膝OAの痛みを別角度から診てみよう!! | 日本オランダ徒手療法協会

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膝OAの痛みを別角度から診てみよう!!

2018.07.26

from 杉山貴規 広尾オフィス

「みて〜できたよ〜」

 

大きな声で、プリントのようなものを持って

 

息子が駆け寄って来た。

 

見ると、絵日記だ!

 

先日、プールに行った時のことを書いてる。

 

文章はともかく、絵が斬新ですごい!

 

自分が思い描くのはプールで泳ぐ人たちやプールの景色を自分の目線で書くものだが、

 

子供は少し違う。

 

お前はドローンで上空からみたのかくらいの構図になっている。

しかも枠からのはみ出し具合が半端じゃない!

 

上手い下手はさておきこの感覚が子供ならでは…

分かりやすい運動連鎖と筋骨格系の考え方

リハビリの中でも

様々な視点を持っている人が多いが昔の自分は少し違う。

 

自分が当時いた職場は、運動連鎖を主軸にものを診ていた。

整形中心に見ていたからもしれないが、リハ科全体がそんな感じ。

 

全ての患者さんを筋骨格系で見るのだ。

 

見方はすごく面白いし、わかりやすい評価・治療だから

 

のめり込んでいったよね。

 

筋肉や関節の位置関係で患者さんの動きを変えてリハビリをしていく。

瞬時に変わって治る人もいる一方

 

中にはうまくいかない患者さんも出てくる。そうするとなぜかと考えて、色々と筋骨格系から考える。

 

でも、やっぱりうまくいかない。

 

なんでだろうと思ったよね。

 

この考えって万能じゃないのかもってある出来事があったんだ。

それは。

 

結果もでるんだけれど、この考えって万能じゃない??

 

変形性膝関節症の患者さんが来た時の話なんだけど、

 

膝が痛いって来院

 

O脚もひどくて…

 

聞くと膝周辺と腰も痛いって言うんだよね。

 

膝周りは炎症症状はないけど圧痛と歩行時痛があるって言うんだ。

 

そこで、まずは歩いて痛いって言うから、生活に支障が出ないようにって考えたんだ。

 

運動連鎖から体幹や骨盤周りのアライメントを整えて、膝に負担のかからないようなアライメントを整えれば歩行時の痛みがなくなるかもしれないって考えて、アプローチしたんだよね。

 

腰・股関節周りの筋肉はガチガチ。

 

腰部と股関節特に外旋筋群ののリリースをしっかりやって、運動療法でO脚を改善させて。

 

さー、歩いてもらおうとしたその時に

 

その患者さんが不意に自分の膝を触ったんだよね。

 

歩く前にね。

 

そうしたら「痛くない」って言うんだ。

 

そうなんだと思って、普通に歩いてもらった。

 

歩行時痛もなくなって、喜んで帰ったんだ。

 

そのあと腑に落ちなくて、考えたんだ。なんで、アライメントを整えただけで、圧痛所見がなくなったんだろうって思ったんだよね。

 

そこからなんだよね。

 

実は、筋骨格系以外の問題からでも実は治療すべきところが問題があるんじゃないかって。

 

その答えはのちにオランダ徒手のスクールに行って解決したんだけど。

 

 

今日は教えちゃう。

 

それは、腰椎抹消神経の出ているところと膝の支配神経に関連があったんだ。

 

デルマトーム見てよ。

 

 

こんな感じ

 

膝と腰椎部の支配神経でリンクしているところがあるでしょ。

 

脳が誤認して、リンクしているところに痛みがあると勘違いを引き起こす、関連痛であることがわかったんだ。

 

そこからだよね。

 

筋骨格系からの視点だけで、物事って診ることは治療範囲を狭めているのかなって。

 

もちろん、運動連鎖の考えや筋骨格系の考えは重要。

 

でも人間の体ってそれだけではできていない。

 

皮膚、筋膜、筋肉、神経、血管、軟骨、内臓など…

 

様々だよね。

 

だから、色々な視点で患者さんに接することが求められてくるんだ。

 

多角的な視点ってやつ。

 

そこからかな。筋骨格系や運動連鎖だけで患者さんを診ることはしてない。

色々な可能性や視点で診るようにしているよね。

 

だって、その方がより施術が楽しくなったんだ(笑)

 

P.S

うちの息子ドローンでも持ってんのかな(笑)

 

 

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