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なぜ足首の捻挫が繰り返されるのか?
2022.11.15from 橋本 祐一 @自宅デスクより
「足首の捻挫って繰り返すものなんですよね?だからしょうがないものですよね?」
この前、こんな後輩から言われた相談ごとの一つなんですけど、
前の私もこの疑問を抱えていたことがあります。
でも、この考え方は実は間違いなんです。
あるサッカーチームの話、
そのチームは、本当に捻挫が後を絶たなかったそうなんです。
月に一人か、二人はいる状態。
でも、ある年には1年に数人程度ほど捻挫をする選手が減ったんです。
フィジカル練習がかなり多くなり、足首にかかる負荷量が自然と多くなったために、足首全体の軟部組織の耐性がつき、鍛えられた。
そう、靱帯は鍛えられるんです。
繰り返す足首捻挫
もう何年も足首の捻挫を繰り返してこの症状に悩まされている選手。
そんな選手がとあるクリニックに受診をしたんです。
そこのDrもそれは足関節の捻挫だから、4週間くらい安静にして痛みが改善したらバスケットに復帰していいよって言われたそうなんです。
その選手はそのDrのことを信じて、顧問の先生に4週間運動をせず、部活の手伝いをしていたんです。
それから、4週間経って痛みもないし、ドクターに言われた通りに復帰をしたんですよね。
すると、復帰したその日にまた足首を捻挫してしまったんです、、、
それも全く同じ箇所の捻挫なんです。
やりたかったバスケットを4週間も我慢して、やっとできるんだと思ったのになんで!?って思いますよね??
それから、病院を変えようと決めて、私の務めるクリニックへ来たんです。
橋本「その病院ではリハビリはやってたの?」
選手「何もやってません。安静にしてればいいからって、、、」
意外と足関節捻挫で病院に行ってもリハビリが行われないことって多い気がします。
もちろん、しっかりリハビリをやってくれているところもあるとは思いますが、
捻挫って軽視されていてリハビリをするにまでなっていないこともしばしば。
でも、足関節の捻挫でもリハビリは必要なんですよね。
捻挫で痛めた靱帯は鍛えるべし!!
4週間安静って絶対必要なことではあるんです。
でも、ずっと安静っていうのは間違い!
じゃあ、なんで安静にするのか?
それは、捻挫にも重症の程度にはよるんだけど、靱帯の修復期間があるからなんです。
だから、4週間ほど安静にするのは必要不可欠。
でも、安静にしっぱなしですぐに復帰するってあることを考えていないような気がしませんか?
そう!
再受傷のことを考えていないんです!
例えば、今まで毎日のように10kmを走ってた人が、4週間全く何もしないで、10kmを走ったとしたら、、、
きっと同じようには走れないとは思うんですよね。
もし走れたとしても、かなりの疲労感がたまりそうじゃないですか?
つまり、靱帯にも同じことが起こるんです。
今まで、何もしなかった状態で復帰すると、靭帯も耐久性が落ちてしまって休む前よりもより組織は弱ってしまいます。
そんな状態で、何回もジャンプをしたり、前後左右にステップをするようなバスケットをリハビリも何もしないでプレーをしたら、再受傷してしまうリスクは高くなりますよね。
だから、4週間後に、何もしないで復帰っていうのはありえないことなんですよね。
だからこそ、靱帯を「鍛える」リハビリは重要なんです。
バスケットのプレーに耐えられるだけの状態が靱帯に求められるし、靭帯だけでなくその周りの筋肉や腱などの軟部組織、骨や軟骨などにも同じことが言えると思います。
でも、以前の自分では、ここまでのことを考えてリハビリはできなかった。
「痛くなくなったから、練習に復帰してみようか!」
なんて、軽く言っていた気がします。
でも、「組織を鍛える」ということを考えながら、4週間後に復帰をさせるか。
もしかしたら、完全復帰を考えるのなら今回のバスケット選手は4週間後ではなくて、5〜6週間後の復帰が妥当なのかもしれないですよね。
もし、あなたも復帰して、またすぐに再受傷なんていう経験したことがあるのなら、靱帯の耐久性ってところに意識を向けてみてください。
そうすると足首捻挫だけでなく怪我を繰り返さないようになるかもしれません。
P.S.
患者さんも靭帯を鍛えるっていうと、
「本当に鍛えられるの!?」
って疑った目をされますが、
「鍛えられます!!」
と答えて、ガンガン足首を鍛えまくっています。笑
P.P.S.
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