仙腸関節痛を短時間で治す3つの方法 | 日本オランダ徒手療法協会

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仙腸関節痛を短時間で治す3つの方法

2020.12.18

from 杉山貴規 自宅デスク

 

少し今日は難しい話を、、、

 

新型コロナの話なんだ。

 

今、感染者数が全国的に多くなって、それに伴って重症者も多くなってきていますよね。

 

街の様子は一見すると変わっていないんですが、やはり何かみんな疲れているのか?

 

3蜜やソーシャルディスタンスや手指の消毒が希薄になっている人がチラホラしているのは確かなんだよね。

 

それが理由なのか最近のなんちゃらキャンペーンのせいなのか、それはわからないけど、東京都の最近一日の500、600人の感染者は本当に多いと思う。

 

ニュースでは医療体制の逼迫を訴え、ようやく病院内の状態を多くのメディアで報道してくれている。これは、医療人の自分としてはとても嬉しいし、これで医療側の大変さが伝わる思ったし、政府が何かしら手を打ってくれると思ったんだ。

 

でも、現状そんなことはなく、未だに経済に目を向けた政策の継続と延長を打ち出している。

 

もう、はらわた煮えくりますよね。(医療人だし、、、)

 

しかし、この目線を飲食店や観光業に目を向けた時、自分がその当事者だったらどうだろうか?

 

医療は医療でわかるけど、自分たちにも生活があって、お金を稼がないといけない。企業のトップなら、従業員やその家族を養うためにお金を稼がないといけない。

 

そうなれば、やはりなんちゃらキャンペーンや自粛規制というのはやはり喜べるものじゃないですよね。

 

だって、お金が入らないと倒産して、生活できなくなって、大変な思いをするじゃないですか。

 

じゃ〜どうすればいいのか?

 

要は、どこに焦点を合わせるのかなんですよね。これは。

 

医療なのか?

経済なのか?

 

うまい舵取りを迫られているんですよね。

 

経済を回し続けて感染者を多く出せば、

医療崩壊で命を落とす人が出るかもしれない

 

しかし、

経済を止めて感染者を減らせば、

倒産件数が多くなって、生活できない人が命を落とすかもしれない

 

この関係を両立させるには?

 

難しいですよね。

 

今回の新型コロナの問題は本当に難しい、でも政府の力量が図られていると思います。

 

さて、新型コロナの話はこのくらいにして、

 

先日、腰痛で自分のところに来たサッカー選手の話をしたいと思います。

 

腰痛の原因を突き詰めて、施術、痛みを消失させたんだけど、そのあと練習参加していいのかって言われたんだ。

 

そんな時、あなたはどうのように返事をしますか?

 

今回はそこまでの話をしたいと思います。

 

腰が痛いんです

 

選手(選)「1週間前から腰が痛くて、サッカーできないんです」

 

これだけ聞くと、何もできないのかっていう感じに聞こえますよね。

 

サッカーができないって、、、おいっ!

 

杉山(杉)「どこが痛い?指で押して教えて欲しい」

選「ここです」

 

その「ここ」と指し示したところなんだけど、自分が思っていた場所の腰ではなかったんだよね。

 

腰というとあなたはどこをもいますか?

 

自分は腸骨稜や仙骨の直上で腰椎周辺だと思っているんです。

 

しかし、選手の指し示したのは自分が思っていたところより臀部に近いところだったんだよね。

 

腸骨稜の直上から臀部付近

 

もう仙腸関節の領域の話だったんだよね。

 

調べていくと、右の上後腸骨稜付近に圧痛が出たんだよね。

そのほかには、立位での前屈・後屈でも同じところに圧痛と同じくらいに痛みが出たんだ。

 

でも、これでは何が問題かわからないですよね。

 

座った状態で、前屈後屈を行うと痛みが出ないんです。

 

つまり、どういうことか?

 

脊柱の屈伸では痛みは出ない。

つまり、仙腸関節に問題があるってことが明白になったんだ。

 

しかも、左に比べて右側の骨盤が後傾になっているんです。

何となくだけど、少し仙骨はゆるい感じもしたんですよね。

 

一発で疼痛解消!

 

でも、痛みの組織が分かっていないんです。

 

筋肉なのか?

靭帯なのか?

筋膜なのか?

 

それとも他の軟部組織なのか?

 

でここでサッカー動作で痛い動作をやってもらったんだよね。

 

・インフロントキック

・インサイドキック 

・サイドステップ

・ジャンプ動作

・スプリント

 

するとある共通点で痛みが出ることがわかったんだ。

 

それはパワーポジションとインサイドキックでの痛み

 

これに共通する臀部に近い筋肉は股関節外旋筋などなんだよね。

 

で、圧痛部位を見ると梨状筋だったんだ。

 

つまり、今回の組織損傷は梨状筋だってことがわかったんだよね。

 

サッカー動作で多いパワーポジションやストップ&ゴーの繰り返しでかなり股関節外旋筋を過剰に使ったことによるものだと思ったんだ。

 

しかも、先にも書いたけど右側の骨盤だけが後傾になるくらい何だよね。

 

そこで、自分がやった施術は次の3つ

・仙腸関節のマニュピレーション

・梨状筋のリリース

・股関節のモビライゼーション

 

特に効果覿面だったのが、マニュピレーション

 

やり方は割愛するけど、一発で『パキッ』っていう軽い音がしてこれで痛みは解消したなって思ったんだよね。

 

その選手にさっき痛みがあった前屈と後屈をやってみてと言ったら。

 

「えっ!全然痛くないです」

 

もう驚いた様子でした。

 

1週間以上も痛くてサッカーもできずに悩んでいた選手が一瞬で痛みを解消できたのだから、本当に喜んでいたんです。

 

そこから、さらに上記のメニューを実施。

 

施術が終わる頃には痛みも違和感も全くなくなっていたんです。

 

すると選手が次のことを提案してきたんです。

 

選「もう全く痛くないので、練習参加していいですか?」

 

あなたは、どうしますか?

施術直後に目の前で以前と変わらない動きをしている選手がいたら、、、

 

・・・

・・・

・・・

 

自分も実際悩んだんですが、

 

杉「だめ。絶対ダメ!」

 

ま〜、それはそうですよね。

だって、痛みが取れても、動けてもダメなものはダメなんです。

 

なぜなら、痛みが生じていたのであれば、その周りの組織は全て脆弱になっているということなんです。

 

今回の損傷組織の筋肉も始め、そのほかの軟部組織も弱くなっているんです。

それは、痛み物質のブラジキニンが組織を脆弱化するからなんです。

 

その状態で、前と同じように動いたら、

どうなるかは想像はつきますよね。

 

おそらく、その負荷に耐えられなくて、怪我をするはずです。

 

だからダメなんです。

 

選手には事細かに上記の内容を伝えて説得したんです。

 

選手には1週間半の復帰メニューと練習復帰してからの自主トレメニューを渡してリハビリは終了になりました。

 

今では、腰痛も抱えることなく、練習と試合に復帰しています。

 

このように、いくら痛みが取れても、すぐの練習復帰は危険です。

 

痛みを一発で解消したことが目的ではなく、その選手が痛みなく練習や試合に継続できる体を作ってあげることが自分たちの使命なのですから。

 

PS

 

やはり自分は医療人だから、もっと政府には医療優先に考えて欲しい。

 

そして、経済を止めるなら、その人が最低限ど生活できるお金の保障や物資の保障などをして、次に経済を回す時に元気に働けるような工夫をして欲しいものです。

 

優秀な人材が日本には多いのだから、、、