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シビレを怖がるな!秒で解決3つの条件
2021.02.05from 橋本 祐一
はじめまして、橋本です。
私は、生まれも育ちも福岡県で、現在は福岡市内のクリニックに理学療法士として勤務しており、1児のパパとして子育てにも奮闘しています。
ところで最近の新型コロナの事ばかりで悩ましい日々が続きますよね。
そんな中、何かと世間を騒がしている前トランプ大統領の退任式のニュース記事でのコメントが気になったんです。
そのコメントが、
「新政権の幸運と成功を祈ります。私は何かしらの形で戻ってきます。」
演説は9分間と短くて、いつものような攻撃的な内容ではなく、何らかの形で戻ってくる、と最後までトランプ流を貫いていましたよね。
戻ってくるって事は、大統領任期って4年だからトランプさんが78歳!?
その年まで、まだ何かをなそうとしている事もすごいなと感心しながらこの記事をみていました。
そのコメントの中にある戻ってくる。→『I will be back 』このワードで何か思い浮かびませんか?
そう!映画:ターミーネーターの名台詞です。私は映画を見るのが大好きで、もちろんターミネーターは全部観させてもらってます。
その映画の中でアーノルド・シュワルツェネッガーが全裸で屈んでいるシーンは衝撃だったので、今でも記憶に残っているんですよね。
その屈んでいるシーンでも思い出すことがあって、実習中の学生の見学姿勢ってこの格好になることがあるんです。
この姿勢のことを私は、ターミネーターと呼んでます。笑
実際の実習中は立ちっぱなしで足が疲れてくるので、あの屈み方で見学する事ってありましたよね。
長時間その姿勢で見学すると足がどうしても痺れてきて、すぐには動き出せなくなってしまい、よろよろと立ち上がりこけそうになって、患者さんや指導係の先生方に笑われた事もあるんです。泣
そんな痺れって動きが鈍くなるだけじゃなくて、バランスを崩してこけそうになったり、力が入りにくくなったりと動きにすごく影響してしまいますよね。
そんな学生の頃の痺れとは違いますが、新人の頃に悩んだシビレについて今回はお話しさせてもらいたいと思います。
新人時代のシビレのお悩み
私が理学療法士1年目の時、病院に勤務して、外来を担当していたんです。
その時に一番困っているのが、痺れを訴えるの患者さんで、なかなか治らないからいろんなセミナーや勉強会に参加したけど、それでも治らなかったんですよね。
実際に痺れに対して苦手意識もあったんだけど、神経が圧迫されて起こっている問題がシビレなのだと考えてて、マッサージやストレッチ、アライメント修正を実際におこなってたんですよ。
患者さんから『リハビリした後は楽になるけど、次の日には戻っちゃうよね。やっぱり痺れを治すのは歳だから無理よね。』と、
患者さんもなかなか治らないシビレに悩ましい表情を浮かべていたんです。
お医者さんからの加齢によるものだからしかたないよと諦めている様子でした。
新人ならではの原因追求に苦しむ日々
これではダメだと痺れの原因を調べて見たらこんなことがわかったんですよね。
・下肢・・・坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、ヘルニアなど
・上肢・・・頸肩腕症候群や胸郭出口症候群、手根管症候群などなど
いくら調べていても、やっぱり神経を圧迫しているからそれを除けばいいってことばかりだし、他に原因はないのかなとさらに調べてみたんだけど、
そしたら内科的症状もあるんじゃん!
内科系・・・糖尿病や閉塞性動脈硬化症、ビタミン欠乏症など
自分じゃ手に負えない内容もあるんじゃないのかなと、、、。
自分の知らない対処法があるかもと資料や文献を調べていても
・牽引療法、ブロック療法など
・アライメント修正、運動連鎖によるメカニカルストレス軽減
・徒手療法(リリースやストレッチ、マッサージなど)
あれ?ちょっと待てよ。いくら調べても結局のところ、自分がやってることとほとんど変わらないじゃん。と、さらに悩んでしまう始末です。
その後の対応も
患者さんの訴えをもう一度考え直しみたりして、デルマトームで神経症状と照らしてみるんだけど、どうしても一致しない患者さんがいるし、
それだけじゃなくて末梢神経の問題だと思って、その周りの筋を緩めてみたけどほとんど変わらないし、
やっぱり姿勢が悪いのが問題なのかもって考えて、運動連鎖から修正してみるけど、時間が経つと結局シビレは戻ってしまうんですよね。
同じことの繰り返しで患者さんの満足のいく治療はほとんどできていなかったんですよね。
シビレ対策の3か条!?
ある勉強会にいくと、こんなことが分かったんだよね。
①シビレの訴えは神経の圧迫だけでない
②脳の勘違いでのシビレの訴え?
③体内循環の問題
この3つをやってみると、シビレの訴えを抱える患者さんが怖く無くなったんだよね。
①についてのシビレ
『今』のことをしっかり把握すること。
当たり前じゃんと思いますが、当時の自分はなかなかできていなかったんですよね。
まず、治療をする前に組織が損傷しているかどうか判断して、自分が治療できるかどうかが大事。
でも、気をつけないといけないことが、骨折や悪性腫瘍などの危険がある場合はドクターに判断してもらうんですよね。
だってそうですよね。自分じゃ手に負えないものをいくら治療しても変わる筈がないんですよ。
あくまでも自分ができる範囲を見極めていくことが大事で、それができていないとずっと悩んでしまうことになるんです。
②については脳の勘違いでシビレが出ることがあるみたいなんです。
背中で伝言ゲームってしてます?背中を使って文字を書いていってその書いた文字を当てるゲームです。
これってひらがなやカタカナまでだったらギリギリわかるかわからないかでやってみると意外と難しいけど面白い。
付き合いたてのカップル同士ですると盛り上がったりもするし、イチャイチャできるって利点も。笑
って脱線しちゃいましたけど、背中って感覚が他のところよりも鈍いんですよ。
逆に指先ってどうですか?髪の毛みたいにすごく細いものって分かっちゃうじゃないですか。
それと箱の中身は何でしょう?って言うゲームをテレビで芸人さんがやったりしますけど、そのゲームでも触るとそのものが何なのかってわかりますよね。
実は背中や首が問題を抱えているのに敏感な指先にシビレを訴えることがあって、シビレが出ている場所そのものが原因ではなくて、感覚が鋭いところにシビレの症状が出てしまうんです。
この感覚の精度の違いで脳が勘違いを起こしてしまうらしんです。
脳ってすごく賢く働いてると思っていたんだけど、意外と勘違いしちゃってお茶目な一面もあるんですね。
でもそれが勘違いなのかどうか判断するには局所に組織損傷がないことが重要で、問診でも外傷のきっかけがないことも情報収集したりすると、整理ができてシビレが出ている場所ではないところに目を向けることができてくるんです。
他にも判断基準はありますが、ここでは割愛しますね。
③は体内循環の問題で起こるシビレ。
正座を長時間すると、シビレが、、、。ってありますよね?
これは膝窩のところで血管が圧迫され血液の流れが悪くなり、末梢神経に必要な酸素が不足していきます。
こんな状態を続けていると、知覚を伝える末梢神経の機能が低下し、そこに異常電流が流れ始めます。
でも、正座ってすぐに良くなりますよね。
自分が経験した患者さんは、持続的にシビレを訴えており、シビレに対して動かすことが怖くなり、同じ姿勢が続いていることが原因だったりします。
この3つの条件だけでも押さえておくとシビレに対する悩みがなくなり、自信持って患者さんと向き合うことができるようになっていきます。
ちなみに、痺れだけじゃなく、治療に当たる前にレッドフラッグは命の危険があるので、
・悪性腫瘍
・神経の腫瘍
・脊椎の腫瘍病変
・脳や脊髄神経の障害
・馬尾症候群
・圧迫骨折などなど、
こういった所見には要注意です。
PS
まだうちの子は小さいし、新型コロナの影響もあり、自粛してるので、最近は映画館で映画を観れていないのが、我慢しすぎて、シビレを切らしています。笑