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結帯動作が改善しない理由 その2 | 日本オランダ徒手療法協会

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結帯動作が改善しない理由 その2

2020.03.08

From:長島 将太

 

@姪浜のスタバより

 

福岡に来てあっという間に8年…

 

さすがに8年もいると、

子どもとのお出かけも段々とマンネリ化に、、、

 

今週末はどこに出掛けようかと悩んでいた所、

同僚から耳よりな情報が!!

 

同僚「長島さん、ノボルトって知ってます?」

 

長島「ノボルト?」

 

初耳の方も多いかと思いますが、

昨年9月に福岡市西区のマリノアシティ福岡に誕生した

国内最大級の屋内型スポーツ・アスレチック施設なんです!

 

その名も、、、

 

「ノボルト(NOBOLT)」

この写真見ただけで興奮しますよね。

もう楽しいに決まっています!

 

 

そして、

とうとう行ってきました!!

 

施設の外観を見ただけで

テンションMAXの息子・・・(笑)

 

色々と手続きを踏んで、

施設内専用の黄色のソックスを履いて、

いざ、出陣!!

 

アトラクションは大きく8つ。

時間は2時間制。

 

たったの2時間しかないので、

本命の巨大アスレチック場(写真の場所ですね)

は絶対に逃せません。

 

まず軽い準備運動の為のアトラクション①

「トランポゾーン」

 

序盤からテンションが上がりすぎている息子は、

意味不明なポーズでジャンプしたり、

お決まりの仮面ライダーキックやったり、、、

存分に楽しんでました。

 

久々に遊び応えのある遊びに来れて良かったな〜

なんて思ったのも束の間。

 

なんと気付いたら1時間もトランポゾーンで

遊んでしまってました…

 

タイムリミットまで・・・残り1時間(汗)

 

まだアトラクション1つ目でしたが、

楽しくて熱中し過ぎたあまり、

あっと言う間に時が過ぎてしまったんですね。

 

このように、

人は楽しい時間は非常に早く感じてしまいます。

友人との飲み会、聞き応えのあるセミナー、やりがいのある仕事、

同じ1時間でも『環境』によって過ぎ方は、、、

 

さて、今回は前回の続きをお話しますね。

 

「前回の続きをまだ見てない」と言う方は、

過去のブログ「結帯動作が改善しない理由①」を見てみて下さい。

 

着物が着れない老舗の女将さん(続編)

 

前回のおさらいになりますが、

可動域を改善するには大きく2つの視点が重要とお伝えしました。

 

ます1つ目は、

改善に必要な全体像を把握する。

 

肩甲上腕関節と言う局所的な視点だけでなく、

肩甲胸郭関節や肩鎖関節などを含めた

動作に関係する関節を把握することが重要ですね。

 

その上で、

2つ目の改善のプロセスを洗い出すこと。

 

例えば結帯動作であれば、必要となる関節の動きは、

・肩甲上腕関節 :伸展・内転・内旋

・肩甲胸郭関節 :下方回旋、前傾

・肩鎖/胸鎖関節:(鎖骨)前方回旋

・胸郭(胸肋、肋椎):前方回旋

 

これだけの関節が関わる為、

自分の治療がどこに着目した治療で、

その結果どうなったのか?

 

を把握していなければ

同じ考えや視点に固執してしまうことを危惧しました。

 

さらに、

その関節は筋肉によってコントロールされているので

運動を制限する筋肉についても把握が必要ですよね。

 

ですが、

この考え方は可動域制限を改善する上での「治療の基本」です。

 

ほとんどの治療家の方は、

この部分は当然の内容だと共感頂けているのではないでしょうか?

 

いよいよ、

ここからが本題です。

 

可動域が改善されても、、、

 

「元に戻る」

「持続性がない」

「動きに繋がらない」

 

と思ったことはありませんか?

 

もしかすると、

この部分を見落としていた可能性があります。

 

可動域が変わっても結果に繋がらない理由

 

制限が元に戻ってしまう理由の大きな要因として

「使っていない/使わない事」があります。

 

治療で可動域が広がったとしても、

肝心の『運動や動き作り』までアプローチしなければ必ず戻ります。

 

理由は単純で、

これまで1年近く制限されていたことによって

筋肉、腱や靭帯組織、関節包に『刺激』が入っていないので

神経-筋の繋がりが弱くなっている可能性が高いのです。

 

ですので、

運動療法によって『使っていなかった組織』

刺激を入れ直す必要があります。

 

今回の女将さんの治療では、

制限となる筋性及び関節部分の改善に加え、

下記の運動療法を実施してみました。

 

・肩甲骨-鎖骨エクササイズ(各運度方向へ)

・脊柱エクササイズ(屈伸・回旋方向へ)

・胸郭エクササイズ(回旋、側屈方向へ)

・ストレッチポール上で肩甲骨-鎖骨エクササイズ

・立位で肩甲骨-鎖骨エクササイズ(ストレッチポール)

・頸椎〜上位胸椎を含めた姿勢保持筋エクササイズ

 

ここまで言って、

非常に短絡的な表現になりますが・・

 

・今まで使っていなかった関節は・・・たくさん動かす

・今まで使っていなかった筋肉は・・・正しく収縮させる

・今まで使っていなかった動きは・・・習慣化させる(自主トレ)

 

この部分が非常に結果に繋がるポイントになりますね。

このように治療の本質は、

非常にシンプルです。

 

ですが、私たち治療家自身が

何の部分に対して、どのように、どの手段を使って改善しようとしているか?

 

具体的な治療プロセスや全体像を把握していなければ、

治療は複雑で、難しいように感じてしまいます。

 

もし、結果が出せなくて悩んでいる患者さんがいれば、一度改善までのプロセスを具体的にA4の紙に書き出して全体を把握してみてはいかがでしょうか?

 

そうすれば、今の自分の治療に何が足りてないのか、

どの視点に偏っているのか客観的に自身を捉えることができるでしょう。

 

PS

今大注目のノボルトも、

コロナの影響で3月初旬〜中旬まで営業停止とのこと(泣)

皆さんもウィルス対策は万全に!!


この記事を書いた人

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長島 将太

理学療法士。南川整形外科病院(http://minamikawa-hp.com/about/rehabilitation.html )JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。