グロインペインが難渋するワケ教えます! | 日本オランダ徒手療法協会

blog

グロインペインが難渋するワケ教えます!

2019.03.21

from 杉山貴規 広尾オフィス

息子「ねえ、今日なんの日か知ってる?」

 

杉山「3/13??」(ホワイトデーは明日だし、、、)

 

息子「今日はサンドイッチの日なんだよ!」

 

杉山「へぇーそうなんだ。」(313=3が1を挟んでいるからか、なるほどね)

 

息子「知らなかったの〜」

 

カレンダーには書いていない、特別な日がこの世には多く存在しているってことを改めて、思った日なんだけどね。

 

例えばホワイトデー=3/14これは多くの人が知っていると思うし、お菓子業界や量販店の商売をやっている人はこの日は繁忙期だから、頑張って仕事をするよね。

 

でも、これって物を売る商売の人やバレンタインデーのお返しをしないといけないよの男性陣は意識しているのかなって思う。

 

実はこの3/14って他にこんな日があるんだよね。

 

わかります?

 

調べたらこんなのがいっぱいあった。

  • ホワイトデー
  • 円周率の日
  • 数学の日
  • パイの日
  • 国民融和日
  • 美白デー
  • 国際結婚の日
  • さーたーあんだぎーの日
  • 切腹最中の日
  • ホームインスペクションの日
  • 花贈り男子の日
  • ピカジョの日
  • 不二家パイの日
  • オキシクリーンの日・オキシ漬けの日
  • 元麿忌

円周率の日、数学の日、パイ(π)の日

 

上記3つは円周率に関わる日なんだよね。

 

世の中には、色々変わった日が多く存在しているね。

 

にしても、どうやってこんなに多くの記念日が出てくるのか?

それは一般社団法人・日本記念日協会っていうところで申請して審査に通って初めて、制定されるらしい。

雑学はこの辺で、

 

自分にもカレンダーにまつわることがある。それは、試合の日程、選手が怪我をした日、そして、選手の復帰日だ。

 

これは、自分のスマフォのカレンダーにはぎっしり書いてある。

 

特にけが人の復帰日は今まで多くカレンダーに書き込んできた。

 

選手が怪我をするとまずはドクターや監督と話し合い。最短、最長でどのくらいで復帰するのか決めていく。

 

もちろん、大怪我をじゃない場合も選手との話し合いからこのくらいの期間まではケアをしていこうなんってこともカレンダーに書いている。

 

実はこのカレンダーに書き込むことによって、復帰時期から逆算したリハビリが明確になって、ずれ込んだ場合でも修正することができるんだ。

 

だから自分は、選手らの復帰記念日はいつもカレンダーに書いてある。

 

今回はそんなことをやるきっかけになったグロインペインの選手について話したい。

以前からずっとグロぺ??

今からちょうど2年くらい前に、股関節痛で練習をリタイアした選手が居たんだよね。

 

蹴るときに脚を後ろに引い居たときに痛みが強くなるって話だったんだ。

 

ちょうど体と足が弓なりに反るようなときに痛みが出る。

 

話を聞くと、入団する前からずっと痛くて、痛くても逆足でければ大丈夫だったから、かばいながらやって居たらしい。

 

その間、治療院に行って痛い部位、ちょうど鼠蹊部のストレッチや電気治療を受けて居たんだけど、すぐに戻ってしまってたらしい。

 

ちょうど何かのきっかけで、長期にサッカーを休んだ時期に、痛みがなくなったから、休み明けから練習を再開したらしいんだけど

 

また、痛みが復活して、自分のところに来たんだよね。

 

問診すると

  • 股関節の前面がかなり痛い
  • 歩いても痛い
  • キック動作でいた(後ろに引くとき)
  • 痛みが股関節周囲全体的にある
  • 3年前から繰り返し同じところが痛い
  • 炎症症状はない
  • 伸張痛が大腿前面と腹部に出る
  • 休むと楽になる
  • サッカーの練習週4回
  • 週末は試合
  • ストレスなどで食欲や寝不足はない

こんなことが出て来た。

 

炎症がなくて、股関節周辺が痛いから

→L1〜3の関連痛の可能性

 

伸張痛がある

→L1〜3の関連痛から局所の循環が悪くなっている。つまり筋肉の柔軟性が低下している可能性

 

この2つで治療を開始したんだ。

 

まずは局所の循環をよくするために、伸張痛の出ている大腿部の筋肉の筋膜、筋間リリースと腸腰筋の筋膜リリースを行なった。そして、L1〜3の腰椎のマニュピレーションを行う。その後に、全体のストレッチと骨盤股関節の位置関係をよくするためのマニュピレーションを実施。

 

すると、痛みがかなり取れて、歩きでは全く痛みは取れ、キック動作時に脚を後ろに持っていく時の痛みもほぼ改善したんだ。

 

本人には、このままケアをし続ければ、早くに復帰できるからって言ったんだよね。

 

でもこの発言。かなり無責任で、安直な回答だってことを思い知らされたんだ。

 

復帰時期はいつ??

実は、このケア結構ずるずる長い間、同じことをしていた。

 

「〜ケアすれば早くに復帰できるから」

 

この言葉を選手はもちろん自分も鵜呑みにしていたんだ。

ケアすれば、どうにかなるって

 

これって、かなり無責任。

 

だって、この怪我がいつ痛みが治まって、いつから走れて、いつからボールをけれて、いつから全体練習には入れて、いつの試合から復帰できるのか?

 

これを選手に提示していなかったんだよね。

 

選手が来たら、ケアとその日の状態を見てのアスリハ。。

 

ま〜、その日の状態を見ながら、オリジナルのプログラムを作成する。

 

これって、すごいって思う人もいるかもしれないけど。

 

本当は良くないのだ。

 

だって、結局その場しのぎなんだよね。

 

しっかりした復帰時期を明確にして、そこからの逆算から。この時期にはボールが蹴れるようになるとかスプリントができるようになるとか、、、

 

このれをカレンダーの中で見ていかないと、どのくらい工程で遅れているのか?遅れていたら、復帰時期に間に合うのか?どこかで、その遅れを挽回できるのか?復帰時期を延期するのか?

 

それに気づいて、今までの怪我の状態、今回の怪我の状態、今後の展望、チームのスケジュール、監督の意向、ドクターの意見

 

これを相互に聞き入れて、自分なりのスケジュールを立てたんだ。

 

今までの経過から、常に股関節周囲は痛みがあり、今回も痛めている。早期に復帰は危険性がある。そして、大腿直筋と腸腰筋の筋肉がかなり硬い。その他の組織にも循環が低下し周りの組織が変性している可能性がある。これがしっかり取れるまでには、、、3週間は必要と考えた。それから、復帰して再受傷しないようにするために、痛みを見ながら徐々に競技レベルにあげるまでに2週間で5週間で復帰するプログラムを建てたんだ。

 

するとどうだろう?

 

復帰時期を明確にして、そこに向かってリハビリをやった結果、4週目には復帰。

 

ドクターにも確認してもらって、お墨付きの状態。

 

そして、復帰後。試合にもでれるようになって、今では股関節の痛みで離脱することはなくなった。

 

時期を明確にすることで、計画的なリハビリが可能になる。リハビリする側には修正を入れたり、うまくいかないときにどうしてだろうと考えることができる。

また、選手にとってはわかりやすい目標ができるので意識の高いリハビリが可能になるんだ。

頭の中で、考えて、実行するよりも、何かに落とし込んで可視化した状態にすることで効率よく、成果のですリハビリができるよ。

 

PS

スマフォのカレンダーは選手の名前がぎっしりだ笑

 

PPS

ちなみに毎月22日はショートケーキの日らしい

 

答えはカレンダーの22日の上は15日(イチゴ)が必ずあるかららしい笑