習慣

 

 

右の口角が上がってる原因、それがガムを噛むこと。

 

それも毎日、間髪もあまり入れず、右側の歯で偏った噛み方をしていたらしいんです。

 

タバコを最近やめたことで口が寂しくなってついつい癖でずっとガムを噛んでいたらしいんです。

 

問診をし直しててよかったと改めて感じたケースですよね。

 

すぐに、ガムを噛むことを中止してもらって普段ご飯を噛むほうも左でも噛んでもらうように指導させてもらったんです。

 

数日後、

 

その頭痛で悩んでいた患者さんの表情がスッキリした感じで、

 

「ガムを噛むのをやめた次の日から頭痛が減ってきて、今ではほとんど痛くなくなりました。」

 

すごく嬉しそうにリハビリに来られたんです。

 

それ以降は、何かあった時に相談しに来ますとだけいってリハビリ終了!

 

ほとんど私の治療という治療は最初の施術だけであとは悪い習慣を修正して解決した患者さんの話でした。

 

でも、ずっと最初に掲げていた仮説の循環をよくしないとだとか、姿勢をよくしないとだとかにとらわれ過ぎると、今回のケースの患者さんの本当の悩み解決には至らなかったと思います。

 

問診の痛みを聞き取ることも大事ですが、悪しき習慣を見極めることもすごく大事なことなので、ぜひあなたも姿勢だけにとらわれない悪しき習慣の深掘りをすることをお勧めします!

 

P.S.

私のさらなる継続をさせるコツですが、

 

「後1か月半頑張るぞ!」っては思わずに、

 

「とにかく今日だけは頑張ろう!」と

 

1日を毎回頑張ることでモチベーションを保てることがあります。

 

だって今日1日だけ頑張るならできますもんね!


この記事を書いた人

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橋本祐一

福岡県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。四肢コース・福岡校講師研修中。総合病院、整形外科クリニックを経験。普段は、主に一般の整形疾患からスポーツ障害の中学生・高校生などの治療を行なっている。休日に息子と戯れ合う時は、全力で遊ぶ一児の父。