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比べて下さい、日本に足りないものがこれだ! 〜【動画】多角的に理論を駆使するオランダ徒手のデモ〜
2017.08.09治療に真剣に向き合っている治療家ほど、
お店にいらっしゃるときから/リハ室に入ってきた時から、患者に接するその瞬間から “視診” ですでに情報を集め出しているものだ。
循環器専門の看護師であれば、
患者の体格や姿勢,浮腫,表情や顔色,チアノーゼという全体の観察を行い,次いで頸部や胸部というように,疾患に関連した観察をするな、きっと。
んで、われわれであれば何を見るかな?
「なぜそうなったのか」というつながり? 理由? …が分からなかった。
次の触診や検査で何を選択しようか…とおおよその見当をつけたいところ。
曰く
- 「この筋肉の硬さをみたい」
- 「触診してアライメントを確認したい」
- 「この徒手テストである組織の評価をしたい」
- 「筋膜の癒着を確認したい」
…など。
要は、視診でも漠然と情報を集めつつ、次第に、問診の情報とともに目的的に評価していきたい。
今でこそしっかりと評価を行ったうえで治療を提供しているけれど、
過去の私は本当にひどい「単発」でした。
何が単発かというと、
確かに筋の硬結は評価できる、アライメントの不良も評価できる、徒手テストで評価もできる…と、『今』患者の身体で起こっている現象を捉えることは確かにできていたんだよね。
だけれど、そもそも「なぜそうなったのか」というつながり? 理由? …が本当に分からなかった。
「オランダ徒手療法」ってやつでは、
そんな
- 「根本的な原因」
- 「今の状態を引き起こしている要因」
- 「神経的なつながり」
- 「他の組織にどんな影響(神経生理、バイオメカニクス、運動連鎖)が出ているのか」
…ほか、多角的に見ながらそこまで明確に理論付けて仮説が立てられる!
これってもの凄い強み!
テクニックや理論、流派を超えて、中立に体系的にものごとを捉えようとするから、
他の新しい理論やテクニックもリスペクトして良いものは吸収するから、臨床で応用できちゃう。
苦労したオランダ徒手療法の習得
今まで学校教育で習ってただ記憶してきた情報が、初めて臨床につながって知識になった感じ。
私が初めてオランダ徒手療法を体験した時、直感で「まさに求めていたものはこれだ!」とビビッときたんだよね。
なかなか短い人生の中でも「ビビッ!」っていう直観は少ないと思うけれど、オランダ徒手療法はまさにそうだった。
さて、そんな素晴らしいオランダ徒手療法だけれど、それを身につけるのは簡単じゃなかった!
またそれをやれ!って言われたら、ちょっと躊躇するかな。それだけ大変な時間を過ごしたのは確かだ。
オランダにはしっかりとした日本語ーオランダ語の辞書もなかった。
だから、日本語ー英語ーオランダ語 もしくは、日本語ードイツ語ーオランダ語(体力トレーニングの研究でドイツに留学をしていたためドイツ語ができた!)、という流れでベッドの上に沢山の辞書を並べて人の3倍ぐらい時間をかけて勉強した。
そんな苦労をして日本人で初めて国家試験に合格したときには、一度目の試験は不合格だっただけに、嬉しくて、嬉しくて、それまで応援してきた友人知人に感謝の報告をしまくっているのを覚えている。
だけれど、そのオランダ徒手療法のやり方は日本のやり方とは随分違っていた。
「ホンモノの医療を広める」というミッション
場所によっては、オランダでは保険診療だったのに使うことを禁じられた。
ずば抜けた治療成績やスポーツ現場への復帰実績を上げていただけに、患者さんや選手には大変評価していただいた。だけれど、医師や医療従事者のなかには歓迎しない人も結構いた。
一方で、医療や介護の酷い現場を目の当たりにし、スポーツ医療に至っては目も当てられないほどスポーツに特化したリハビリ方法がない日本。
それだけに、日本のおかしい医療事情をどうにかしたいと「ホンモノの医療を広める」というミッションができた。
だからこそ、今回、そのスタートとして、できるだけ多くの方に「つながり」をもって評価することの重要性や、「多角的」に評価することの大切さを伝えたい。
さて今回は、
兵庫県柔道整復師会に招かれたセミナーで、実際にわたし土屋が解説をしながら視診ー触診などをする下記の動画を用意しました。
【動画】 「膝【秘密】多角的に理論を駆使するオランダ徒手のデモ」
10分と少し長めの動画ですが、評価と治療を「つながり」をもって行いたいと思っている方にはとてもおすすめです!是非、最後までご覧ください。
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