足底/足趾の痛みは距腿関節の位置が原因 | 日本オランダ徒手療法協会

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足底/足趾の痛みは距腿関節の位置が原因

2021.01.31

from 杉山貴規 都内カフェ

 

この自粛期間中、何かと家にいることが多いんですが、

 

今日は仕事で都内に打ち合わせに、都内なのでちょっとしっかりした格好で行ったんです。

 

白シャツ、ネクタイ、スラックス、革靴

 

都内となるとアスファルトばかりの歩道じゃないんです。

 

なぜか突然石畳になったりとオシャレーな感じのところもちらほら、

 

そんな中、歩いていると

 

『グキッ!』

 

身体が側方によろめいてやってしまったんです。

 

そう、捻挫

 

めっちゃ痛くて、その場でうずくまるほど。

 

そんな痛みがありながらも、打ち合わせへ。

 

打ち合わせの最中も、痛めた足首を気にしながらなんとかやりきったんです。

 

家に帰る道中

 

あのイタリア風のオシャレな石畳のせいで急な不整地に対応できなかったせいだと

 

歩道を恨んでいたんです。

 

家に帰って、自分の足のどこを痛めたのか?

 

その評価をしたんです。

 

整形外科テストをやりながらなんですが、すると誰でもやっちゃうあの前距腓靱帯。

 

あ〜あって感じ。

 

その流れで、久々に整形外科テストの振り返りをしたんです。

 

昔見たときよりも色々な気づきがあって、とても面白く読めたんです。そんな時に、ふと思ったのが関節技。

 

サブミッションってやつ。

 

あの関節技、スペシャルテストの最たるものじゃないかなって思って、youtubeでサブミッションを見まくったんです。

 

いや〜、もうすごくて、きっちりと整形外科テストをやっちゃてるんです。

 

特にすごいのが、アンクルのサブミッション

 

格闘技なんで、一瞬の出来事なんですが、

 

どこを支点にどの方向に力をかければいいのか、それが分かりやすいんです。

 

ま〜こんなこと、患者さんにはできないんですが、格闘技なんで様々な姿勢でやっているんで応用が効くかと思います。

 

さてさて、捻挫の話からサブミッションにハシゴした感じなんですが、

 

今回の話も足関節と足裏の話をしたいと思います。

 

サッカーでゴールキーパーをやっている選手

 

プレーに支障はないと言うのですが、足裏と長母趾伸筋に痛みがあると言うことなんだよね。

 

そんな彼が、プレーできになるから見てほしいて言うんだ。

 

足の怪我は難しい

 

いつものことなんだけど、練習終わりにはちらほら自分のところに先週が数人何かを相談してくる。

 

もちろん多くは怪我の問題が多いんです。

 

そんな中、足に痛みを持った選手が来たんだ。

 

選手(選)「すぎさん、足を見てほしいです」

選「ちょうど、土踏まずのところと足の親指を反った時に痛みが出るんです」

 

ま〜大体こう言う訴えの場合は筋肉のオーバーワークが多いことが多いんだ。

 

しかし、人によって痛みの感じ方(閾値)が違うんで、ここは慎重に見た方がいいんだよね。

 

なぜか?

 

それは、足の怪我は面倒なものが多く存在する。

 

その最たるものが、骨折と靭帯損傷

 

足を構成する骨はかず多く存在し、それに伴って靭帯や筋肉も多く存在する。

 

で、最悪の場合の骨折というのは決して見過ごしちゃいけないんだよね。

 

骨折も完璧に折れるのが分かるものだったらいいんだけど、ヒビになるものが多い。

 

だから、打診をして事細かにやった方がいい。

 

じゃ〜この選手の場合はどうなのか?

 

一つ一つ足底面と足背面で打診を行なって、痛みの度合いを精査したんだよね。

 

すると、痛みが強い症状はなかったんだ。

 

そのあとも、ジャンプ、ステップやキックをしてもらい痛みの程度を精査。

 

骨折につながる症状はなかったんで、施術に移ることにしたんだ。

 

足底の痛みはこうやってとる

 

痛みが出る動作としては、左右のステップやスプリントの時に出るらしい。

 

特に最近はフィジカルの要素が強い練習が多かったこともあり、痛みが出やすいんっていうんだ。

 

ま〜そうなるとオーバーワークが一つの原因。

 

しかし、じゃ〜練習量を減らせばいいのか?

 

それも一つなんだけど、プレーができる範囲というであればそこはこちらのケアやセルフケアでなんとかしてあげることがいいと判断したんだよね。

 

足裏の痛みを見るときの評価ポイントしては

 

・足首と足指の可動域

・足底の筋肉の硬さ

・アキレス腱の硬さ

・ふくらはぎの筋肉の硬さ

・痛みの箇所(圧痛や自他動痛)

 

など

 

なんだよね。

 

でも、大概の人は足裏がいた時は足裏をマッサージしたり、インソールやアライメントを見て足部の痛みを取ることが多いと思うんだ。

 

ここで見当違いなのが、インソールとアライメントから見ること

おそらく、この状況で足部の評価やアライメントを評価すれば、悪くなっているのは当たり前。

 

だって、痛いから色々と崩れているのは当たり前だろうって思う。

 

自分の場合は、オーバーワークが問題で痛めたことが問題なので、姿勢などはまず見ない。

 

例えば、この選手がいつでも同じところを痛めたりしているのであれば、姿勢改善やインソールは意味があるけど、この場合は違うと思うんだよね。

 

で、自分は

・足底面のリリース

・アキレス腱周囲の皮膚リリース

・ふくらはぎのリリース

・L4〜S2のマニュピレーション

 

これをやるんだよね。

 

簡単に言うと

足底面に痛みがある時は必ずと言っていいほどふくらはぎとアキレス腱にも圧痛が生じる。

 

なぜなら、足底面とふくらはぎの筋肉同士で引っ張りあって痛みが出るんだよね。

 

だからここを徹底できに行うんだ。

 

で、今回も施術すると、すぐに効果は出担だよね。

 

でも、まだ選手は納得していない様子。

 

それは足の指を反った時の痛み

 

この痛みでよく出るのは足底面にある種子骨が折れて痛みを出す怪我。

 

しかし今回は足背面なんだよね。

 

長母趾伸筋なんだ。

 

母趾を反った時の痛みは難しい

 

これ、結構簡単に痛みが取れることがある。

 

その時の痛みは脛骨・腓骨に出ることがあるんだ。

 

それは長母趾伸筋がそこに付着しているからなんだよね。

 

だから、そこにアプローチすると簡単に痛みが出ることが多い。

 

で、今回の場合も今言ったところにアプローチすると痛みが緩和したんだ。

 

しかし、選手は納得していない様子。

 

もちろん、そこで終わらせるつもりもなかったんだけど。 

 

次に足部のマニュピレーションを実施したんだよね。

 

すると、選手が驚いた顔をして、

 

選「うわっ!痛くないんだけど」

 

杉山「これでいいかな?」

 

選「ありがとうございま〜す(笑)」

 

なんで、マニュピレーションでこんな結末になったのか?

 

それは、痛い動作から読み解くことができる。

 

・前後左右のステップ

・ジャンプ動作

 

これなんだよね。

 

こういた練習で痛みが出る時に見るのが足関節の可動域

 

大概、痛みのある方の足関節背屈可動域っていうのは硬い。

 

で、今回も案の定、同じ症状が出ているんだよね。

 

このときに考えるのが足部の位置関係なんだ。硬い時ってその位置関係がよくないことがある。

 

足部の関節が詰まったような症状や今回のように足趾に痛みが出るときはその位置関係がよくないことがある。

 

で、マニュピレーションはその解決をしてくれるいいテクニックなんだよね。

 

このテクニックで足部の位置関係がオーバーワーク以前の状態に戻り、書く筋肉や靱帯の位置関係も正常に戻り痛みがなくなったっていうわけ。

 

足部の怪我や痛みなど症状が出たときは、必ず怪我をした背景を読み取って、この人にどのような治療方法が適切なのかを考えるべきなんだよね。

 

今回の場合はオーバーワークによる問題なので、徒手的な方法とセルフケアの提案で終了。

 

もし、これが慢性的なものや、私のような路面での自爆のような怪我であればインソール療法や姿勢改善が適切かと考えます。

 

要は、テクニックもTPOが重要ってことなんだよね。

 

PS

にしても、格闘技の関節技は本当に勉強になる。

 

これみなさんにもオススメです。

 

決して、患者さんにはやらないように!マジで怪我するんで。。。(笑)