しびれに悩んだ時はココを見て! | 日本オランダ徒手療法協会

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しびれに悩んだ時はココを見て!

2021.03.18

From:長島 将太

 

@姪浜スタバより

 

おはようございます!!

オランダ徒手の長島です。

 

いや〜もう春の匂いが

プンプンしてきましたね。

 

気温も暖かくなり、

サクラも咲き始め、

 

新たなスタートを

切ろうとしている方も

多いと思います。

 

皆さんにとって、

この時期はどんな思い出がありますか?

 

私には、

子どもが2人いるので、

 

それぞれの卒園や入学など

子どもが小さかった頃を思い出し、

昔の写真を引っ張り出しては、

 

物思いにふけてしまします(笑)

 

ただ私にとってこの時期は、

良い記憶ばかりでは無いんですね。

 

実は、この時期には

とある苦い記憶が蘇るのです。

 

それは、

国家試験の『合否発表』

 

理学療法士の場合。

 

国家試験が2月下旬にあり、

就職直前の3月下旬に

合否の発表が出されます。

 

試験後は、

自己採点があるのですが、

当時の私はボーダーギリギリの点数(泣)

 

なので、

発表直前までドキドキでした。

 

そんな中、

合格発表当日。

 

結果は『不合格』

 

事情は色々とあったにせよ。

結果は結果。

 

当時、非常に落ち込んだ記憶が

蘇ってきます。

 

ですが、

今を思い返すとこの挫折が

私のPTとしての分岐点でした。

 

この挫折があったからこそ、

PTとして生きていくことの覚悟が決まりました。

 

そして、

ガムシャラに走り続けた結果、

 

今こうやって皆さんに向かって

メルマガを書いたり、

チーフ講師という立場に立っています。

 

当時合格率90%以上の国家試験を

落ちた私ですが、

 

臨床に悩んでいる治療家の皆さんに

少しでも私の学んだことがお役に立てればとの思いで

メルマガを書いています。

 

少し前置きが長くなってしまいましたね。

 

さて、今回は動画ではなく

久々にメルマガでお届けしようと思います。

 

今回は『しびれを克服した患者さん』について

話したいと思います。

 

しびれの原因が分からない…

 

「この患者さんを、一度見てもらってもいいですか?」

 

今日も臨床に悩む後輩から

相談を受けました。

 

今回の相談は、

『交通事故後にしびれ症状』に悩む患者さん。

 

事故後は、受傷シーンに応じて

さまざまな症状が出てくるので

症状の解釈に悩むことが多いですよね。

 

『当時の症状』

・上腕部~前腕の痺れ

・手先の痺れ

・上肢の脱力感(中等度)

・首かた肩甲骨周りの張り

・頭痛

・時折出現する肘周りの痛み

・頚部の可動域制限、痛み

・肩の運動時痛

 

かれこれ受傷後3ヶ月経過。

 

リハビリで受傷直後の症状はある程度

落ち着いてきたものの、これらの症状が残っていて

なかなか治らない…とのこと。

 

『 ”今” の症状』

・上腕部~前腕の痺れ

・手先の痺れ

・上肢の脱力感(軽度)

・首かた肩甲骨周りの張り

・時折出現する肘周りの痛み

 

この症状の原因を後輩に尋ねると、

こう返ってきた。

 

「なんで、その場所に痺れが出るか

 分からないんです」

 

この言葉を聞いて、

心の中で『その気持ち分かる!』と呟く私。

 

ですが、

ここは敢えて共感をせず、

 

後輩を一人前の治療家にするために

いくつかの質問をしました。

 

それは、、、

 

痺れの原因探しのポイントとは?

 

・痺れの原因は何か?

・痺れの経過はどうか?

・痺れ症状は、どうすれば解消できると考えてるか?

・一見、関連性のない場所に痛みが出てるのはナゼか?

 

神経の症状って複数ありますが、

大きく3つの要素の問題が起こります。

 

・運動神経の問題

・感覚神経の問題

・自律神経の問題

 

さらに重要なポイントは、

その『問題となる神経はどこか』ですね。

 

・脊髄神経の問題?

・神経根の問題?

・末梢神経の問題?

 

もしかすると、

神経とは関係のない『関連痛』が問題かも?

 

これらの要素を鑑別していくことで

痺れの原因が紐解かれてきます。

 

これらを後輩に説明した後で、

実際に再度患者さんから『今』の症状を確認。

 

すると、

運動神経と感覚神経の

両方の訴えがあることが判明。

 

となると、

今度はその原因となる神経の場所探しへ。

 

症状からすると、

どうもこの場所が怪しい。

 

それは、

腕神経叢の部分。

 

特に上神経幹の領域である

筋皮/正中/橈骨神経の訴えでした。

 

このように、

解釈が難しい痺れ症状を紐解いていくには、

 

まず『どの神経の症状が出ているか?』を捉え、

 

次に『どの部位に原因があるか?』を

考えていくこと。

 

そして最後に、

『どうやって症状を解決していくか?』

 

実際の治療プランやアプローチを

組み立てていくことが重要です。

 

さて、今回の話はここまで!!

 

この続きは、

次回のメルマガで

話したいと思います。

 

もし、

あなたが神経の問題で悩んでいるようでしたら

今回の話を参考に、まずは状況を整理してみると

 

次に何をしたほうが良いか分かると思います!!

 

PS

いくら症状を解釈できても、

実際のアプローチが伴っていなければ

結果は出ませんよね。

 

なので、

次回のメルマガのキーワードは、

『神経に対するアプローチ』です。

 

お楽しみに〜


この記事を書いた人

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長島 将太

理学療法士。南川整形外科病院(http://minamikawa-hp.com/about/rehabilitation.html )JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。