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サッカーで気になる股関節の痛みの改善法 | 日本オランダ徒手療法協会

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サッカーで気になる股関節の痛みの改善法

2020.08.27

from 杉山貴規 自宅デスク

 

痛ぁぁぁ〜

 

これはあれか?肉離れか?

 

実は先日サッカーの帯同でやってしまったんです。

 

人生初の肉離れ。

 

選手と一緒にランニングからのターン

 

その瞬間にふくらはぎの内側になんとも言えない鈍い痛み。

 

肉離れはやったことはなかったんですが、専門家である自分はすぐにこれが肉離れってわかったんです。

 

・動作の瞬間に痛みが生じた

・歩くとびっこを引く

・ストレッチ痛がある

・収縮時痛がある(カーフレイズで特に痛い)

 

最初は大したことがないだろうって思ったんです。

 

きっと1度損傷くらいかなって。

 

その1度損傷ちょっと甘く見ていたんです。

 

みるみるうちに、ふくらはぎの左右差が起きて、損傷側パンパンに

 

これは、出血してんなって思って、

 

病院に行ったところで、同じような事言われると思って自分で治すことを決意。

 

何をしたかっていうと。

 

・交代浴

・ふくらはぎにメディキュット(圧迫)

・セルフリリース

・L3、S1/2のモビライゼーションと周囲のリリース

 

この4つ

するとかなり、良くなって1週間ほどでジョギングと軽いスプリントまでできるようになったんですが、

 

何か違和感がある。

 

うまく動かない。

 

触ると固いところがあって、

これが血腫かって思ったんです。

 

それも徐々に筋肉とリリースを繰り返して今ではなんともない状態なんです。

 

この夏は自分の体を使って肉離れの治癒期間の確認と自分の施術効果の確認をした夏でしたが、

 

ま〜自分で言うのもなんですが、効果はかなりあるってこと(笑)

 

そんな事はさておき、今回はサッカーの話題。

 

サッカー選手に多く出る股関節痛の改善方法について話したいと思います。

 

このブログでも、よく股関節痛に関しては書いていますけど、

最近、かなりこの訴えが多いのとやはり間違った対処法をしている選手や治療家の方が多いので再度紹介という事で。

 

やりがちな対処方法 

 

サッカー選手に起こりがちな股関節痛の場所は鼠蹊部の付近なんですよね。

 

スポーツ専門の病院や整骨院なんか行くと、

 

『グロインペイン』『鼠蹊部痛』

 

っていう言葉で診断名がつくと思うんです。

 

選手目線から言うと、鼠蹊部付近が歩いたり、足を広げたり、ランニングしたりすると痛くなるんで、

 

大概の選手はももの内側のストレッチやローラーをももの内側に当てての筋膜リリースをやることが多いと思います。

 

これは専門家も多くみられる傾向で、内転筋のストレッチやリリース、股関節のモビライゼーション、マニュピレーションなんかをやるんです。

 

昔の自分もよく上記のことをやって、患者さんや選手を見ていました。

 

でも、どうでしょうか?

 

おそらく、そんなに効果が出ないのではないかと思います。

 

股関節の開脚の可動域や歩行での痛みは軽減したものの、選手が望んでいるレベルまでの回復まではいかなかったのではないかと思います。

 

実はこの方法では痛みの劇的な改善には至らないんです。

 

しかも、選手がセルフケアしている場所も的を得ていないところをやっているんで、難しいんですよね。

 

ではどこをケアすればいいのか?

 

鼠蹊部の痛みを確実に取り除く方法

 

治療家も選手のセルフケアも実はここをやれば、確実に痛みは取れて行くんです。

 

それは次の筋肉

・深層外旋六筋(梨状筋、上双子筋、外閉鎖筋、内閉鎖筋、下双子筋、大腿方形筋

・腸腰筋

 

ここの部分にアプローチすることでかなりの確率で股関節の痛みを取り除くことができます。

 

特に梨状筋・大腿方形筋・腸腰筋は要チェックです。

 

股関節の内側に痛み持った選手の上記の筋肉を触るとかなりの確率でパンパンになっていることが多いです。

 

しかも、筋肉のパワーを発揮しづらい状態になっていると思うのでそこも合わせて評価してみることもお勧めします。

 

ではなんで、ここに痛みを生じてしまうのか?

 

まず、ここの筋肉を過剰に使いすぎてしまうと、

大腿骨骨頭が臼蓋に押し付けられてしまい、痛みを生じてしまうっていうのが鼠蹊部痛(グロインペイン)の正体です。

 

では、なんでこの筋肉が張ってくるのか?

 

それはサッカーという競技の特性があります。

 

サッカーはパワーポジションを頻回にとり、キック動作・直線/サイドのストップ&ゴーを繰り返すスポーツです。

 

その時に、オーバーワークになってくるのが上記に紹介した筋肉っていうわけなんです。

 

だから、そのオーバーワークした筋肉をもと通りの状態にして、大腿骨頭を正常な位置に戻してしまえば、高確率で痛みはなくなり、筋肉の出力も上がってきます。

 

では、マニュピレーションで一発で骨頭の位置をを戻せばいいかと思いますが、それではうまくいきません。

 

なぜなら、先ほど紹介した筋肉がかなり過収縮しているので、マニュピレーションを行なったところで、そんなには離開できないんです。

 

実際、自分もやったんですが、オススメしないです。

 

なので、先に紹介した各々の筋肉のリリースを確実に行うことが近道です。

これを行なったのちにマニュピレーションはかなり効果が出ます。

 

なので、選手に対しても股関節の内側の筋肉を重点的にやるのではなく、深層外旋六筋や腸腰筋のセルフケアを推奨することができるかともいます。

 

実際なんですが、

鼠蹊部痛の初期の段階に、ここのセルフケアを勧めたところ、施術することなくセルフケアでよくなったという事例はたくさんあります。

 

なので、サッカー選手が鼠蹊部の痛み(グロインペイン)を訴えてきたら、深層外旋六筋や腸腰筋のセルフケアを教えてあげてください。

 

本当に効果があります!

 

PS

もし、それでも良くならない時は股関節関節唇損傷なんていう怪我もあるので、一度病院受診を勧めてあげることも重要です。

 

PPS

肉離れに圧迫はかなりの効果があることがわかった。特にふくらはぎのむくみは筋肉のポンプ作用が使えないので、サポートしてくれるような商品で対応することが重要かと思います。

 

しかし、もう肉離れにはなりたくない(笑笑)