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有効な問診ってできていますか? | 日本オランダ徒手療法協会

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有効な問診ってできていますか?

2018.10.02

From 橘田 幸博 

@甲府駅のスタバより

 

先日、初めてハーフマラソン(20キロ)を走った。

 

長距離が元々得意な私が「巨峰の丘マラソン」っていう地元では

まぁまぁ有名な大会に出場したのです。

 

その大会は何が有名かって、走る道が登り坂も下り坂ばかりで

スタート→下り→登り→下りみたいなとにかく平坦な道はない

めっちゃ過酷コースが見所なんですよ。

 

前々から友人に「走ると気持ちいいし、人生変わるよ」

と聞いてたので、今回挑戦するって流れになったんです。

 

何事もやってみることがモットーは私は大会1ヶ月目にエントリー。

 

そしてそこから時日がたつのは早いもので当日に向けて

トレーニング等の準備もほとんどせずに大会に望んだ。

自慢じゃないけど、靴も大会4日前に新調したものだ。

 

結果はいちお完走!!2時間29分23秒の大会規定ギリギリに時間。

 

だが、体はボロボロ。

 

とにかく下肢筋は全て筋肉痛、腰も痛いし、足首は死ぬほど痛い。

 

そして友人が言ってたことは本当だった。

「人生は変わった」もう絶対に走らないという考え方に変わった。

 

それは冗談だが、こんな状態になってしまったのは結局のところ準備不足が

原因である。

 

本当に疲れた・・・。

 

そんな体の状態の患者さんが来院されたときに

どんなことを問診で聞けばいいか悩むことないですか?

 

痛みの箇所が多いし、痛みも強いから安静が必要だけど、

仕事によっては安静にできないかもしれないしなど。。

 

僕も以前はこんな患者さんにどんなことを聞けば、効果的なのか

わからなかったです。

 

今日紹介したいのは、ライフスタイル・ワークスタイル・トレーニングスタイルですね。

覚えやすいようにそれぞれのStyleのSをとって「3S」って呼んでいる。

 

皆さんも経験あると思うけど、問診していると、「こことここが痛い」「先週からだけど、

先月も痛みがあったかも」など、はっきりしたものから曖昧なものまで様々な情報を

沢山くれるからその一つ一つをできるだけ漏れが無いようにしたいんだよね。

 

だからこんな風に「3S」造語を作って統一しているんだ。

 

今回はライフスタイルについてお話するね。

 

Life Style(ライフスタイル)を聞く

ライフスタイル、つまりその患者さんの日常生活のことを聞くということですね。

朝起きてから夜寝るまでのことを聞くってこと。

 

聞いてみるとわかるけど、みんなそれぞれ趣味も違うし、

何時に起きるとか寝る時間が全然違うから詳しく聞いて見ないと勘違いしてる場合ある。

 

以前、2年前から膝痛がある75才のおじいちゃんに問診で、ライフスタイルを聞いた

んだけど、

 

橘田「ご趣味は何ですか?」

 

患者「趣味は庭いじりです」(おっ、立ち座りの動作が多いからこれが原因かも)

 

橘田「ありがとうございます」

  「痛みの原因はですね・・・・」

 

結果この患者さんの症状は中々よくなりません。 

何でかわかります?

 

僕は重大なミスを起こしていたのです。

 

それは「庭いじり」の内容を詳しく聞いてなかったことだった。

草むしりの作業みたいな庭いじりを想像してたんだけど、

実際は立った状態でもできるお花の手入れと水やりで

全然想像と違ったんだ。

 

それ以来、詳しく聞くことと実際の動作をやってもらうってことを

徹底したら、このミスはほとんどなくなった。

 

しかも、症状を改善するスピードが格段に上がった。

ライフスタイルを詳しく聞いて、それに対してアプローチや指導するわけだから

そりゃ結果も出やすいよね。

 

家のことも聞く

あとは、僕が結構良く聞くのが、「住環境」かな。

一般の患者さんって家の間取りが原因で症状が改善しづらい場合がよくあって、階段が多い家、寝室がどこにあるとかは細かく聞くことにしてるんだ。

 

例えば、

膝の関節内にトラブルを抱えている高齢者の方って

一歩踏み出すだけで痛い状況の人が多いんだよね。

 

そんな人を治していくのに負荷量を下げることが大事なんだけど、

住環境がちゃんと把握できていないとアドバイスができなくて

 

全然治って行かないことって昔あったから今は結構詳しく聞くようにしている。

 

こんな何気ないことにヒントがあるから、患者さんの話はちゃんと聞かなきゃだね。

 

ライフスタイルって聞いているようで、

漏れてることもあるから気をつけて聞いて欲しい。

 

「トイレはどこにあるの?」

 

とかいきなり聞かれてもびっくりされるので

しっかり段階踏んで徐々に掘り下げていくことをおすすめします。

 

時間は2つ目の「3S」

ワークスタイルについてご紹介しますので、楽しみにしててくださいね。

 

P.s

決意!!来年もマラソン大会に出ます。そして次こそは準備をしっかりする。

一年はあっという間だからね。

 

今日の格言

「準備しないということは、その時点で負けを意味する」


この記事を書いた人

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橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015,2019)に帯同。2019タッチラグビー世界選手権日本初の銅メダル獲得にも貢献、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。