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結果を出す治療家が必ず行う「ある事」
2019.11.02from 黒田雄太 自宅デスクより
1週間に必ず1日は完全オフの日を作ると決めていた僕ですが、
時には様々なスケジュールにより休みが取れない週があります。
完全オフの日は家族と過ごす時間なので、それが取れないのはやっぱり寂しいですね(涙)
なので、出来るだけ平日の朝や夜など少しの時間だけど、一緒に過ごすことを心がけています。
自分の仕事をするのは家族が寝静まってから。
そうこうしているとカラダの疲労はピークになります。
カラダも頭もだんだん動きが鈍くなる(汗)
すると、普段はありえないことが起こるんです。
それは、忘れ物!!
忘れ物なんてほとんどしない僕がこの前はお弁当の箸を忘れました(涙)
たまたま同僚が持っていて事なきを得ましたが(苦笑)
なんで忘れ物をしてしまったのでしょうか?
答えは簡単!「確認」しなかったからです。
だいたいこうだろうと思って高を括ると痛み目にあいます。
それは臨床でも同じで、
例えば、肩の挙上制限がある時に教科書的に制限因子となる組織にアプローチしてみても全く効果が出ない時ありますよね?
それは評価をしていないなどの「確認作業」を怠ったためです。
今日は臨床で「確認」する事の大切さを伝えたいと思います。
リハビリのある場面で…
下肢に痛みがある患者さんの多くは歩行に支障をきたしています。
なので、歩行を改善することが目標になることが多いですよね?
歩行の中で負担がかかる場面はいくつかありますが、一番負担がかかる場面は
「地面に足をついた瞬間」です。
結構な衝撃が体には加わります。
この時に特に股関節や膝周りはしっかりと安定しないといけません。
歩行で痛みがある人にいきなり歩行の練習を行うのは負担が大きいので、ちょっと負荷を下げてある運動から行うことが多いです。
その運動とは「ステップ運動」
まずは前方から。
どちらかの足を一歩前に踏み出して、しっかりと体重をかける。
そして、足をまた戻す。次は反対の脚…
みたいな感じで前方や左右、後方といろんな方向にステップします。
この運動では歩行の衝撃を受け止めるのに必要な体幹や下肢の筋力を鍛えることができます。
僕もよく膝の痛みがある人に対して行っているんです。
ただ、何故か同じように運動しているのに、どんどん良くなる人もいれば、一方で改善が停滞している人もいる。
何でかなぁ?と不思議に思っていました。
痛みや変形の強さが原因?
筋力がまだステップするには足りないから?
などといくつか原因を考えてみたんですけど、共通するものはなく…。
でも改めて「ある事」をしっかりやってみると改善が停滞している人に共通するポイントがあったんです。
それは小難しいことではなく至って単純なことだったんです。
手から得られる情報は膨大
僕がやったこと。それは、
ステップ動作の時に「実際に膝周りの筋収縮を触って確認する」ことです。
内側広筋、内外側のハムストリングス、内転筋、大腿筋膜張筋などの緊張を確認したんです。
するとあることがわかりました。
特定の筋肉の緊張が他の筋肉より低いということ。
ある患者さんでは、内側ハムストリングス。
別の患者さんでは、内側広筋。
などのように患者さんごとで弱いところがあったんです。
本来ステップ動作で地面に足をついた瞬間は「共収縮」といって大腿部全ての筋肉が同時に収縮をします。
ですが、一部の筋肉の働きが弱いと「共収縮」とならずに足をついた時の衝撃を受け止められないのです。
これがステップ動作自体は出来ているけど、なかなか改善しない理由だったんです。
筋収縮はしっかりと触らないと分かりませんよね!
、、、
今回は運動療法の場面での話でしたが、治療の場面でも同様です。
ある角度で可動域が制限されていたとしたら、教科書的な制限因子にアプローチするのではなく、実際に制限されている角度まで関節を動かして、どこが張ったり、詰まったりしているのかを触れて確認したら良いのです。
時には患者さんに聞いてみても良いでしょう。
思いもよらない部位が制限になっていることにも気づくことができるかもしれません。
すると少しずつ制限因子が解消されて必ず結果が出ます!
結果を出す治療家はこの作業を毎回丁寧にやっているんです。
【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように
P.S
疲れがピークの時にはとにかく寝ること!しっかりと睡眠をとると疲労回復して翌日は仕事がバリバリ出来ます!