骨折リハで予後を早める為にやるべきこと | 日本オランダ徒手療法協会

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骨折リハで予後を早める為にやるべきこと

2022.11.27

from 橋本 祐一 @自宅デスクより

 

先週からサッカーW杯が始まりましたね〜

 

今回の開催国はカタール!!

 

そして、中東での初開催国となって盛り上がっていますね

 

でも、今回の大会ではいろんなことがたくさん起きているんですよね

 

特に今回は開催時期が大幅に変更されていること!

 

この開催時期がいろんなことに影響しているんです。

 

何に影響しているのかというと、

 

W杯は通例、欧州主要リーグの終了から約1カ月後の6月に開幕するんですが、今回は酷暑を避けるため異例の11月開幕に変更。

 

なので、サッカーの欧州は8月から開催しシーズンを中断して11月から12月に開催される事で、開幕の約1週間前まで所属クラブの試合が組まれていたんです。

 

その過密日程の影響からなのか、故障を抱えながら代表に選ばれた選手も多いんですよね。

 

悔しさをにじませて今回のW杯を諦めた選手は、たくさんいるはず。

 

諦めたくない気持ちはわかるけど、諦めって肝心。

 

臨床の中でもどうしようもない怪我ってありますよね。

 

リハビリではどうにでもならない、疾患や病気など、、、

 

でも、骨折はどうでしょう?

 

骨折は仮骨ができるまで何も出来ないと思っていませんか?

 

そんなことはないんです。

 

何も出来ないことはなく、実は骨折の予後をよくする方法があるんです。

 

それは、、、

 

骨折リハでやるべきこと

 

 

約2年前、サッカーのチームで足首を骨折した高校生が来院してきたんです。

 

その骨折が脛骨骨折。

 

接触ではなく実は自爆での怪我だったんです。

 

脛骨骨折で保存療法で加療することになったんですよね。

 

以前に足首の捻挫で担当していた子だった為、

 

その子が「今の時期って何をすればいいですか?」って聞いてきたんです。

 

この期間って骨折部はギプスやシーネで固定されているから直接患部を触ることは難しい。

 

じゃ〜この期間は何もしなくていいの?

 

っていうとそうじゃないですよね!

 

大体の病院では、骨折でのリハビリや術後の患者さんって、患部外のリハビリを主に行いますよね。

 

スポーツ復帰することを見据えて、筋力や体力が落ちないように、

・体幹トレーニング

・有酸素系トレーニング

・筋力トレーニング

  

これって、本当に大切なんですよね。

 

でも、本当にこれだけでいいんですか?

 

では、何が足りないのか?

 

実は、骨折の予後を早めるリハビリが足りていないんです。

 

予後を早めるリハビリ

 

 

骨折の介入は骨がしっかりと治癒してからじゃないと始まらないって思いがちですよね。

 

でも、実は安静時期からでも骨折へのリハビリの介入って可能なんですよ。

 

その内容というのも、骨にも血管や神経が通っていることは知っていますよね。

 

固定期間やベッドなんかで安静なんか長期にしているとその循環って悪くなる一方なんです。

 

骨の癒合を早めるのには安静と安静期間を過ぎてからの荷重による圧迫で良好になることは知っていると思います。

 

でも、安静時期に循環に関してリハビリから介入できたら最高じゃないですか?

 

それが、「スクレロトームによる骨への介入」なんです。

 

スクレロトームっていうのは、デルマトームでイメージしてもらうとわかりやすいと思うのですが、骨にも神経支配があるんです。

 

その骨の神経支配に沿って脊柱からアプローチして骨への循環を良好にしたり、足部は長期安静からむくみが強くなっているので、そこのむくみの予防や改善効果も期待できる。

 

そして、何と言っても骨折部位への栄養をなるべく効率よくしてあげることができるようになるんです。

 

実際に骨折の部位がL5、S1の領域だったのでその部分へ、、、

 

・L5、S1へマニュピレーション、モビライゼーション

・L5、S1の自律神経へのアプローチ

・L5、S1への物理療法

・キーマッスルの筋力トレーニング

などなど

 

やれることはたくさんあるんです。

 

この高校生の仮骨形成は通常より良好って医師からお墨付きをもらいました。

 

だから、骨折の安静時期からリハビリで、何もできないということはないんですよね。

 

でも、これで満足してはいけないんです。

 

自爆による骨折の原因を探る必要があるんですけど、実は、コロナ禍で練習もあまりまともにしなかったそうなんです。

 

そんな中、学校での練習が再開になって練習していたら骨折してしまったそう。

 

接触による骨折ではなく、自らのプレー中で引き起こした骨折だったので高強度のプレーに耐えられなくての骨折だったと思うんです。

 

そして、この高校生から話を聞いたんですけど、同時期に同じ骨折をした選手がいたらしいんです。

 

その子の骨折の場所は違うけど第5中足骨骨折。

 

その子は復帰後にまた同じ場所を再び骨折してしまい、まだリハビリ中だって聞いたんです。

 

その子がどんなリハビリをしていたかの詳細はわかりませんが、復帰するには早かったのか?

 

はたまた、骨折で骨がつく前からの介入を行っていれば、結果は違っていたかもしれません。

 

 

P.S.

 

あ〜、私もW杯を生で応援しに行きたい!

 

ちなみに、カタールって日本の秋田県よりも少し狭い国なんですって!

 

意外と小さな国なんですね

 

P.P.S.

 

今回の話は骨折のお話で、スクレロトームによる骨折の予後を早める事も必要ですが、

 

スポーツに復帰するには今回お話した以外の事も考えながら治療やサポートをする必要があります。

 

そこで、オススメなのが、

 

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この記事を書いた人

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橋本祐一

福岡県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。四肢コース・福岡校講師研修中。総合病院、整形外科クリニックを経験。普段は、主に一般の整形疾患からスポーツ障害の中学生・高校生などの治療を行なっている。休日に息子と戯れ合う時は、全力で遊ぶ一児の父。