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グロインペインで治すべき筋肉・評価はこれ! | 日本オランダ徒手療法協会

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グロインペインで治すべき筋肉・評価はこれ!

2020.07.21

from 杉山貴規 自宅デスク

 

「270、271、272、273か〜い」

 

「もう〜、無理〜足もうガクガク」

 

ってなことを不意に思い出した。

 

なんのことかっていうと、高校時代にやったバービー祭りの話し

 

高校時代陸上部だった自分は、月一回筋トレ祭りみたいなことをやらされていたんだ。

 

今思えば、なんでこんな非科学的なことをやらされていたって思う。

 

しかし、このころはやれば足が速くなるって考えていたし、部内のことだし、先輩からの指示だし、

 

とにかく、数多くやればいいやって思っていたんだよね。

 

筋トレ祭りの次の日は歩いても、階段を登っても降っても、大腿四頭筋にとんでもない痛みを生じていたんだよね。

 

そんな状態で、放課後は部活動でスプリントの連続で。

 

先輩からは「筋肉痛なんて、昨日以上の練習やれば痛みなんてなくなるから大丈夫!」

 

ってな感じでやっていると痛みが引いていくんだけど、

 

今思えば、ただ単に閾値が高くなって痛みを感じにくくなっているだけなんだよね。

 

そんな練習をしていたから、いい状態で筋肉はついていかなかったんだ。

 

それでも全盛期の太もも周りは64cm

 

足も速くなったし、そこそこ上位に食い込んでいったんだ。

 

で、なんでこんなことを思い出したのか?

 

それは、最近j自分が、怪我に人の基礎トレーニングを日々考えているからなんだよね。

 

怪我にも様々ありますよね。

 

軽度のものから、重度のものまで、

 

そうすると、負荷をかける量や質も変わってくるんです。

 

だから、どんなトレーニング方法がいいかなって頭を巡らしていたら、何十年も前の自分のすがを思い出したんだよね。

 

無茶していたな〜って

 

今回はどんな話をしようかなって考えていたんだけど、股関節痛について話したいと思う。

 

歩くのも痛い

「すぎさん、先週から股関節が痛くて、足を振っても、前に出しても、踏ん張っても、とにかく何をしても痛いんです。」

 

ま〜こういう話を聞くと股関節でグロインペインかなって思うわけです。

 

問診をすると

・股の内側痛い

・足を広げたりすると痛い

・歩いても痛い

・動くと痛い

・安静時痛はない

・練習後に特に痛くなる

・心理的要因は無し

 

これでさらに、この疾患なのかって言うのが真実味を帯びてくるわけなんですが、

 

やはりこれでは不十分なんで、評価をするわけです。

 

何をするか?

 

以下の評価を自動運動・他動運動

 

1.仰向けに寝てもらって、膝伸展位で股関節を上げる

2.仰向けに寝てもらって、膝屈曲位で股関節を上げる

3.仰向けに寝てもらって、膝屈曲位で股関節を外転させる

4.うつ伏せになって寝てもらい、膝を屈曲させる

など

 

上記の基本的な評価をするんだよね。

 

そうすると、

それぞれ、痛みが生じるんだ。

 

特に自動運動では痛みが強く出る。

 

1番のやつなんかは床から10cmも上がらず、痛みを生じたんだよね。

もうこれは、グロインペインだなって確信

 

じゃ〜こんな状況でどうするのか?

 

グロインペインはここを攻めまくる

以前にも紹介したけど、グロインペインの痛みは臍の下〜恥骨付近〜股関節の内側の付け根にかけて痛みが生じる。

 

そうすると多くの選手は股関節の内転筋のストレッチを始める人が多い。

この傾向は治療する側にも多く見られるだよね。

 

でも、これって大きな間違いなんです。

 

実は、股関節を外転、屈曲、外旋させる筋肉にアプローチすることが重要なんです。

 

なんでか?

 

それは、サッカーの動作・姿勢に理由があります。

 

サッカーの動作ってパワーポジションを取ることが多い種目です。

 

パスやシュートは屈曲・内転・外旋でやっているのでは?と言う人が多いかと思いますが、サッカー選手がぼるに触れる時間は90分で2〜3分程度なんです。

 

そのほかは、相手と対峙したり、走ることが多い種目なんです。

 

そう考えると、股関節を内転動作する時間って本当に少ないんです。

 

つまりです。

 

この動作をすることで、大腿骨骨頭が臼蓋に押し付けられ、痛みが内側に生じるんです。

 

だから、自分は以下の筋肉にアプローチします。

 

アプローチする筋肉は

・梨状筋

・上/下双子筋

・大腿方形筋

・大腿筋膜張筋

・腸腰筋

・縫工筋

 

この筋肉を中心に筋膜・筋間リリースとストレッチを重点的に行い、最後に股関節のマニュピレーションを実施

 

そうすることで、大腿骨骨頭が臼蓋に圧迫しなくなり、正常の状態に戻るわけです。

この施術後、この選手の評価を行うと

 

痛みで床から10cmしか上がらなかった足が自分の力で痛みなく90度以上まで上がり、またを開いても、歩いても、走っても痛みがなくなったんです。

 

この施術はものの20分程度です。

 

グロインペインの痛みは何で出ているのか?

各々のスポーツ動作で何が多いのか?

 

そういったことを考えて施術をするだけで、最高の成果を得られるんです。

 

上の2つのことを知っていれば、ホームワークや今後の予防対策もしっかり話せるようになります。

 

ぜひ試してください。

 

PS

他にも、『腕立て祭り』っていうのがあって、連続200回やって、そのばんの夕飯のお茶碗が持てなくなったの思いだす(笑)