食事改善が自立歩行まで導いたわけ | 日本オランダ徒手療法協会

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食事改善が自立歩行まで導いたわけ

2019.07.29

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

夏到来って感じの気温になってきましたね。

連日とは言わないものの30度近く、そしてジメジメした感じ

 

日本の夏らしさがかなりでてきた感じですが、

こんな時にどんなもの食べてますか?

 

夏バテ気味で食欲がないんだよ〜ってかたも多いのでは、

こんな夏は冷たい麺ものを多く食べている方も多いはず、

 

思いつくところでいうと

・冷やし中華

・ひやむぎ

・ざるそば

・冷やしラーメン

・うどん

 

などなど

 

あるかと思います。

 

自分も、この手のジャンルがかなり好きで、食べちゃいがちだったんですが、

最近はすぐにお腹を壊す傾向があって(笑)

温かいものを食べるようにしてるんです。

 

やっぱり、冷えたものを食べると瞬間的にはいいんですが、そのあとだるくなったり、次の日の体調が悪くなったりするんでね。

 

だから、麺ものも温かいものを食べています。

 

実は、冷たいものを食べる腸内の血行不良になって、消化吸収機能が落ちるらしいんです。でも、そんな人でも冷たいもの食べたいっている人はよく咀嚼する、栄養価の高いものを必ず取り入れることらしいんです。よく咀嚼することで筋肉を使うので代謝が良くなり、体が温かくなり、結構の不良が抑えられるらしいんです。

 

でも、冷たいまま、喉を通したいですよね。

 

さてさて、今回は食事(栄養)が体に良好な結果を与えたケースを紹介したいと思います。

 

食事が体に良好な影響を与えるのはなんとなくですけど、頭の中では理解していると思うんです。しかし、本当に食事が体調を取り戻したケースって患者さんであまり経験したことはないと思うんです。

急に動けなくなった患者さん

杉山「こんにちは、どうしたの〇〇さん車椅子なんかに乗っちゃって」

 

〇〇さん「うん今日は調子が悪いから車椅子にしたんだ。太ももの痛いし」

 

スタッフ「最近、急に太ももが痛いって、言うんで、車椅子を用意したんです。なんでですかね?」

 

まー急に杖で歩いていた人が、しんどいからって言う理由で車椅子になることってそんなにないことですよね。

 

でも、そこの施設って病院ではなくその患者さん自体の主体性に任せているんです。だから、そこまで厳しく車椅子がダメって感じじゃないところなんです。

 

しかも、その方だけ、ずっと見張っているわけにもいかないから、転倒して事故してしまうよりも、車椅子に乗って安全に暮らすことを重きにしてたんです。

 

リハビリとしては、痛みの解消と体力を落とさないように痛みのない範囲で運動をしていくメニューを実践したんです。

 

患部の状態は炎症症状もなく、ピンポイントでの痛みがないから、関連痛かなって考えたんです。

 

で、大腿部のL2〜4番の神経支配が関与

 

そこからL2〜4番の脊柱を押してみるとかなりの痛みが出たんです。自律神経も関与している可能性があるから胸椎の下位から腰椎の上位を部分を押すとそこもかなり痛みがあり、可動範囲も狭くなっていたんです。

 

だから、そこにアプローチしたんです。

 

また、車椅子生活になったせいで、筋肉の滑走性が悪くなって、癒着することで痛みが出ている可能性もあったんで、下半身のスクワットやランジの訓練を入れ込んだんです。

 

すると、かなり痛みが取れたんで、ホッとしたんです。

 

1ヶ月このリハビリとトレーニングを実施

 

しかし、この車椅子の生活と大腿の痛みがかなり結果として1ヶ月程度続いてしまうです。

 

しかも、筋肉がなぜかアップしてこないんです。動きも悪いし、大腿の周径を測っても太くなるどころかどんどん減っていったんです。

 

そうなると明らかにおかしいって思うじゃないですか?

 

なんでだって?

 

自分も『?』の連続です。

〇〇が原因だった

そこから、もう一度問診をしたんです。

 

本人とそこの施設のスタッフに

 

するとあることが明らかになったんです。

 

きっかけは、

 

ある質問をした時

 

・食事はどうしてますか?

・何を食べましたか?

 

すると、施設内で出される食事がまずいとの理由で食事を全くとっていなかったんです。とったとしても、プリン、アメ、缶コーヒー、甘い飲み物を大量にとっていたんです。

 

そうなると、

 

リハビリをやる以前の問題だって考えたんです。

 

運動しても栄養がなければ筋肉は増加しないんです。しかも、筋肉を動かすのにカルシウムが必要になるし、筋肉を作り出すのにタンパク質や炭水化物は必要ですよね。

 

それらが全く取れていなかったんです。

 

それにもかかわらず、リハビリではスクワットなどの筋トレ、日常生活では散歩を中心とした歩行訓練を実施し、その度に痛みが出る状態。

 

しかも、痛みが出ると筋肉はつかない事実もある。

 

それでは、いくらリハビリや散歩をしても成果は出ないのは当然です。

 

だから、食事をとってくださいって説明したんですが、これがうまくいかなかったんです。

 

実は、糖の大量摂取は思いもよらないことを引き起こすからです。

砂糖依存症の悲劇

砂糖を摂取すると脳の中でドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質が分泌されるんです。

 

つまり、幸福感や癒しを与えるものなんです。

 

甘いものを食べると幸せな気分になるのはこのせいなんですが、

 

取りすぎるとこの感覚が忘れられなくなり、麻薬のような依存性を持ってしまうんです。

 

しかも、糖分をとりすぎると

・うつ病

・冷え性

・骨粗鬆症

・老化を引き起こす(糖化によるもの)

 

などの事態を引き起こすんです。

 

だから、この状態から普通の食事に戻すのにはかなりの時間がかかったんですが、

 

この施設のスタッフと話し合い。

 

プロテインの摂取から始めたんです。

 

アメやプリンなどから甘い香料の入ったプロテインを摂取してもらうようにして、少しずつ砂糖依存症を解消していくところからスタートしたんです。

 

すると、徐々に効果で初めて、施設の食事を摂るようになっていったんです。

 

そこから、

食事の変化はすぐに体にも変化が出始めて、

 

痛みが取れ始め、車椅子から徐々に歩くようになり、リハビリにも積極的に来るようになったんです。

 

最終的には、自ら脱車椅子宣言をし、今では杖で歩くまでに至ったんです。

 

この経験はかなり自分にとって貴重な経験になったんです。

 

頭の中では栄養が体を構成し、担っていることは重々分かっていたんですが、ここまでの効果が現れるとは思っていなかったんです。

 

最初は鬱のような状態だった方が、今では笑顔でハキハキ喋っている姿を見ると本当によかったって思うし、

 

リハビリはただ単に徒手療法や運動療法で痛みを取ることが全てではなく、体の中身まで見ないといけないって思ったんです。

 

皆さんも、もし今目の前で何をやっても成果が出ない患者さんがいたら、食事に関しても聞いて見てもいいかもしれないです。

P.S

 

最近の自分食事は

白米、味噌汁、漬物、サラダ、魚がかなりの頻度で食しています!

 

これって本当に次の日の体軽くて、快調なんだよね(笑)