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痛みの我慢はパフォーマンスに悪影響!
2020.05.07from 黒田雄太 @自宅デスクより
今結構SNSで流行っているものがあります。
“push-upチャレンジ!”
誰から始まったのかは分かりませんが、僕のところにも回って来ました!
以前アイスバケツチャレンジというのがありましたよね?
そのような感じで要は腕立て伏せの動画をアップして、次の人を指名しバトンを繋ぐというもの。
オランダ徒手を学んだ、DMTファミリーの先生がやっていたのを見て、これは僕の所に回ってくるのも時間の問題だなぁと思っていたらすぐにやって来ました(笑)
しっかりとバトンを次にまわすぞー!と意気込んでやったんですが、
「痛って〜」
右手首が痛い!!(涙)
DMTファミリーから回って来たpush-upは壁倒立をして行うものでした。
めっちゃ手首に負担かかりますよね?結果3回しか出来ず(汗)
今日のブログは痛みとパフォーマンスの関係について!
僕が実体験したことをもとに考察してブログを書いてみました(苦笑)。
体重を支えられない手首
日常生活や仕事には差し支えないものの、僕の手首痛は約3年前からのものです。
DMTスクールの準徒手コース(現在は脊柱・骨盤帯コース)に通っていた時のこと。
脊柱のテクニックでL5/S1マニュプレーションの練習をしていたときに痛めたんです。
このテクニックは結構力が必要で、骨盤帯を手首を背屈した状態で押さえます。
最終的には骨盤帯を押し込んだところからさらに瞬間的にスピードを持って押し込むのですが、その練習を何回もしていた時から痛くなりました(汗)
おそらく、手根骨がズレているんだと思います(涙)
今は手首を最大背屈したり、背屈位で荷重をかけるときだけ痛いです。つまり、圧迫ストレスで痛みが出ています。
部位は手根骨中央あたりの背側部。ズキっとするような限局的に痛み。
このような状況から問題となっているのは、手根骨部の軟骨だと予想しました。
倒立したときは結構痛く、痛みの強さは4〜5/10ぐらいです。
あなたも臨床で痛みのある患者さんの運動療法をすると思いますが、痛みが出ないような負荷コントロールがきちんと出来ていますか?
痛みを出しながらの運動療法は、こんな弊害があるんですよ!
これ実体験なので説得力がかなりあります(苦笑)
運動パターンが崩れる!
よく使う言葉ですが、運動パターンとは一体なんでしょうか?
簡単に解説します!
「感覚神経ー脳ー運動神経ー筋」のループのようなものです。
僕が行った倒立腕立てで例えると、
①倒立をしようと手に体重がかかると手首に圧迫力がかかる。
②すると、その圧迫刺激を感覚神経が感知してそれを脳に伝える。
③脳はしっかりと体を支えるために筋肉を固める(同時収縮する)ように運動神経に指令を出す。
④その指令をもとに筋肉が収縮する
という流れです。
ですが、痛みがあると本来の運動パターンが崩れるんですね。
僕が実感したことはとにかく”右手の力が抜ける!”
倒立で右手に荷重がかかった途端、思うように力が入らないんです。
これこそが運動パターンが崩れるということだと思いました。
あなたも臨床で運動療法をやっているときにこんな経験をしたことがありませんか?
痛みを出しながらの動作練習は力が抜けたりでパフォーマンスが下がり上手くいかないことを。
そして、力が抜けてしまう患者さんに対して、しっかりと「力を入れて!」と指導したことも。
でも、患者さん側からすると力を入れたくても入らないんですよ!患者さん自身もその理由は分からないんです。
患者さんの気持ちがよく分かりました。
痛みを出しながらの運動療法は百害あって一利なしです。
、、、
痛みがあることはパフォーマンスアップにとって当然良くありません。
ですが、その反面良いこともあります。
もし痛みを感じないまま動作を続けたら、組織が壊れるところまで行く可能性がありますよね?
いわば痛みはブレーキ役も担っています。
痛みに感謝しつつも、痛みの管理をきちんとしないといけないと思いました(苦笑)
【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように
P.S
これを機にしっかりと手首を治すことを決意しました!他人からの施術なしで治そうと思うので、皆さんにもその結果をいつかご報告しますね!