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膝痛が治らない時はここを見て! | 日本オランダ徒手療法協会

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膝痛が治らない時はここを見て!

2022.10.16

from 橋本 祐一 @自宅デスクより

 

先日、何気にテレビを見ていたんですけど、

 

西武園ゆうえんちが紹介されていたんですよね。

 

西武園ゆうえんちって行ったことはないんですけど、昭和初期の街並みの風景をそのままにテーマパークになっているそう。

 

その中に私の目を惹く面白いキャッチコピーのポスターがあったんです。

 

それがこちら、

 

「たばこは動くアクセサリー」

 

めちゃめちゃタバコを吸う事を勧めてるやん!!

 

そして、すごい目を惹くキャッチコピーで、シンプルな言葉なのにわかりやすくてついついタバコを吸ってしまいそうじゃないですか?

 

ほかにも面白いものはないのかと、少し興味が湧いてしまったので、調べてみました。

 

そしたら、

 

戦時中、

「みんなで吸おう明るい煙草」

 

戦後、

「ヤミタバコ消して文化の灯をともせ」

 

昭和30年ごろ、

「今日も元気だ。たばこがうまい!」

 

昭和40年ごろ、

「白いベストセラー」

「よろしかったら、パートナー」

「男、一本。セブンスター」

などなど、、、

 

年代によってワードが違えど、ポスターの絵とこのキャッチコピーで連想しやすくなっています。

 

なので、当時は若い男女が街中でモクモクと吸っていたらしいです。

 

でも、近年ではタバコ吸いにとっては住みにくい世の中になっていますよね。

 

エリアによっては全面禁煙。タクシーでも全面禁煙。公共施設もしかり。

 

今では、喫煙者が肩身の狭い思いをしているこの時代なのに、昭和のポスターはタバコを推奨しているかのようだったんです。

 

まさにポスターって「時代を映す鏡」なんですね。

 

鏡といえば、臨床などで全身用の鏡を用いて、姿勢や歩容の矯正指導でよく使うのではないでしょうか?

 

姿勢を正す!動作を正常にする事で痛みがなくなる!

 

過去の私はこれにばかり目を向けていたことがあったんです。

 

でも、そんな姿勢に目を向けたばかりに、膝の痛みがなかなか改善しなかった患者さんのお話をさせてもらいます。

 

膝が痛くてしゃがめない患者さん

 

左膝痛が問題で趣味のガーデニングがしたいけど出来ないと訴えた60代女性の患者さんを診たんです。

 

以前から元々腰が痛くて他の整形外科を受診したり、近くの整骨院などに通院していたらしいのですが、最近になって膝が痛くなったとの事だったんです。

 

L3からS1までの広範囲に腰痛を訴えていたんです。

 

元々、既往で腰痛をもっているし、神経生理の観点からも考えながら治療していこうと考えながら問診を進めていったんです。

 

すると、

 

・しゃがみんで立ち上がりの時に左膝の内側が痛む

・立ち上がる際に膝がknee inしている

・炎症はない

・腰から太ももの外側は常に突っ張っている

・中臀筋はガチガチに硬くて弱い

・冷え性、便秘、汗をかかない、睡眠不足があり自律神経の機能低下

 

この情報から自分なりの仮説では、

 

中臀筋の筋力低下による立ち上がり動作で膝が内側に入ってしまう事で膝内側の靭帯・関節包・腱への伸ばされるメカニカルストレスが原因で痛みが出ているのではと仮定したんです。

 

また、

 

広範囲の腰痛もあるとの事で、L3からS1の感覚神経や運動神経の機能が低下し、筋力低下や感覚の閾値まで下がってしまう事でしゃがみ動作の負荷にも耐えられない組織の状態になっていたのではと考えたんです。

 

さらには、

 

昔ながらの腰痛ということもあり、自律神経系にも影響することも考えると、L3からS1の自律神経領域の機能低下や局所の循環不良なども起こったのではないかと考えたんです。

 

ということで私が行った治療は、

 

・L3からS1周囲筋のリリース・マニュピレーション

・L3からS1に関わる自律神経の領域へのアプローチ

・中臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、腸脛靭帯、大腿筋膜張筋などのリリース

・knee inを防ぎながらのスクワット

 

ていう感じで行ったんです。

 

よし!これで、患者さんの膝の痛みはスッキリ解決!!

 

って思っていたんですけど、、、

 

膝の痛みが取りきれない理由

 

数日リハビリを継続して立ち上がってのknee inはなくなったのに痛みは残ったまま。

 

実は、膝の痛みはあまり変わらなかったんです。

 

患者さん自身も早く好きなガーデニングをしたいからと教えていた運動もしていたのに一向に痛みが減らないことに表情は曇ったまま、、、

 

やばい。

 

どうしよう、、、。

 

こんな時ってものすごく焦ってしまい、変な汗をかきながらリハビリをしてしまいますよね。

 

以前の私なら、焦ったまま何も解決方法を見つけることができなかったかもしれません。

 

でも、

 

今回はきっぱり考え方を変え、これは自分の仮説が違うんだと思い、もう一度聞き漏れがないか問診を再開したんです。

 

すると、

 

最近、巻き爪になっていて現在も皮膚科に定期的にいっているとの事だったんです。

 

見落としてた〜〜〜〜!!って心のなかでついつい叫んでしまいました。

 

ちなみに、巻き爪になる原因の一つとして、

 

爪は、手足先端の保護となるほかに、ものを安定して掴んだり、足趾でしっかり踏ん張って歩く機能や地面を足趾で支える力などのバランス機能にも関与しています。

 

そして、爪の断面には適度な弯曲があり、この弯曲した構造は、外力と拮抗するために力学的な強度を保つという重要な役目があるとされているんですよね。

 

ですが、その足趾で踏ん張ることができなかったりすると、爪は床からの外力を受けなくなり、弯曲が強まって内側の方へ巻いていき足趾に食い込んでしまって痛みを伴ってしまうんです。

 

さらに、巻き爪で痛いのでまた、足趾で踏ん張ることができないという負のスパイラルに陥ってしまいます。

 

まさに、この患者さんも同じ状況だったんです。

 

裸足で片脚立ちしてもらうと足の指は浮き足になっていて、裸足で歩いてもらうとほとんど足の指を使って蹴れていなかったんです。

 

このような状況で歩いたり、しゃがみ動作から立ち上がる時に足部の踏ん張りがきかないことで膝に負荷が大きくなってしまい膝の痛みが現れたんですよね。

 

私が膝や股関節、腰にばかり目を光らせていたばかりに膝の痛みが取りきれなかった今回のケースでしたが、

 

ついつい評価のなかで、「中臀筋が弱くなったからknee inして痛みが出ている」って安易に考えてしまっていては私と同じ過ちを犯してしまう。

 

ですが、自分が最初に立てた仮説が違うと思い、問診し直したことで足先の方に目を向けて巻き爪などの状態も把握することができ、痛みの改善になったと思います。

 

痛みがなかなか改善しないときは、全く違う考えに切り替えると良い結果になるかもしれませんよ。

 

ちなみに、この患者さんは巻き爪の治療と並行して、足先での荷重運動を実施したんです。

 

その後は、膝の痛みも解消して、今では巻き爪もすっきりなくなって趣味のガーデニングも楽しくできています!

 

 

P.S.

ちなみに、私も喫煙者でした。

 

10年前に禁煙に成功して今では、

 

・健康になる

・お金が貯まる

・肌が綺麗になる

・息切れをしなくなった

・食事が美味しい

 

いい事づくしです。

 

まだ喫煙されているあなたも禁煙してみてはいかがですか?

 

P.P.S.

膝痛の原因は、膝では無く巻き爪だった今回の患者さんですが、

 

痛みの原因をより詳しく知りたい方は、

この『最低限知っておくべき“痛み”の知識』という動画がオススメですよ。

 

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この記事を書いた人

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橋本祐一

福岡県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。四肢コース・福岡校講師研修中。総合病院、整形外科クリニックを経験。普段は、主に一般の整形疾患からスポーツ障害の中学生・高校生などの治療を行なっている。休日に息子と戯れ合う時は、全力で遊ぶ一児の父。