指導だけで腰痛を治すことができます | 日本オランダ徒手療法協会

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指導だけで腰痛を治すことができます

2019.09.21

from 橘田 幸博  駅のスタバにて

 

 

「インプットとは、本やセミナーで学ぶことだけではない、

本やセミナーで学んでそれを実行するまでがインプットである」

 

 

ある本に書いてあった格言。

 

 

こんなような格言が好きな僕はいろんな本を読みます。

 

 

俺はここ最近、一番ビビッと響いた格言です。

 

 

なぜなら、

 

 

僕の知り合いの先生で成長が異常に早い人がいて、なんでこんな成長が早いのだろうと考えていたからです。

 

 

きっと学び方に違いがあるかもと

思うようにもなっていたのも1つあります。

 

 

一緒に話しているとアイディアがどんどん生まれて

 

 

とても楽しいのですが、

 

結局、成果を出しているのは、僕ではなく知り合いの先生です。

 

 

非常に悔しいし、疑問に思っていました。

 

 

そんな時に出会った言葉。

 

 

この言葉の背景には「行動」というキーワードが隠れていて、

自分の専門分野の勉強でもいくらセミナーや本を知識をためても、

使わないと意味がないということだと思います。

 

 

確かに、治療がうまい先生は

 

 

日々、技術を磨いているし、失敗もしていると思うが、

 

何かとトライしています。

 

 

知り合いの先生もそうでとにかく行動が早い。

 

 

これからはインプットの定義を変えて、何かを学ぶ時は行動もセットに考えることにします。

 

 

あなたもこれから成長するために行動をしてみてはいかがでしょうか?

 

 

そして今回のブログは、逆に行動しすぎて失敗したお話。

 

 

少し矛盾していますが(苦笑)

 

 

読んでみてください。

 

腰痛患者さん

 

6年前に来院された患者さん。

 

 

自営業のちょっとぽっちゃりな男性で

 

右の腰痛がひどく、精神的にもイライラしていたなんか尖った様子です。

 

 

色々聞いて見ますと

 

 

場所は右の臀部から下腿までの広範囲に鋭い痛み。

 

 

朝が一番激痛で立ち上がることさえできないし

 

長時間座ることができないから、

 

事務仕事ができずにかなり困ってします。

 

 

ただ、面白いのが、

 

日中になると少しづつ楽になってくるらしく、

夜になるとまた痛みが増すとのことです。

 

触診検査では、痛い方の右腰の骨盤を上がっていて、右の中臀筋に硬さは著明。

 

 

下肢は全体的に硬さがあります。

 

 

体幹も働いている様子もなく、

 

 

その結果、

 

 

僕が出した仮説は

 

 

・骨盤のずれ等の運動連鎖

・多裂筋の機能不全による不安定性腰痛。

 

この仮説を基に

 

1回目の施術を実施。

 

 

臀筋のリリース、起立筋のリリース、モビライゼーションなど

 

自分が持っている技術を全部使って、

 

なんとか治してやるんだという気持ちで施術をします。

 

 

しかし、そのやる気と反面、2回目、3回目と

 

 

日中の痛みは少しよくなったが、

 

 

肝心の朝の激痛は全然痛みが減りませんでした。

 

 

そして6回目の施術の時に

 

患者さん「先生、いつ治るんですか?」

 

 

この言葉が治療家として一番辛いのですが、

 

確かに治療をしてて感覚的にしっくりきていない感じ。

 

 

悔しいばくはここはもう一回初心に戻り、

 

0から考えることにします。

 

再問診をする

 

そう、もう一回問診をやり直します。

 

 

特に初めて痛みがでた時、前後の日常生活での変化や外部の環境。

 

 

何変わったことがなかったか。

 

 

そうしても痛みの場所、どう動かしらた痛い、

 

 

日々の姿勢や動作に焦点がいきがち、

 

 

そうしてもしまうと原因が見つかることもあるが、

 

 

見つからずに、運動連鎖や筋肉の硬さばかりで

 

 

治せないループにハマってします。

 

 

いじりすぎて悪くしてしまうこともあリます。

 

 

そんな時は、

 

日々の生活の中からヒントを得ると解決できることが多い。

 

 

そして改めて、

 

この腰痛の患者さんに前後の出来事を記憶を丁寧に思い出してもらえるように質問していくと、

 

 

「痛みがでる1週間目に布団の下にマットレスを買って使いました」

 

 

この言葉になるほどと確信します。

 

 

この言葉は治癒を阻害する要因の中の「道具」に十分当てはまります。

 

マットレスが痛みの原因ですよ

 

確信した僕は

 

 

マットレスを外してみることを指導し、

 

 

数日後、、、

 

 

なんと、マットレスを外したその次の日から

 

 

激痛は止まります。

 

痛みの関係で少し硬さは残ったが、2回の施術で十分取れるものです。

 

 

トレーニングの指導をし、案の定、2回で完治。

 

 

運動連鎖や体の硬さばかりじゃなくて様々な視点で見はじめてから

 

 

こんなことがよくあります。

 

 

特にきっかけがない痛みの出方は特にです。

 

 

良かれと思って買って使用したもの、意外とそれが原因になっているかもしれません。

 

 

僕ら治療家をそこを引き出すために

 

 

常にアンテナを張っていましょう!

 

 

P.S

格言が大好きな僕は、いろんな格言を集めています。絶賛募集中です(笑)


この記事を書いた人

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橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015,2019)に帯同。2019タッチラグビー世界選手権日本初の銅メダル獲得にも貢献、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。