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その疼痛評価で大丈夫??
2018.07.09from 杉山貴規 広尾オフィス
最近外に出ることが多く、家に帰ってくるのは11時前後
土日も活動しているからほとんど家にはいない自分ですが、
この間、部屋っていうか、自分の書類関係の整理をしてたんですよ。
すると理学療法士になりたての時の資料が出てくる出てくる。
処分したと思ったら、わんさか出てくる。
こういう時って、すぐに捨てないで見ちゃいません?
だから一向に掃除が進まないんですけど…
まーひどいレジュメのオンパレード
過去の自分に突っ込みたくなるもんばかり。
痛みの評価で治療方針が決まる!?
そんな中でも、痛みの評価が薄いこと…
なんでこんだけしか聞いていないのか?ってな感じです(笑)
当時はノートの3行程度だったのが、
今は痛みの評価だけでもA4ノート8割以上を痛みの評価で埋めてしまう自分がいる。
この差ってなんなんでしょうね?
もちろん臨床経験によるものも多いとは思いますが、
何より、痛みの評価で治療方針の7〜8割が決定するからだと思います。
当時の痛みの評価って
5w1Hなんかで聞くじゃないですか?
いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)
灼熱痛、圧痛、動作時痛、伸張時痛、収縮時痛…
だからこんな風になる。
大腿部外側の大腿筋膜張筋付近に疼痛あり
膝蓋骨外側上方部に圧痛
歩行時に膝の内側に疼痛あり(歩行時痛)…
てな感じです。
うん。
悪くはないです。悪くはないんです。
これでもいいです。
でも決定的に抜けているところがある。
これがないと、治療に進めないんです。
なんだと思います…
答えは
痛みは2つのポイントで決まる!!
局所的にピンポイントで痛いのか
それとも、
広範囲で痛いのか
基本的にこの2つが大きな分岐点なんですよ。
ここから上の痛みの種類に分かれていくんです。
でも、この2つの評価をしないから痛みの評価ってあまり重要視されないことが多い。
結局、5W1H頼みの評価になって、動作分析やアライメントの評価から痛みを取りに行こうとしてしまう。
これも悪くはない。
でも、局所で痛いのか、広範囲で痛いのかが分かれば、動作分析やアライメントからのアプローチはしなくてもいいかもしれないんですよね。
なぜか?
局所的に痛い場合は損傷した組織に問題があることが多い。この場合、熱感、腫脹、発赤などと言った炎症症状が出てくる。
つまり、損傷部位の治療・リハビリに全力を尽くす必要性がある。
これが、広範囲での痛みがある場合は少し様相が変わってくる。
局所の損傷がない場合が多いんです。慢性的な痛みに多い放散痛(一部刺激するとそこがトリガーになって痛みが発生する)や他の部分に問題がある関連痛の場合が多い。関連痛って聞くと内臓器疾患を思い浮かべるかもしれませんけど、整形外科疾患でも起こるんですよね。
だから、局所的な痛みと広範囲での痛みの評価って大事なんですよね。
治療の取捨選択ができるし、効率のいいリハビリが可能になるんです。アライメント調整や動作分析なんかは痛みが抜けた後の予防やパフォーマンスの向上だけに繋げられるかもしれないんです。
まずは、局所に痛いのか?広範囲に痛いのか?
これをやってみてください。
P.S.
その後の掃除は…
全くできずただ単に思い出に浸っておりました。
綺麗にしないと…今度の休みは来月か…泣
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