肩関節周囲炎を治すなら小胸筋を弛ませろ! | 日本オランダ徒手療法協会

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肩関節周囲炎を治すなら小胸筋を弛ませろ!

2021.09.17

from 杉山貴規 都内カフェ

 

コンビニに行くと必ず行くコーナーと言えば、

 

ドリンクのコーナーですよね。

 

壁面一面の大型ガラス張りのドリンク専用冷蔵庫

 

コンビニ他の用事があったとしても、

 

必ず行きますよね。

 

なんで行くのかな〜と考えた時、

 

・喉が乾いているから

・新商品がないか見る

・なんとなく見に行く

 

こんな感じじゃないでしょうか?

 

自分は大体は缶コーヒーやお茶を買うために見に行くことが多い。

 

そんな、コンビニの冷蔵庫にちょっと異変が起きている。

 

コーヒー、ラテ、お茶のコーナーにあるニューカマーが幅を利かせているんだ。

 

それは、『抹茶』

 

なんか、抹茶とつく商品をやたらみる。

 

どこのコンビニに行ってもそうだ。

 

実はある商品が火付け役みたいなんだけど、そのせいで各社抹茶に関わる飲み物を出しているんだよね。

 

数年前にも、デザートで抹茶がブームになっていたけど、

 

今回は、ちょっと様子が違う。

 

なんで、今になって抹茶なのか?

 

抹茶に関して調べて見たんだよね。

 

すると出るわ出るわ。

 

抹茶に関する研究や健康に関するコンテンツ。

 

昔から多かったみたいだけど、ここ数年になってかなり多いんだよね。

じゃ〜抹茶の凄いところってなんなんのか?

 

・骨格筋量の増大

・認知機能向上

・脳血管老化防止 

 

おいおい、これってすごくないか!

 

これって、誰もが困っていることを抹茶が網羅しているんだよね。

 

しかも、内容についてはここでは割愛するけど、

 

抹茶にこれだけの効能があったら、それは誰もが摂りたくなるし、商品開発する手はないよね。

 

実際、ドラッグストアや健康食品が売っているところに行くと抹茶の文字が本当に多いんだ。

 

じゃ〜抹茶はすごいから、明日から試そうかなっていう人には大変申し訳ないけど、やはり1つの食品で全てが網羅することなんてそうはないんだよね。

 

だから、そればっかり取ることはオススメしないんだけど、

 

リハビリの現場、臨床においても同様のことがありますよね。

 

例えば、五十肩・四十肩と呼ばれる肩関節疾患の痛みや可動域制限が出た時、あなたはどこを診るのか?

 

・肩関節

・肩甲骨

・上腕骨

・筋肉

・神経

・靭帯

 

などなど、挙げればきりがないですよね。

 

じゃ〜、これらの評価をして、患者さんの施術をするときに触っているのは?

 

肩・上腕・肩甲骨周辺

 

などが多いのではないでしょうか?

 

そうなんです。

 

大概が肩関節を見る時って、

 

これらのところを見て評価して、施術する人が本当多いんです。

でも、これでは本当に肩は治らないんですよね。

 

今回はその肩関節の簡単な治し方の1例を話したいと思います。

 

五十肩で困っている

 

ずいぶん前の話なんですけどね。

 

自分が臨床1〜3年目くらいとき、肩関節を見るときに周りの先輩に言われたのは、

 

・肩甲骨の位置

 

を重点的に見ること

 

っていうのを口酸っぱく言われたんです。

 

なぜかというと、

 

肩甲骨の位置が正常でないと、肩甲上腕関節の動きが悪くなって、インピンジメントを引き起こし五十肩などの肩関節疾患の原因になることが多いから

 

っていうんです。

 

かなりザックリ説明しているんですが。

 

だから、肩のリハビリをする時っていうのは、

 

肩甲骨の位置を正常に戻し、肩関節の運動学を基礎に上腕骨が上がっていく過程で肩甲骨が正常に作用させることを目的に行っていくんです。

 

で、やる内容っていうのが

 

『運動療法』

 

肩関節疾患って、痛みが出たり、可動域制限が出るというのは、どこか一部の筋肉が過剰に働いて、他の様々な筋肉があまり働かなくなり起こることが多いんです。

 

つまり、各筋肉のバランスが悪くなって起こること。

 

だから、バランスが悪くなった、効きが悪くなった筋肉を運動療法で一個一個の筋肉を鍛えていき、各筋肉の出力のバランスが良くなったところで、次に協調させて、正常な運動に持っていくんです。

 

これって、相当難しいんですが、

 

当時やっていたんです。

 

で、話がそれたんですがだいたい肩関節疾患の肩甲骨の位置がどうなっているのかというと、『挙上・外転位』っていうのが多い。

 

だから、多くの人が肩甲骨を『下制・内転位』にする運動療法をやるんです。

 

ただ、これめっちゃ難しいから、新人だと成果がうまく出せないことが多いんです。

 

なんでうまく出せないのかというと、

・運動療法が下手だったり

・患者さんの姿勢が悪くてそこを見ないでひたすら肩甲骨の位置を改善させたり

・他の筋骨格筋レベルで見ることができなかったり

 

などが

 

あると思うんです。

 

だから、先輩でも苦労していた人が本当に多くて、

 

もちろん、ベテランの先生がやっても、リハビリを提供しているサイドからは動きが良くなったことや肩甲骨の位置関係が良好になることはわかるんですが、

 

受けている患者さんの方はどうかというと、

 

「良くなった感じはするけど、、、」

 

ってな反応が本当に多いんです。

 

じゃ〜これって何が問題かっていうと、1つの方向、1つの視点、1つの技術だけでしか肩を治すことをしていないからです。

 

それはそうなんですけどっていう声が聞こえてきそうなんですが、

 

もちろんこれには鍛錬が必要です。

 

肩甲骨の位置関係を治すにも技術と経験が必要です。

 

だから、頑張ってください!

 

っておい!

 

一人ツッコミしてしまいましたが、、、

 

実は、この五十肩の痛みを治す簡単な方法があるんです。

 

それは、みなさんが日頃から治療したり、評価していない筋肉です。

 

これができれば、初期の五十肩や肩関節疾患の痛みや可動域制限っていうのが簡単に取れます。

 

ここでポイントになってくるのが、肩甲骨の位置

肩甲骨の挙上の位置を下制に持っていく簡単な方法です。

 

肩甲骨を下制に持っていくだけで、肩関節の屈曲や外転での痛みが軽減され、可動域も上がってくるんです。

 

肩甲骨の筋肉

 

肩甲骨に付いている筋肉はどれだけあるかと思いますか?

 

実は17個もあるんです。

 

①僧帽筋

②三角筋

③広背筋

④上腕三頭筋(長頭)

⑤前鋸筋

⑥棘上筋

⑦棘下筋

⑧肩甲下筋

⑨小円筋

⑩大円筋

⑪肩甲挙筋

⑫上腕二頭筋

⑬大菱形筋

⑭小菱形筋

⑮烏口腕筋

⑯小胸筋

⑰肩甲舌骨筋(下腹)

 

で、おそらくなんですが、あなたが評価したり、施術する筋肉は①〜⑮が多いと思います。

 

それだけでも、すごいんですが、

 

これらの筋肉の再教育を行なって、肩甲骨の位置を正常に戻していると思います。

 

ただこの作業、時間がかかる。

 

で、これらの筋肉の多くは体の背部や側面に付いている筋肉が多いんです。

 

多くの人は胸側についている小胸筋や肩甲舌骨筋にアプローチしないことが本当に多いんです。

 

なんでかというと、多くの文献やセミナーなどで肩の筋肉を紹介する時には必ず①〜⑮を紹介していることが多い。

 

そして、これらの筋肉の作用を学びながら、運動療法のやり方を習っていくので、しょうがないんです。

 

小胸筋や肩甲舌骨筋っていうのはちょっと紹介されるくらい。

 

でも、実はこの小胸筋が重要なんです。

 

なぜか?

 

小胸筋っていうのは体の前についているのに関わらず、肋骨の前面(第3〜5)から肩甲骨の烏口突起に付着している筋肉なんです。

 

で、長時間の円背姿勢、家事、デスクワークなどなどでこの筋肉がオーバーワークなると、肩甲骨が引っ張られて、挙上していくんです。

 

想像して欲しいんですが、人間は手を使うことの多いですよね。

 

先ほども記した、

・家事動作

・パソコンでのデスクワーク

・スマホの操作

・食事を取る時

・車の運転

 

など

 

とにかく、前方方向で作業することが多いんです。

 

そうすると、ある程度姿勢を気にしないと体はどんどん丸くなっていきますよね。

 

で、肩甲骨も同様なんで、どんどん挙上していくんです。

 

その時に作用しちゃうのが『小胸筋』

 

だから、実はこの小胸筋を緩めることで肩甲骨の位置が下制していくんです。

 

そうすると、この筋肉を緩めるだけでも肩の痛みが消失したり、可動域が向上していくことがあるんです。

 

なので、肩関節の痛みや可動域を治すためにこの小胸筋からせめていくのはお勧めします。

 

もちろん、しっかりとした原因を探すことは忘れないで欲しいです。

 

あくまでも、簡単に肩甲骨を下制させ、肩関節の痛みや可動域制限を解決するための1つの方法だと考えてください。

 

PS

今日はスタバにいるんですが、抹茶の話をしようと思ったんで、頭が抹茶になって、抹茶ティーラテを飲んでます(笑)

 

抹茶の詳しい研究が書いてある記事はここ

↓↓↓

抹茶を飲むと3つのカラダにいいこと 「抹茶と健康研究会」が新たな知見