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これで腰痛症状のモドリ無くせます!
2019.04.18From 橘田 幸博 筑波大学にて
先週、久しぶりに家族とお出かけしました。
そこは初めていく公園で、
自宅から車で1時間のところにあるところでした。
その公園は子供が大好きなアスレティックの遊具が豊富にあったり、
少し小洒落れたカフェもあり、
家族でリラックスするには最高の場所でした。
一番びっくりしたのは、
ハンモックがレンタルできて、
好きな木に自分でくくりつけて、寝ることができました。
天気も良かったので、だいたい6時間ぐらい公園にいましたが、
本当に心も体が軽くなりました。
その時に思ったのが、
「自分ってこんなに疲れているんだなー」
って改めて感じました。
色々思い出してみると、
来院する患者さんの状態って
僕らが問診や触診すれば言動や体の状態で
今日は疲れているとか調子が悪そうだなとかわかりますよね。
でも本人は意外と自覚がなくて、
たくさん筋トレしてオーバーユースになってしまったり
大丈夫だと自分の体を過信して仕事を頑張りすぎてしまったりして
気付いた時には、急性腰痛や神経根症状の原因なったり何てことよくみますよね。
意外と「自分のことは自分でわからない」かもしれないですね。
もちろん、体の状態だけではなく心の状態や
将来の目標、夢も自分のことなのにわからないことが多いですよね。
そんな時に2ついい方法があって、
1つめは
「一流メンターに相談する」
2つ目は
「いいものに触れる」
「一流」や「いいもの」とされているものって、それなりの理由があって、
なんか僕たちの才能とか感情を刺激するものです。
それでも見えてくるものってあるんですよね。
さて、今回のテーマは「サイズの原理」
このサイズの原理のことを知っていると治る患者さんが多くなります。
その先生の悩みは・・
知り合いの先生で、
交通事故で腰を負傷した患者さんの
「脊柱起立筋の張り中々取れない」
「その時は柔らかくなってもすぐに戻ってしまう」
という悩みで相談してきたことがありました。
今まで学んだ知識やテクニックを実施してもいい結果が得られないそうです。
内容を聞くと
「リリース」
「ストレッチ」
「物療」
「マッサージ」
悪くはないけど、完全によくならず困っていました。
例えば、腰痛の患者さんを
治療をした後は、調子はいいけど、
動くと結局戻ってしまったとか、
逆に痛みが増してしまったということもありますよね。
それも同じ原因で
腹横筋や多裂筋群のような深層筋がしっかり働いてない可能性が高いのです。
Hodgesの研究(1996)では腹部の筋肉(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)、
背部(脊柱起立筋、多裂筋)に電極をつけて動かしたら
腹横筋の収縮が一番早い
という結果が出たそうです。
なんと面白いことに
上肢なら動かす場合は0.03前、下肢を動かす場合は0.11前と
動かす前から収縮が始まっているそうです。
そのような深層筋の収縮や遅延してしまうのは原因があります。
まず筋肉は下記のように働きます。
このようなメカニズムが、
交通事故に起きる鞭打ちや急性腰痛ような大きな力が一瞬で加わると
崩れてしまい姿勢に維持ときに大切な深層筋肉が働かず、
姿勢を維持するために大きな筋肉(脊柱起立筋や僧帽筋)を優先的に使うことにより
になってしまうのです。
また、以前来られた患者さんで
車で信号待ちの際に後方から衝突され、むちうちと診断されて来院された方がいました。
疼痛や可動域制限、動作痛の症状は問診で確認した後に
頚椎の深層筋の収縮チェックを行ってみたところ、
「どういう風に力を入れればいいかわかりません」
と患者さんが言いました。
確かに全然収縮する気配がなかったのです。
他にデスクワークの方、寝違えた人、慢性腰痛の方に同じようなチェックをしましたが、
収縮が入らない人が結構いました。
そうなると、リリースやストレッチような柔らかくする手技を
行った後に、収縮能力を獲得するトレーニングを処方しないと
またすぐに固くなってしまうのではないかと思うようになりました。
ビンゴ!!
それから深層筋のトレーニングを入れると
「治療した後にすぐに戻ってしまう」
「硬さが中々取れない」
という患者さんが格段に減りました。
手技ではどうしても柔らかくすることが
メインなりますが、
このような患者さんがいらっしゃいましたら
深層筋のトレーニングを入れたらいかがでしょうか?
きっと何かいい反応が返って来るでしょう。
P.S
自分の体をもっと大切にすることの決めました。休みをしっかり入れる