リリース効果を高める超音波の使い方 | 日本オランダ徒手療法協会

blog

リリース効果を高める超音波の使い方

2021.07.11

From:長島 将太

@姪浜スタバより

 

1週間前に夕飯を作ってた時の話。

 

料理する時って、

いろんな工程がありますよね。

 

下茹で、水抜き、混ぜ合わせなどなど

 

めんどくさがりな私にとって

気分が乗らないと作る気になりません(笑)

 

なので、

どうにか面倒な工程を短縮できないかと

たまスマホで時短アイテムを探したりします。

 

最近、面倒だな〜と感じるのが『ゆでたまご』

 

ゆでたまごって、

好みが別れると思うんですよね。

 

『固めが好き!』って人もいれば、

『半熟でしょ!』もいる。

 

うちの家族はその典型例で、

みんな好みが分かれるんですよね。

 

だから、ゆでたまごは超面倒。

そこでこの面倒な手間を省いてくれる

時短アイテムがないかググッてみると、

こんな商品を発見!

 

『レンジでらくチン!ゆでたまご』

 

そうそう!

こーいうのが欲しかった!

 

好みの黄身の固さを簡単調整。

レンジでチンしてほっとくだけで

お好みのゆで卵が完成。

 

この商品一つで、

お湯をセットして、沸かして、卵に穴を空けて

ゆで時間を気にしながらの調理は省かれる。

 

これだけでも、15分は時短できますよね。

 

きっと究極のめんどくさがりが

便利アイテムに繋がっているんでしょうね(笑)

 

さて、

この時短アイテムのように

治療時間をもっと効率的に使えればいいのに…

 

と感じたことはありませんか?

 

今日は、徒手テクニックの効果を高めるための

治療手順について話をしたいと思います。

 

治療家の強力なサポートツール、使ってますか?

私たち治療家の強力な治療サポートツールといえば

『物理療法』ですよね。

 

この物療の使い方をしっかり理解していれば、

調理の時短アイテムと同様に

治療を効率的かつ合理的に進めることができます。

 

・低周波治療器

 

・高周波治療器

 

・超音波治療器

 

・ホットパック

 

・微弱電流治療器

 

私のオススメの治療器は

『PS(追伸)』に載せておきますね(笑)

 

もし、これら物療を『ただの時間稼ぎのツール』と

思ってる方、超損しています!!

 

その数ある使える物療の中で

最近私が気になっているのが『超音波治療器』の使い方!

 

この治療器の使い方次第で、

拘縮の改善度合いが全く異なるんですよね。

 

特に『術後の癒着改善』には効果を発揮するので

私にとってはマストツールになっています。

 

さらに、私がよく使うテクニックの『軟部組織リリース』との相性が抜群。

 

でも、使うタイミングを間違うと

思ったほどの効果が期待できないんです。

 

では、その間違ったタイミングはいつか?

 

それは・・・

『リハビリ前後での使用』です。

 

こんな超音波治療器の使い方は残念!

よくある治療風景として、

 

リハビリ前後で患者さん自身が、

患部に超音波をあてている場面を見かけますよね。

 

超音波治療器の期待する効果と言えば、、

『深部組織への温熱作用』です。

 

深部組織を温めることのメリットとして・・・

 

・血管が拡張することで血流が増え、軟部組織の循環を改善

 

・組織のコラーゲン繊維の粘弾性変化に伴う柔軟性改善

 

・微細振動による細胞膜の透過性や活性度を改善させ、

 炎症の治癒を高める (マイクロマッサージ効果)

 

・細胞間隙の組織液の運動を活発にして浮腫を軽減させる 

 (キャビテーション効果)

 

これら大きなメリットがあるにも関わらず、

リハビリ前後に使うのは勿体ない!

 

なぜなら、

超音波治療器は『リハビリ中』が

最も合目的的な使い方だからなんです。

 

あてながら患部を動かすべし!

 

治療に入る前までの時間によりますが・・・

リハビリ前の照射では、せっかく温めた組織温度が半減してしまい

組織の柔軟性を改善するには効果がイマイチ…

 

さらに、

リハビリ後の照射は、

もはや何をしたいか疑問に感じます。

 

ただ当てることが目的になってしまっている…

このような使い方は非常に勿体ないですよね。

 

そこで、

もっと軟部組織の柔軟性改善や

可動域改善に繋げるためには、

 

リハビリ中に超音波をあてながら

患部を動かすことが重要!!

 

つまり、

『温めながら組織を動かすべし!!』

 

もし、これまで超音波治療器の効果を実感できていないとすれば、

『使い方』に改善の余地があるのかもしれません。

もう一度、治療器の目的や効果を見つめ直して

目的に合った使い方をしてみてはいかがでしょうか?

 

PS

宣伝しても私に一円も入りませんが、

私も惚れ込んでいる治療器の一つです!

 

OMGコーポレーションさんが提供する

『MATRIX WAVE(マトリックスウェーブ)』

https://www.omg-corp.jp/products/polar-wave-matrix/

 

これは非常に使い勝手も良く、

個人的に購入を検討している代物です!


この記事を書いた人

アバター画像

長島 将太

理学療法士。南川整形外科病院(http://minamikawa-hp.com/about/rehabilitation.html )JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。