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3年前の初体験
2018.09.13From:長島 将太
@自宅のデスクより
「えッ!?嘘やろ!」
とうとうこの日が来てしまった。
思い起こせばあの初体験は3年前だった。
それは、週末の日曜日だったと思うんだけど。
我が家は週末になると、近くのショッピングモールに必ずといっていいほど出かけるんですよね。でも、週末のショッピングモールって凄く人が多いじゃないですか。
人混みの苦手な私は、妻が買い物している間は本屋に行くことにしてるんです。
丁度、その頃は生まれてまだ1年経ってない長男の吏玖を抱っこしてね。
(でも、1歳って意外に重くて10キロぐらいあるんですよね。。。)
そして、いつも通り私は、いつもの書籍コーナーで、寝ている長男を前抱っこしながら、その頃ハマっていた心理学の本を立ち読みしてたんですよ。
その日は、妻の機嫌も良かったせいか、いつもより妻の買い物時間が長かったんですね。
たぶん2時間くらいかな(笑)
ほんで、1.5時間くらい経ったぐらいに、急に体に嫌な感じがしたんです。
そしたら、急に右の足先が痺れ始めちゃって(汗)
「マジか」って思いましたね。
やっぱりこんな時、理学療法士って仕事しているだけに
こんな症状の出方はアイツしかいないって思うじゃないですか。
そう。「ヘルニア」だってね。
「下肢の痺れ」=「ヘルニア」だってね。
とうとう俺も腰痛の仲間入りかーーーーーー(泣)
って内心不安でした。
でも、不幸中の幸い。
その時何故か痛みは無かったんですよね。
なぜなら、、、
#ヘルニアじゃ無かったから!
どうしても「下肢の痺れ」って聞くと「ヘルニア」って思うじゃないですか。
(一応、まだ20代後半だったんで脊柱管狭窄症はありえないですよね、、、ほぼ)
もっと言えば「ヘルニア=腰痛」だと誤った先入観ってあると思うんです。
でも、「ヘルニア」を鑑別する大事なポイントって痺れだけじゃないですよね。
絶対に鑑別しないといけないポイントがありますよね。
それは、、、
「神経根症状の有無」です。
(それ以外にもレッドフラッグも鑑別が必要ですが、、、それは次回にお話しますね)
神経根症状と言えば、、、
①下肢の痺れ
②関連領域の異常感覚
③力が入りにくいなどの筋力低下
④腱反射の減弱及び消失
その当時、何故か冷静だった私は痺れの原因を鑑別してたんですね(笑)
ちょっと、待てよ。落ち着け長島。
長島の心の声
「確かに足先に痺れがあるんだな?」
もう一人の長島
「うん。やっぱりある。間違いなさそう(泣)」
長島の心の声
「じゃあ、ゆっくり足踏みしたり、踵上げたりできるか?」
もう一人の長島
「えーやるの!?」
「足踏み?踵上げ? 吏玖抱っこしてるんだぜ。10キロあるぜ。」
「もし力入らなかったら、ほぼ確定やん(泣)」
「ピキッて、お尻のところもピキッてなるんじゃない?」
長島の心の声
「いーからやってみろ!」
もう一人の長島
「ちーーーーん。やりますとも。」
「あれ、力入るよ!!!」
その後は、痺れはあったんですが
異常感覚とか、力の入りにくさとか、放散痛などの症状もなかったんですよね。
これで一安心。
一安心も束の間、ふと不思議に思ったんです。
「じゃあ、あれは何の痺れやったんたろ?」ってね。
#では、何の痺れなのか?
今回の痺れの原因、、、、
それは「関連痛」だったんですね。
ここでの「関連痛」とは内臓由来のモノとは別で考えています。
今回の関連痛は「腰部」もしくは「仙腸関節」の影響だったことが痺れの原因。
私の症状の場合、厳密に言うと足指の痺れ感が主症状だったんです。
これは、よく末梢神経障害や神経根症状と混同されて理解されているのですが、実は腰部や骨盤の影響でも「足の痺れ」が出るんですよね。
この関連痛を特定する時、私は「スクレロトーム」を使用し鑑別することにしています。
#スクレロトーム=骨膜分節
この用語、聞き慣れない方も多いと思います。
でも、みなさんは「デルマトーム」って聞いたことありますよね?
そうです。皮膚分節の神経支配です。
このデルマトームと同じで、スクレロトームは骨膜の神経支配図を指すんです。
今回の私の症状はスクレロトームでいうと「L5」もしくは「S1」の領域のメカニカルストレスが引き起こした一時的な症状だったんです。
このように、実は痺れや痛みの原因は腰や骨盤だったことって
実は臨床上たくさんあるんですよね。
もし、下肢痛や下肢の痺れがなかなか取れなくて困っているセラピストの方々は一度「スクレロトーム」を活用し、仮説を組み立て直してもいいかもしれません。
時には違った視点で仮説を組み立て、アプローチすることで「良い結果」に繋がるかもしれません。今回は私の実体験でした。
PS
いやな初体験は少しほろ苦い体験でした(笑)
PPS
ちなみに、その後の痺れですが、まだある時に出てくる時があります(泣)
でも、関連痛の対処方法を知ってるので、その運動を取り入れてセルフケアしています。