仙骨アプローチで猫背も楽々改善! | 日本オランダ徒手療法協会

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仙骨アプローチで猫背も楽々改善!

2020.09.10

from 黒田雄太  @自宅デスクより

 

このメルマガを書いているのが、9/4(金)のことです。

 

つい先週衝撃的なニュースが日本列島を駆け巡りました。

 

「安倍首相辞任!」

 

健康上の問題が不安視されている報道があっていましたが、まさか本当に辞めてしまうなんて…。

 

7年8ヶ月もの長期政権のトップにいたわけなので、その安定感は抜群だったと思うんです。

 

なので正直次の首相が誰になるのか?これが少し不安ですね。

 

安倍首相の辞任報道後、やはり注目は次期首相が誰か?ということ。

 

何名かの方が出馬表明をしていましたが、毎日のように次期総裁選のことがワイドショーで取り上げられます。

 

〇〇候補が最有力などと言われますが、あるワイドショーに出ていたコメンテーターの方がこんなことを言っていました。

 

「政治は政策じゃなくて、感情で動いていますから!」

 

そこにすかさずキャスターの方が「と言っても政策が大事ですよね?」

 

それにかぶせるように「いやいや感情ですよ!」

 

キッパリ(苦笑)…。

 

「それダメじゃない…」僕は心の中でこう思いました。

 

たとえ現状はそうだとしても、しっかりと政策を中心に議論がなされるようにするのが大事だと。

 

なぜ理想を追うことすらしないのかが、疑問でした。

 

“結果として変わらなくても”、変わろうとして行動したのか?それとも変わろうとすらも思わなかったのかでは大きな違いがあります。

 

理想を語るのではなく、理想に向かうことがとても大事だと思いました。

 

臨床でもしばしば理想的な状態を目指すことがあります。

 

特に姿勢です。猫背があれば真っ直ぐに!

 

どの治療家も思いますよね?

 

今日は臨床で猫背を改善する時に僕が最近取り組んでいることを紹介したいと思います。

 

ガンコな肩こり…

 

今日の患者さんは50代の女性で肩こりの方です。

 

仕事は調理師をされており、一日立ちっぱなしで仕事をします。

 

ですが、食事を作ったりする調理動作のときにはどうしても目線は下がり、首は曲がって巻き肩になりますよね?

 

長時間仕事を続けていくとだんだん肩こりがひどくなっていくとのことでした。

 

そのせいもあり姿勢は典型的な猫背です。

 

後頭下筋群や僧帽筋上部、肩甲挙筋などの筋肉はガチガチになっており、首の前や背中の筋肉は弱くなっていそうでした。

 

治療では姿勢改善をメインに仕事中も時々は胸を張ったり、天井を見たりなどと、体を伸展方向に動かす体操をしてもらいました。

 

ですが、なかなか猫背が改善されないのです(汗)

 

硬くなっている後頭下筋群や僧帽筋上部、肩甲挙筋などの筋肉を緩め、首の前や背中の筋肉は鍛える。

 

これをやっていましたが、効果が上がりません。

 

そこで次は頚部や肩甲帯から離れたある部位にアプローチしてみたんです。

 

これが効果テキメン!!

 

この経験以降僕の猫背改善にはこの部位へのアプローチはマストになりました。

 

その部位とは一体どこでしょうか?

 

背骨は繋がっている

 

その部位とは骨盤です。さらに細かく言うと「仙骨」です。

 

なぜか?これは運動連鎖の視点を持つ必要があります。

 

脊柱はどこかがニュートラルの状態から外れるとそれを代償するようにどんどんアライメントが崩れていきます。

 

ほとんどの猫背の場合、骨盤は後傾しています。

 

なので頚部や肩甲帯だけを修正してもすぐに戻ってしまうのです。

 

まず土台となっている骨盤からアプローチすることが重要です。

 

では、どのようにアプローチするか?

 

方針としては「仙骨を立てる」と言うイメージを持ちます。

 

まずはしっかりと可動域を出していきます。

 

L5/S1や仙腸関節のモビライゼーションで動きは出ますが、さらに効果を高めるには腰周りの軟部組織、特に胸腰筋膜などをしっかりと緩めてから行います。

 

するとすごく仙骨の動きが出てきます。

 

可動性が出てきたら、運動療法で真っ直ぐに脊柱を保つ練習をします。

 

骨盤を前傾させたらよいのですが、そのときにしっかりと仙骨を立てるために、

 

「尾骨を後ろに引き出す!」と言うイメージを持ってもらうようにしています。

 

骨盤が後傾すると尾骨ば丸まってしまうような感覚になるので、このイメージをしてもらうと仙骨が立ちやすくなります。

 

今回、猫背改善に対して、仙骨へのアプローチを紹介しました。

 

局所だけでなく、全体を見えることが意外と結果を出す近道だったりします。

 

しっかりと全体もみれる治療家を目指していきたいですね。

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

長きにわたり、日本を支えて下さった安倍さんには本当に感謝いたします。次期首相が誰になるのか?そして、どんな政策をしてくれるのか楽しみです。


この記事を書いた人

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黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。