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腫れの引かない捻挫の対処法 | 日本オランダ徒手療法協会

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腫れの引かない捻挫の対処法

2019.12.17

From:長島 将太

@博多のスタバより

 

先週の東京出張の話。

 

毎月、当協会の集合研修の為に

東京に行っているんですが、、、

 

基本的に、電車→飛行機→電車の

繰り返しの日々だったんですよね。

 

特に最近は、出張が多かったので

さすがに気晴らししないと、

 

日常がマンネリ化して、

仕事の効率も悪くなるなと思い

 

早朝から散歩に行くことに…

 

そこで今回は数年前から気になっていた

この場所に行ってきました!!

 

『神宮外苑イチョウ並木』

素敵でしょ!?

 

天高く一直線に生えたイチョウの木。

 

冬空に映える黄金色の葉っぱ。

 

そして、その葉っぱが落ち葉となり

黄金色の絨毯が敷き詰められた歩道。

 

ここは、私たちの研修会場から10分ほど歩いた所にある

イチョウ並木の名所。

 

このように自然が作り出す小景には

どこか温もりを感じますよね。

 

さて、今回は『物理療法の間違った先入観』について

話をしたいと思います。

 

『物療は使えない』ではない、私が問題…

 

『物療』って聞くと、

皆さんはどんな印象を持ってますか?

 

「いやー患者さんが待っている間の時間稼ぎでしょ?」

 

「医師から指示が出てるからやってるだけ…」

 

「物療? あんまり効果ないんじゃない?」

 

そんな風に、

少しでも思った方はチャンスですね。

 

あなたの物療の考え方を

少し変えるだけで、治療結果は

今まで以上のものとなるでしょう。

 

実は私も、以前は物療で効果を出そうと

思っていない治療家でした(汗)

 

なぜなら、

物療の使い方しか

知らなかったからです…

 

ですが、

オランダ徒手療法の授業で

『物療の本質』を学んでからはこんな風に

考えるようになっていったのです。

 

今までは、捻挫などの急性外傷には

アイシングは鉄則でした。

 

電気治療は、

収縮させたい筋肉にあてる程度…

(これでも、目的はもっているつもりでしたが、、)

 

そして、

冷やして腫れが落ち着いてきたら、

痛みに応じて徐々に荷重をかけていく。

 

↑ ↑ ↑ ↑

 

このあたりから電気治療はもうサヨナラ!!

だった自分…

 

だんだんと動作に慣れていったら

少しずつ動作の範囲を増やして、

なんとなく負荷をかけていく…

 

このやり方以外、

 

知らなかった…

 

分からなかった…

 

というのが本音でした(汗)

 

ですが、

このやり方で改善しない

患者さんに遭遇したのです。

 

腫れが引かないサッカー部の足捻挫

 

他の病院で治療を受けていたこの青年。

 

何度か捻挫を繰り返していたが、

少しずつリハビリをしていって、復帰して。

 

また、再発するという具合だったらしい。

 

最近、また足首の調子が悪くなり

腫れがなかなか取れず、運動したら

より痛みがでるとのこと。

 

これまでのリハビリ内容を聞いてみた。

 

・医師からは靭帯の問題はないとの診断


・強引な復帰プランで復帰している訳ではない


・歩行〜ランニング、ダッシュ、クイック、ジャンプ、

 という段階でのアスリハを繰り返していた

 

内容としては、一般的な復帰内容で

問題となる部分は見当たらない…

 

だけど、

重要な部分を一つだけ見落としていた事に気づいた。

 

それは、、

・再発を繰り返した捻挫である事

・負荷量は調整しているが、治る環境は調整出来ていない事

 

この2点だ。

 

そこで、

徒手療法に加え、違った視点で電気治療を実施した。

(もちろん、筋収縮ではないですよーーーー汗)

 

抵抗力をあげる電気治療

 

いつも、『負荷設定』ばかり躍起になってしまうが、

今回は違った視点から攻めて見る事に。

 

どんな視点かって?

 

それは、局所の組織強度をあげるために

神経生理学視点から考えてみた。

 

今回の患者さんは、

足首外側に問題が多かった為、

腰部のL3-5の近くに電気治療を当て

 

さらに、

足首周囲も同様に(感覚神経では、S1-2領域…)

 

ちなみに、

この時に使った電気治療は

『中周波』と『高周波』を混ぜた電気でしたが、、

(マニアックすぎやろ!!と突っ込まないでね)

 

このような組み合わせで、

徒手療法に『治る環境を整える目的』の物療をやって見たんです。

 

3週間後、、

 

足の腫れはほぼ健側と同様に落ち着き

足周囲の筋肉の出力、発揮のタイミングも申し分なし。

ジョグ〜ランニングも痛みなく、しっかりと蹴り出せれるまでに。

 

今回のように、同じ電気治療でも

目的を違った視点をもって設定し、他の治療と組み合わせる事で今までとは違った結果に繋がるかもしれません。

 

物療は『使えない』のではなく、『使い手の問題』

 

だということを痛感したケースでした。

 

PS

実は、外苑前は風情があるだけでなく

スポーツも盛んです!

 

野球の東京ヤクルトスワローズの

本拠地でもある『明治神宮野球場』や、

 

最近まで大きな盛り上がりを見せた

ラグビーの東の聖地でもある『秩父宮ラグビー場』もあります。

 

すでに来年の東京オリンピックが楽しみ過ぎます!

 

PPS

ちなみに、秩父宮ラグビー場は

オリンピックに向けて工事中ですので悪しからず…


この記事を書いた人

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長島 将太

理学療法士。南川整形外科病院(http://minamikawa-hp.com/about/rehabilitation.html )JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。