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ヘルニア後の下肢神経痛はこれで解決 | 日本オランダ徒手療法協会

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ヘルニア後の下肢神経痛はこれで解決

2019.04.16

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

「ピッ、ピッ、ピッ!」

 

杉山「おー寒い、今日は冷えるな〜」

 

もう四月だというのに、なんでこんなにも寒いのか??

 

寒い時にはホットコーヒーに限るんですが、

 

部屋も暖かくすれば大丈夫。

 

しかし、一向に部屋が暖かくならない。

 

なぜ?

 

エアコンを見ると

 

送風口がしまってる?

 

杉山「あれ〜さっきいれたのに、なんでだ??」

 

「ピッ、ピッ、ピッ!」

 

これでよしと、コーヒー飲みながらテレビを見ている。

 

数分後、「寒い。。。」

 

エアコンの送風向は、、、しまってる

 

なんだこれ?

 

その後、なんどもトライするが、送風向開いた瞬間にすぐにしまっていく。。。

 

エアコンが故障したらしい。

 

数日後、修理業者にきてもらい、原因を調べるとエアコンの『配線』がなんらかの理由で切れていて故障していたようだ。

 

エアコンのリモコンでは作動の確認は取れるが、中身の配電盤がおかしくなっており、作動はするものの、おかしい動作を繰り返してたんだ。

 

結果、治ってなによりなんだけど。

 

このようなことって、治療でも経験することがあるんだよね。

 

指令を出しているところは問題ないけど、動きが緩慢になっていたり、変な違和感を感じたり、痺れが出たりと、、、

 

今回はその配線部分に治療したことで、上記の症状が改善した話を紹介したいと思います。

 

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアを患って、すでに4ヶ月

 

最初の MRIでは、腰椎4番5番に軽い突出が確認できたが、今ではすでにない状態。

 

ドクターからもお墨付きをもらって、スポーツ復帰が許されていたんだ。

 

ジョギングや激しいボール回しをしても大丈夫。

 

でも、試合に参加して、ダッシュやボールを蹴るととてつもなく激しい痛みが腰から足にかけて襲ってくるとの話。

 

で、今回自分のところに来たんだよね。

 

実際MRI画像見ても、どこにも異常はない。

 

本人もサッカーの試合以外は特別異常はないっていうんだ。

 

ただ、足をあげたりすると鋭い痛みが出ることに困っている。

 

で、痛みの出るシュート動作を実際にやってもらうと、

 

選手「すぎさん、行きますね、やりますよ」

 

杉山「へっ?笑」

 

選手「これが精一杯です」

 

杉山「・・・」

 

シュートっていう振りではなく、もうショートパスの足の振り。

 

笑っちゃいけなんだけど、そのくらい足が振れてなかったんだ。

 

SLRテストをすると、30~40度程度

 

これって、ヘルニアと診断できるレベルの角度なんだよね。

 

でも、画像診断ではヘルニアは確認できないまで回復している。

 

なぜだ??

 

腰の張りや臀部の張りはどうかと診ると、特別筋緊張が高いわけでもない。

 

本人に、鋭い痛みの他に何か症状は出ていないか聞いて見た。すると、何かを思い出したように、

 

選手「そう言えば、何ですけど足のが冷たくなるというか、力が入りにくい感じはします。」

選手「でもそれって、4ヶ月間も安静にしてたからですよね」

 

なるほど、、、

 

もしかしたら、、、

 

で筋力出力と痺れなどの評価をしてみたんだ。

 

・・・

 

やっぱりね。

 

神経に問題があり

左右の筋力には多少なりではあるが左右がある。でも、MMTで言ったら左右共に5レベル

ちなみにMMTっていうのは徒手筋力テスト(最低0〜最高5)

痺れや違和感は下肢の末梢に行けば行くほど鈍い感じや力が入っていない感じがするとのこと。

 

筋肉の評価しても、末端に行くほど力が入らない状態(MMTは5なんだけどね)

 

・SLRで鋭い痛み

・末端に行くほど力が出ない感じ

 

この二つから、神経に問題があると仮説を立ててみたんだ。

 

長期にわたりヘルニアで神経が圧迫され、神経の伝達がうまくいかなく神経の循環が滞っていた。

 

それに加え、下肢を少しでも高く上げると痛みが出ることから、下肢を動かす頻度が少なくなり、人体内での神経の滑走することが少なくなることで、癒着を起こしていた。

 

そうすることで、SLRで神経が伸ばされて鋭い痛みすなわち神経痛の症状が出た。そして、循環が乏しくなることで、各筋肉に行く神経の伝達が乏しくなって、うまく力が発揮されないと考えたんだよね。

 

で、自分がやったリハビリなんだけど。

 

・神経スライドストレッチ

・リリース(皮膚、筋肉、筋肉間)

・マニュピレーション(L1〜L5)

 

特に神経スライドストレッチを重点的に行って再び評価したんだ。

 

すると、SLRの角度がびっくりすることに90度まで復活

 

選手も、痛みが嫌で目をつぶっていたけど、それをみてすごく驚いていた。

 

こんなにもハマるのかと、正直驚いた。

 

そのあと、残りのリハビリを実施。

 

力が入らない感じ、痺れなどの違和感も消失したんだよね。

 

ただ、左右の筋力は多少なりとも左右差がある状態。これはきっと、4ヶ月間サッカーを離れていたせいで筋力が落ちたことによることだと思う。

 

神経の滑走が良くなることで、下肢の力の張り辛さが解消された。これは本当にいいこと。でもこれで復帰はさせない。

 

やはり、この神経の滑走が良くなって、神経の伝達がいい状態でサッカー動作のトレーニングや補助筋力のトレーニングをしてサッカー動作の神経伝達も良くなって行くから、パフォーマンスの向上とともに怪我の再発を防げるようになるんだよね。

 

今回は、神経についてクローズアップしてみました。

 

なかなか、筋力が上がらない、動作がうまくできない、力が入りにく、プログラムはいいのに思い通りにうまくいかない場合は、もしかしたら『神経』の伝達が悪くなっているかも。

 

もし、気になる患者さんやお客さんがいたら是非そこの部分を考えてみてもいいかもしれないですよ。

 

人間の体って、骨と筋肉だけでできていないですからね(笑)

PS

それにしても、神経スライドストレッチこんなにもハマるものだとは思わなかった〜(笑)

 

注意:神経はストレッチしすぎると大変なことになるんで、本当に注意してくださいね。

あと、ここでいうストレッチはスライドが入っているんで、筋肉みたいにギャーンって伸ばすとやられている方はギャーになるんで本当に注意です!!

 

PPS

もう、夏まではエアコンはお休みさせたいです(笑)