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首コリの原因は〇〇な癖
2019.03.25from 黒田雄太 自宅デスクより
最近仕事帰りは走って帰っている黒田です(笑)
実は僕、意外かもしれないんですけど、結構お笑い好きなんですよ!今はあまりテレビはみなくなったんですけどね、昔は結構見てたんです。お笑い番組も多かったですしね。
最近のお笑いへの感想は昔の方が面白かったなぁ…(苦笑)今が面白くないというよりは昔の方が好みだったかなぁという感じです。
ブラマヨ、チュートリアル、サンドウィッチマンがM-1グランプリで優勝した辺りの時代が一番好きでしたね。その時代に出てきた人は今でも芸能界で活躍していますし。
あんまり最近の芸人さんは知らないんですけど、1組だけ好きなコンビがいます。
それはチョコレートプラネット!!!
T兄弟やIKKOさん・和泉元彌さんのモノマネで大ブレイク!
つい最近出てきたような感じですけど、実は結構昔からちょいちょいお笑い番組には出ていたんですね。
先日チョコプラが出ていた番組をたまたま見たんです。
その中で「松尾かIKKOか当てるクイズ」というのがあっていました。それはあるワードを松尾さんかIKKOさんかどちらが言っているのかを聞き分けるゲーム。
かなり集中して聞くと、声の高さや抑揚などそれぞれに特徴があるんですね。同じように聞こえてそれぞれに「癖」がありました。
まぁ、単純に面白かったんですけどね(笑)
「癖」といえば僕たちでも無意識のうちにやってること多いですよね。髪を触ったり、足を組んだり、口癖があったり…
その「癖」が時として症状の治りを悪くしている原因なこともあるかもしれません。
意外と皆さんも無意識にしてるような「ある癖」が実は治りを悪くしてしまっていた患者さんがいたので今回ご紹介しようと思います。
デスクワークは首コリのもと?
事務職をされている50代の女性。主には左肩関節周囲炎の治療を行っていたんですけど、首コリもあるということで同時進行で治療していました。
事務職なので、基本デスクワーク。途中で休憩は入るものの1日8時間、週5日はデスクワークが続きます。
首コリは長時間デスクワークを行なっていると出てくるようで、首の後ろから肩にかけて全体的にジワーッと張ってくるという症状でした。
忙しい時期なんかになると時々頭痛も出てくる始末。
結構このデスクワーク中の首コリや頭痛に悩んでいる方は多いですよね(涙)
張りの出方が「全体的にジワーッと」という場合は組織の損傷がないバターンが多いです。もし損傷があれば炎症も出るでしょうし、ピンポイントで痛いはずです。
そうなれば、考えられるのは
・持続的に筋肉が収縮したり、筋膜が常に引っ張られている
・椎間板が圧迫され続けている
などの仮説が立てられるんですね。他に関連痛という仮説もあるんですが、今回は違いました。
長時間同一姿勢を取ることによって全体的な張りが出てくるときには「椎間板の薄さ」が問題となることが多いんです。
ではどのようなアプローチをするかというと
・筋肉や筋膜に対してはリリースやストレッチ
・椎間板に対しては痛みが無い範囲でたくさん動かす
のようなことをします。
さらに重要なのは「椎間板の薄さ」がある場合には首の「不安定性」があること。
椎間板が薄くなった分、背骨同士を繋いでいる靱帯が緩んでしまうんですね。多裂筋などのインナーも収縮が弱くなります。
なので、「不安定性」に対しては「多裂筋の再教育」などを行います。
このようなアプローチを実際にやってみたんです。
ですが、なかなか上手くいかなかったんです。治療に来てもらった時はいいんですが、仕事に戻ると元どおり。
何でかなぁ…と結構頭を悩ませました…。
、、、
ある日予約時間より早く来た首コリの女性。僕はその女性の1つ前の予約時間の方の治療をしていたんです。
予約時間までソファーに座って待ってもらっていたんですが、「ある光景」を目にしてしまったんです。
それを見た瞬間に
「これだっ!!!」と心の中でガッツポーズです(笑)
その女性が無意識に行ったことだったんですが、それが治りを悪くする原因になっていたんです。
犯人はポキポキ鳴らすこと
実はその患者さん首をポキポキ鳴らすのが癖だったんですね。
皆さんもこれよくやるんじゃないですか?首や腰が張って疲れたときにポキッとやると最高に気持ちいいですよね!!!
このポキッと鳴らす行為。治療の技術でもあるんです。
「マニュプレーション」
カイロプラクティックでは「矯正」や「アジャスト」という言葉を使います。
この「マニュプレーション」の効果には
・筋肉や筋膜の緊張緩和
・痛みの軽減
・プラシーボ(偽薬)効果(嘘の薬でも症状が改善してしまうこと)
・関節可動域の拡大
などがあります。
自分でポキッと首を鳴らしたときに気持ちいいのは筋肉や筋膜の緊張が一時的に緩和しているため。ですが、それと同時に首の可動域も拡大しているんです。
可動域が拡大していると言えば聞こえはよいですが、言葉を変えると「不安定性」を作り出しているとも言えます。
自分で鳴らすときにはおそらく毎回同じ所が鳴っているはず。
というのは首には複数の椎間関節がありますが、硬い部位もあれば、不安定な部位もあります。
硬い部位と柔らかい部位があり何も意識せずに首を動かしたときに、初めに動くのは柔らかい部位です。
なので、硬い部位はずっと硬いままですし、不安定な部位はずっと不安定なまま。
私たち治療家がアプローチするときにはしっかりと硬い部位を柔らかくして、「不安定」な部位は安定をさせるためのエクササイズをするなど、選択的に行うことができます。
ですが、自分でポキッと鳴らす行為はそれが出来ないんですね。残念ながら。
気持ちいいんですけどね(苦笑)
ということで、この患者さんには「首ポキ」禁止令を発令しました(笑)
その後は順調に首コリは改善していきましたよ!
意外な癖が首コリの治りを悪くしていた患者さんを紹介しました。
振り返ってみると僕がこの癖が治りを悪くしている原因だと気づけたのは、しっかりと手技のメリットやデメリットを理解していたからだと思いました。
自分が持っている知識が治療をする場面だけでなく、日常生活や仕事など治療時間以外の原因分析にも使えるという事がご理解いただけたかと思います。
「自分でポキッと鳴らす行為」が良いかどうか?もう患者さんから聞かれても皆さんならお答えできますよね?(笑)
もしかしたらケースバイケースかもしれないので、その患者さんに合った説明をしてあげて下さいね!
【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように
P.S
ちなみに僕はIKKO当てクイズほぼ100%の確率で当りましたよ!って、どんだけ〜!(笑)