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〇〇が腰痛改善を拒んでいる(続編) | 日本オランダ徒手療法協会

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〇〇が腰痛改善を拒んでいる(続編)

2018.11.01

From:長島 将太

@姪浜のスタバより

 

「今日の最も運勢がいい星座は、魚座のあなたでーす!!」

 

うちのTVは起床時間になると自動的にTVがつくように設定してるんですね。

基本的に朝バタバタしたくないじゃないですか。

 

だから、朝の5時半か6時には起きるようにしています。

たまに「おじいちゃんみたいだね(笑)」って患者さんに言われますがね。

 

そんな今日も、いつものようにTVから「今日の運勢占い」が聞こえて来たんです。

私はあまり占いは信じないんですが、自分の星座が上位だった時は、なぜか嬉しいんですよね。

 

「なんか今日はツイてるかも!!」

自分でも凄く単純やなって思います。

 

女の子からハートマーク付きできたメールに

テンション上がる中学生と同じくらい単純です(笑)

 

そんなに占いを信用していない私ですが、「運命」は信じてるんですよね。

自分自身に起こった出来事は「偶然ではなく、必然」と感じています。

 

ついこの間、私が最も信頼している医師も同じような事を言っていたんですよね。

 

「良い医者にあたるのは運(命)次第だ」ってね。

 

そして

「有名=良い医者じゃない」

「腕がいい=良い医者じゃない」とも言っていました。

 

この話は、本当に共感できます。

私達、治療家も同じだと思います。

 

どんな医師、治療家にあたるかは患者さんの運命次第だなって思うんです。

 

だからこそ、私が担当する患者さんは「運が良かった!」と言えるようにしたいなって常々胸に秘めています。

 

今回は、そんな担当次第で運命が変わる

急性腰痛患者さんの続編についてお話していきたいと思います。

 

急性腰痛の対処

以前のメルマガでギックリ腰の対応についてはお話しましたよね。

(まだ読んでいない人はコチラ→https://jadmt.or.jp/2018/10/11/4770/)

 

そうです。

 

急性腰痛患者は「痛みよりもまずは恐怖心を取ることに専念しましょう」ってね。

 

今回はその恐怖心も取り除けた先に必要となるポイントを紹介しますね。

恐怖心や痛みが緩和してきた急性腰痛の患者さんは、ある程度日常生活を送れるようになります。

 

この状態まで落ち着いてから、ようやく機能的な評価が出来るようになるんですよね。

でも、まず急性腰痛症の患者さんを評価をする前に知ってほしいことがあります。

 

それは、、、

多裂筋は24時間以内に萎縮する

そうなんです。

私もこの事を知った時は衝撃でした。

 

「筋肉が24時間以内に萎縮する!?」

「嘘でしょ!!」って信じられませんでした。

 

でも実際あるんですね。

似たような例であれば、ACL損傷後の内側広筋の萎縮も同じような現象ですね。

 

そして、なにより関節運動のコントロールに欠かせないインナーマッスルの多裂筋が

萎縮するという事は、インナーとアウターの関係が崩れるということになります。

 

もっと言えば「支える支柱(背骨)がグラつく」ことになります(怖)

 

だから腰痛患者さんには「インナーが大事!!」と言われているんですよね。

 

なので、「何度もギックリ腰をしている」「ギックリ腰が癖になっている」などの訴えがある患者さんの多裂筋はもうペラッ ペラッかもしれません。

 

よく腰痛の患者さんが「腰が張っている」と訴えるのは、この関係性が崩れてしまっているせいかもしれません。

 

本来は、背骨一つ一つをコントロールする「多裂筋」と背骨全体の運動をコントロールする「傍脊柱起立筋群」により安定した背骨の運動が可能になります。

 

しかし、急性腰痛症後はインナーの機能は落ちてしまう一方で、アウターは過剰に収縮するようになってしまいます。

 

痛めた直後は致し方ないにしても、この状態で日常生活に戻るのは「再発してしまう腰痛」を作ってしまいかねません。

 

なぜなら、このバランスが崩れた状態で生活に戻れば誤った運動パターンが定着してしまうからです。(ここでの運動パターンとは、小さい負荷には小さい筋肉が対応し、大きい負荷には大きい筋肉が対応することで筋疲労が少ない、効率的なパターンから逸れたものをいう)

 

ですので、まずは正しい運動パターンでの学習が非常に大切になります。

 

正しい運動パターンを身につけるには?

よく臨床で見かけて残念だと思うのが、、、

四つ這いで上肢下肢を交互に運動させる「ダイアゴナル」というエクササイズを運動パターンがまだ身についてない方にやっていることです。

 

昔は私も上記のような失敗をしたことがありました。

 

まだ身についていない状態でエクササイズを行なってしまった結果、インナーの多裂筋ではなく脊柱起立筋の収縮パターンが促されてしまい、腰の張り感が出たり、違和感が出たりと思っていた狙いとは真逆の反応に悩まされる事が多かったんですよね。

 

でも、その時は「多裂筋を鍛えるなら、これがいい!」と信じていたので気づかなかったんですね(苦笑)

 

今思えば、、、

このエクササイズ自体は非常に効果的なのですが、時期が今じゃなかったんですね。

 

なぜなら

エクササイズの負荷が身体の状態にあっていないからです。

 

「運動の代償」を伴うエクササイズは、患者さんの状態に合っていません。

これでは目的とする「多裂筋」ではなく、「起立筋」が働いてしまい誤った運動パターンを覚えてしまうことになるので、注意した方がいいと思います。

 

ですので、どんな方法でも構わないのですが「多裂筋」の収縮を学習させたい場合は「代償運動」には特に配慮することを念頭に置き、エクササイズを選択してみて下さい。

 

今回は急性腰痛後の患者さんの対応の続編についてお話しました。

急性から慢性腰痛へ移行してしまうかどうかは、私達の対応ひとつで変わってしまいます。

 

運が良い患者さんは「笑顔」に、運が悪い患者さんは、、、、

そんな方が少しでも少なくなる社会にしていきたいものですね。

 

グッバイ腰痛!!

(◯田先生のパクリです 笑)

 

PS

以前やった心理テストの結果に「運命思考」が入っていたのは驚かされました。

やっぱり運命は間違いなくあります。

このメルマガを読んで頂いている読者の方とも何かの繋がりがある筈です!!


この記事を書いた人

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長島 将太

理学療法士。南川整形外科病院(http://minamikawa-hp.com/about/rehabilitation.html )JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。