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『肩関節のその症状、原因は膝です。』って一体なんだよ!
2020.10.15from 杉山貴規 自宅デスク
どうも最近、夜に考えごとをする癖がついてしまって、
ネガティブな思考が離れない今日この頃なんです。
なぜか、それが秋になりより一層深く、重いことを考えるようになり、
これって鬱なんじゃないかって思っているんです。
でも、なぜ最近になってこんなにも悩むことになったのか?
仕事量や仕事内容っていうのは、ほとんど変わっていないのにもかかわらず。。。
・コロナのせいでデスクワークが多くなったせい?
・締め切りの仕事が数多くあるから?
・最近体重が多くなって、自分の体型を戻さなければ!と思っているせい?
いやはや、どう考えてもこれらの悩みは、もう随分前から思っていて、悩んでいることなんですよね。
そう、どう考えても秋になる前から悩んでいることなんです。
じゃ〜なんで?
っていうことで、そんな『鬱』なんじゃないかと思っている自分が、
リサーチをしてみたんです。
『秋 鬱』っていうキーワードで
すると出るわ、出るわ。
同じような人たちが多くいたんです。
するとある面白い文献を見つけたんです。
それは、『食欲の秋と鬱の関係性』っていう記事
食欲っていうとなんかポジティブな感じなんですが、面白そうだったんで読んでみたんです。
すると、ふむふむ
え〜そうなの〜〜〜〜
新事実ばっかり、
この話は長島先生のブログの前説でも出ていたんですが、日照時間に関係性があるんです。
(そのブログはこれ→https://jadmt.or.jp/2020/10/05/9000/)
日照時間が短くなると人間の心は鬱ぎ込むようになっているらしいんです。
科学的にいうと、セロトニンが体内で生成されにくくなるらしいんです。
セロトニンって幸せホルモンっていうやつです。
それが少なくなるから、塞ぎ込んだり、ストレスを感じやすくなって、うつ傾向になるらしいんです。
じゃ〜これをどうすればいいのか?
ここで必要になるのが、さっきから言っているセロトニンなんですが、人はこの物質を作る方法を自然にやっているんです。
それが3大欲求を満たすこと、
『食欲』
『生欲』
『睡眠欲』
おうおう!
そうなんです。
だから食欲の秋なんです。
人間の身体っていうのは、そのセロトニンの確保のために食欲が増すっていうメカニズムらしいんです。
『運動の秋』はなぜ?っていう声も聞こえてきますが、
これも運動をすることでセロトニンが生成されます。
だから自然と運動するようになっているっていうのが科学的な話みたいなんです。
本当に、人間の体って面白いですよね。
今日もかなり前置きが長くなりましたが、今日はそんな精神面の話ではなく、肩関節の話をしていきたいと思います。
肩が痛くて上がらないんです!
こんな症状の人って、あなたのところに数多くいらっしゃると思います。
この患者さんもその一人。
この患者さんの特徴は身長が190cm、体重が100kgの男性
膝が悪く片手にはT字杖をついている。
今回症状を訴えたのはその杖をついている方の肩なんだよね。
早速問診
・痛みは肩関節(肩鎖関節:ピンポイント)
・屈曲100度程度で肩の肩鎖関節辺りに痛みが出る
・安静時痛はない
・炎症症状もない(言うなら疼痛だけ)
・オーバーヘッドの動きをするときに痛みが出る
・普段の生活はベッドにいて、必要なときにベッドから起きて動く程度
・精神面に関しては特に異常はない
・杖をついていての肩の痛みはない
ってな感じ
本来であればピンポイントの痛みがあった時はそこを狙い撃ちして行っていくんだけど、今回の場合炎症症状がないってことは、組織損傷がないって考えたんだよね。
そうなってくると、関節の可動性が悪くてそこに関節が当たったりして痛みが出ていることが多い。
だから、この場合その関節のMobilityを上げることが重要じゃないかって考えたんだよね。
Mobilityって簡単に言うと引っかかりや関節が当たらないように動きを出すこと。
じゃ〜なんでこのようなことになったのかってことを考えるんだ。
もうお気づきの人もいると思うんだけど、
この症状が出た原因は2つ
・膝の痛み
・杖を使って歩いてる
そうなんだよね。
だから、この2つを治すことが最重要。
しかし、目の前の人は今の痛みをどうにかしてほしいって感じ。
で、そう言うときには、話をして今の現状と今後の課題、そして治療方針について話していくんだ。
膝が原因で歩き方問題だけど。。。
で以下のことを頭で考えて痛んだよね。
・杖に頼らない歩き方
・膝のその痛みを治すこと
(う〜ん、でもこれは曖昧で患者さんもポカンとしてしまう)
そこで、この2つを提案しつつ、治療をする方を優先に提案するようにしたんだ。
この場合、原因になっているのは膝関節。
なぜなら、歩き方とその姿勢に問題があったんだ。
歩くたびに膝が痛いので、杖にかなりの体重がかかっていたんだ。
その時の姿勢は杖側に体幹が側屈・体幹が前方変位して少し前かがみになるような感じで歩いていたんだよね。
そういう面からも、膝を治すことがこの肩関節の痛みや可動域を改善すると考えたんだ。
ということもあり、膝からって感じに本当はしたいんだけど。。。
肩を肩をっていう思いが強いので、
肩の治療をしつつ、体幹の前方変位・側屈を治し、肩の痛みや可動域が変わるっていうのを実感させてから、膝がいちばんの問題ですよっていう風に持って行こうって考えたんだ。
<<俺の頭の中>>
体幹の姿勢を改善させる
↓
肩の痛みと可動域を改善させる
↓
患者さんの信用を得る
↓
膝の問題で肩の症状が出ていることを言う
↓
患者さんの了承を得て、次回から膝を中心に治療する
って言うプランにしたんだ。
それで、以下の治療プランを実施
姿勢の改善
・脊柱の伸展モビライゼーション
・胸郭のモビライゼーション
・小胸筋と大胸筋のストレッチ・リリース
・広背筋のストレッチ・リリース
肩の可動域・痛み
・肩鎖関節のモビライゼーション
・肩甲上腕関節のモビライゼーション
・関節包ストレッチ
・肩甲上腕関節のマニュピュレーション
などなどを実施
肩関節のひっかりや骨同士がぶつかるようなことがなくなり、
Mobilityが改善されたんだ。
すると痛みと可動域が姿勢改善プランでかなり解消されたんだよね。
本人もかなり驚いていたんだ。
そこで、間髪入れず、肩の問題は膝関節に問題があるって言う話をしたら、すぐにそこもやってほしいって言う風になったんだ。
もう、自分のプラン通り
今では、膝からの治療プログラムを展開して、
歩様もかなり改善
それに伴って、先ほど行った姿勢の改善がなされ、肩の痛みや可動域制限っていうのはなくなったんだよね。
患者さんにとって目に見える症状っていうのは早く取り除いてほしいもの。
それを、様々な視点から分析して、肩ではない違うところに原因がありますって言っても、なかなかピンとこない人が多いですよね。
だから、まずは肩に近いところの姿勢改善を行ってその方法で成果を出すことが重要なんだよね。
そうすれば、こっちの話を真摯に受け止めてくれて、こちらのプランを信用してくれるんだ。
あなたも、このように組織損傷がない患者さんの場合、肩の問題というよりは他のところに問題があることが多いんだけど、いきなり運動連鎖を患者さんに言っても理解されないことがほとんど。
そこは成果を出しつつやってみて!
PS
最近では、秋の醍醐味のもう一つ
『芸術の秋』
で、セロトニンの生成を試みてみようと思って、
芸術関係の品に手を出しています。
つい最近も実は絵を購入(かなり笑えないやつを、、、笑)
もちろん、家族には秘密で、、、
↑↑↑
こういう隠し事がストレスになってんのかなぁ(笑)