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膝の怪我を再発・予防する運動療法
2020.11.16from 杉山 貴規 自宅デスク
今週は本当に暖かい日が続いていますね。
11月の中旬になって、最高気温20度になっているんです。
先週の装いだと汗バンバンにかくような陽気。
そんな、感じの日々ですが感想は続いていて、
新型コロナの感染注意なんて報道がなされていますよね。
換気に加えて、加湿なんて言い出すから、
先週、急いで加湿器を買ったんです。
もう買いだめなんかないかと思いますが、コロナの感染が急増しているじゃないですか。
こうなってくると、緊急事態宣言の時みたいに買う人が多くなるかなって思ったんです。
だから、今年は何事も早めに購入を決定したんです。
そんな自分がオススメする加湿器が、象印の加湿器。
なぜか?
それは単に加湿できるのではなくて、管理がとても簡単だからなんです。
象印というとポットや魔法瓶のメーカー
この加湿器もメーカーの特徴を生かしたものなんです。
見た目も中身もポットなんです。
そこから蒸気が出るんです。
手入れは超簡単フィルターなんてものもないから、ポットを洗う要領で簡単にできるんです。
結構ズボラな性格で、毎日のことなんで管理は簡単な方がいいじゃないですか。
そういうわけで、これを購入!
今後も、新型コロナ感染者が増えていく傾向にありますよね。
できれば、自分の身は自分で守りたいですし、できるだけの対策を講じてどうにかこうにかこの冬場を乗り切りたいです。
今年の冬は、寒さをしのぐというよりはいかにして、新型コロナに感染しないかを考えて生活していかないといけない冬になりそうですね。
さて、そんな対策を講じている自分ですが、
リハビリにおいても怪我の予防をするのは超〜大切!
ましてや、リハビリをして局所の機能的な面でリハビリが終了なんて病院も多いはず。
その後は外来でリハビリがあればいいのですが、そんなところ最近は少なくなってきていますよね。
今回は、膝の痛みが取れて、局所の機能が戻った次の段階のリハビリをお伝えします。
簡単にいうと、症状は取れて、膝周りの筋肉や靭帯などの軟部組織の強度も高まった後リハビリです。
前回、お話しした患者さんの続編です。
以下がその膝の話
↓↓↓
https://jadmt.or.jp/2020/10/26/9076/
膝の症状・機能が整った後のリハ
多くの患者さんは痛みが取れて、ある程度生活できれば万々歳な方が多いですよね。
じゃ〜治療側もそのテンションで、
はい!リハビリ終了
なんて、なっちゃうこともあると思うんです。
でも、これはやっちゃいけません。
確かに、症状取れて生活ができればいいっていう終わり方も一つのゴールかもしれません。
しかし、そんなことをやっているようじゃ、その患者さんはまた怪我をする可能性がとても大きいですよね。
だからこそ、その患者さんを受け持った時に、その患者さんとリハビリの計画をこちらかから提案する必要があるんです。
どこまでのゴールを目指すのか?
そのゴールの場合はここまでの活動はできるけど、それ以上は厳しいとか、、、
ゴールに対しての患者さんと治療側のすり合わせや共有をする必要があるんですよね。
で、今回の患者さんの場合は、やはりもう同じ轍を踏みたくないっていうことなんで、今回のような怪我をしないところやそれ以上のところまで持って行こうっていう話なったんです。
それが次のゴール
『公共交通で急ブレーキがかかった時に耐えられる膝』
『急な方向転換でも膝に痛みを出さない、怪我をしない膝』
この2つがこの患者さんのゴールなんです。
じゃ〜治療者として、症状や機能面が取れたら終了っていうわけにはいきませんよね。
で今回、そんな患者さんに膝に関しての運動療法を行ったんです。
前もって言いますが、今回はその膝に関してのプログラムです。
理学療法士のように細かい筋肉を鍛えていくというよりも、膝に付随した連動的な運動療法を紹介するんで、体幹は?股関節の可動域は?足部は?というところは割愛するんで。。。
というよりも、やはり自分が思う運動療法は患者さんが自宅でできる運動療法を行っていくスタンスです。
小難しい、筋肉を治療者側がいないとできない運動療法はあまりやりません。
なぜなら、持続性があまりにもないからです。
ちょっと前置きが長くなりましたが、
紹介します。
ゴールに沿った運動療法
自分がまず何を行ったかというと
大きく
・片脚立ち
・ランジ
・スクワット
この3つだけです。
これに様々なバリエーションをくっつけて行っていきます。
まず、この患者さんの2つのゴールに対して行っていきます。
『公共交通で急ブレーキがかかった時に耐えられる膝』
『急な方向転換でも膝に痛みを出さない、怪我をしない膝』
特にここで重要なのはこのゴールに見合った動作は何かってことです。
膝っていうのは屈曲30度が位置で不安定になると言われているんです。
その理由は膝を構成する靭帯が緩むからです。
その角度でぶれない、揺れない膝にしていくことが重要になっていくんです。
その練習としていいのがランジなんです。
だからこれを何度もやるんです。
とは言っても、ランジにもバリエーションをつけていく必要があります。
生活において、真正面で歩くことばかりじゃないですよね。
人を避けたり、段差があったり、斜面があったり様々な環境があるわけです。
だから、様々環境をこちらで作ってあげてランジを行うわけです。
そうすると、膝が揺らぐ減少のほかに、上半身が傾いたり、のけぞったり、様々な対応をすんです。
そういうところを注意したり、コーチングしたりして、何度も何度も行うことで膝の揺れがなくなっていくんです。
もちろん上半身についてもコーチングもしますから、そこも制御できてくるんです。
そこから、膝の揺れないような上半身、股関節、足関節の連動性が構築されていくんです。
それでも、なかなかできない場合は部分的な介入を行いますが、、、
その患者さんはこの様々な環境下でのランジを行ったんですが、簡単にやっていて余裕な感じだったんです。
自分はここがゴールじゃないんで、ここでつまずかないことは想定済みだったんです。
問題は次です。
負荷をかけた時の膝の反応です。
何せ、今回この方受傷したのは、バスに乗っていて、
重たい買い物袋を持っていた時に急ブレーキがかかり膝を痛めたんです。
ってことは、その状況の環境で行う必要があったんです。
膝を強くする負荷のかけ方
とは言っても、バスの中でやることはできないんで、
まずは、買い物袋の重さを再現するんです。
その状況でランジです。
ここから重りを持って、なおかつ体幹の回旋など様々なバリエーションを加えていくんです。
そうすると、負荷のかかっていないバージョンでのランジは難なくできていたのが、上半身が大きく傾いたり、膝が揺れたりと制動が取れない反応を見せるわけです。
これを先ほどと同じように何度もやっていくんです。
そうすると、膝も体も徐々にその環境になれるようになっていくんです。
もちろんできないことをなんども行うことは、あまり意味をなさないので、負荷を減らしたり環境の調節をして、ギリギリできないことを徐々に積み重ねていくことが重要なんですけどね。
だから、最初会も袋を想定して両手に2kgをもってやってもらったんですが、それがあまりにもできなかったで、
500gのペットボトルから開始して、徐々に負荷を上げていくようにしたんですよね。
このギリギリのラインで徐々に負荷を上げていくことがとても重要なんです。
この1回の練習で膝の使い方がだいぶ上手になって、歩くときの歩様も変われば、人を避ける動作でも体が傾き、膝が揺れ揺れだったのがなくなったんです。
それから数回介入していますが、
本人も自宅で同じ練習をやってくれて、膝の痛みはなくなり、公共交通機関で移動しても怖いことが少なくなったとのことなんです。
なんで継続してくれるのか?
それは『誰もが真似できて、自宅で簡単にできるから』
だそうです。
運動療法ってなんか難しいように聞こえますよね。
でも、本当はとても簡単なんです。
その人の生活や趣味やスポーツなど動作を細分化してそれにあった運動を提供すればいいだけなんです。
小難しい方法を知りたい人が数多くいますが、そこにいく前にまずはその人が獲得しないといけない動作が一体なんなのかを考えるだけでも、運動療法のバリエーションは多くなりますよ。
最後に自分が参考にしている膝の運動療法で使っているランジ・スクワット・メディシンボールを使った運動療法を今回こっそり教えますね。
PS
新型コロナ、この冬で本当に多くなりそうなんで、皆さんも注意してくださいね。
あと、加湿器は象印がいいと言いましたが、
何か、いい加湿器があったら教えてくださいね(笑)