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えっ!腰痛悪化はユ◯チュ◯ブが原因
2019.07.18from 橘田幸博 昭島のカフェ
最近は休みの日にこんなおしゃれなカフェでブログで書いています。
ここは初めて利用するカフェです。
一見、田舎の地方でもありそうなカフェだと思いますが、とても特徴的なものがあります。
この写真からわかりますか?
難しいですか?
そうです。ここにはボルタリングができる施設が併設されています。
最近、結構流行っているとは風の噂で聞いたことあったのですが、
確かに、軽やかに登る常連の人や初めてやろうとしている女性、
「ボルマニア」といういかにもボルタリングが好きそうなTシャツをきている青年
などで賑わっていて非常に楽しそうな雰囲気です。
そんな人たちは休憩にカフェまできて、店員と雑談や挨拶をしてくつろいでいます。
そのお店はボルタリング+カフェがあることが特徴です。
確かに最近、このように何かと何かを合わせてお店を出したりしているもの
をよく見ます。
住宅販売+雑貨とか美容院+カフェとか
一見違うものを売っているようだけど、関連していたどっちも売れる。
整骨院+古着屋を運営している友人がいますが、
その友人の聞くと古着屋のお客さんが整骨院にいく、整骨院のお客さんが古着屋が行くような直接的な流れもあるし、古着屋のお客さんの中でバスケが好きな人がいたので、
バスケチームのトレーナーを依頼され、そのチームの人が整骨院にくるという流れもあるみたいです。
こうなると、いい子ことがあって経済的に不安になる度合い少なくなるメリットがあるみたいです。
確かに自分のことを思い返して見ると、整骨院経営+スクール運営+スポーツトレーナーの「複業」でやっています。
これを継続していると全てリンクしていて、
1つの分野で経験したことが、他の仕事にも役に立つます。
あなたはいかがですか?治療家だけで生きていこうとしていますか?
もちろんそれができる人がいいと思いますが、
今の仕事が楽しくない、将来への不安がある人は
他の仕事をやって見てください。
一見、関係なさそうでも、その仕事の中でヒントが得られることたくさんあります。
腰痛椎間板ヘルニア??
さて、本日のテーマは「不安からの痛み」
2年前に腰痛に悩んでいる患者さんが来院された時の話ですが、
この出来事で先生という立場の人は患者さんに対して発かける言葉は慎重に
しなくてはいけないと深く思った瞬間となります。
その患者さんは来院するなり、すぐに病院を3箇所ぐらい転院し、その度に痛みは増してきたと訴えています。
もうこの時点でかなり長期に腰痛で悩まれているのはすぐにわかります。
姿勢もお尻が突き出していて、不自然に姿勢を訳していますし、
動く動作を見ても出来るだけ腰を曲げないようにスリッパを履いたり、
椅子に座ったりしたりしています。
問診に入ると、明らかに僕のことを信頼していないような神妙な面持ちで
色々質問に答えてくれていました。
本人はどこの病院に行っても腰痛椎間板ヘルニアの診断してくれたみたいだが、明確な治療方法を処方と指示がなく、もうどうすればいいのかわからない感じに見えます。
ここで1つ面白い結果が出ます。
痺れなし、伸展時に痛みアップなど
聞けば聞くほど、腰椎椎間板ヘルニアの症状ではないものが出てきます。
これはもしかしてただの筋膜性腰痛なのではないかと疑いながら
問診を全て終え、仮説をすぐに立てて、
患者さんに説明します。
橘田「あなたの腰痛はヘルニアではなく、筋肉に由来の痛みです」
患者さん「えっ?三件の病院では、手術が必要なヘルニアと診断されたんでそんなことないと思いますが」
橘田「いえいえ、痺れがないですし、伸展時の痛みなど、ヘルニア症状は全然出ていませんよ(きっぱり)」
患者さん「そうですか・・・」
ひどく落ち込んだ患者さんはこのあと沈黙がつづいてしまいました。
一通り、施術を終わったあと、次の来院の予約をします。
そして三日後、
患者さん「痛くなってしまいました」
僕はこの時にやっぱりと内心思ったのです。
なぜか、、?
かける言葉への配慮
実はこの患者さんは睡眠が取れない、便秘、食欲がないなどの自律神経症状が陽性反応が出ていました。
それに加えこれが驚きなのは、ヘルニアへの依存度と恐怖心の高さです。
どうやらYoutubeで椎間板が潰れて、神経をがっつり圧迫する映像を見てから
症状が悪化してたそうです。
つまり恐怖心や安心感のない言動は自律神経症状が増悪になり痛みを悪化させていたのです。
最初の仮説の説明で失敗したのです。
ここであなたに知って欲しいことは
恐怖心や不安により、痛みが増悪してしまうということ。
怖いですよね。
これは手で触る以前のことです。
たしかにこの患者さんは、ヘルニアを悪化させないような動き方や言動をたくさんしています。
『とにかく動かさないように!』
が合言葉だそうです。
その失敗気づいた僕は、
まずは患者さんの言動を否定せずに丁寧に説明していきます。
施術時間が短くなっても、カウンセリングに時間をさいていきます。
特に「腰痛は怖くない」ということを何回も繰り返し、
自分でできる範囲で運動を初めていきます。
運動は目的が大事
ここでの運動は腰の循環をUPさせる目的と、
こんなに動かせるんだということことで自信をつけてもらうためです。
これを続けて2ヶ月後、まだ少しかばう動作をしているように感じますが、かなり症状は消失しています。
本人も運動のモチベーションもかなり高いです。この患者さんはこのまま治って行くでしょう。
いかがですか?
このように症状への不安や恐怖心を抱えている患者さんって結構多いんですよ。
言葉の掛け方やタイミングを見誤るとテクニックが上手くても症状を悪化させてしまうこともあります。
治しにきている患者さんのモチベーションをわざわざ下げて、
治りにくくしないように日々の臨床に丁寧に向き合えるといいと思います。
P.S
アウトドア専門アウトレットの中のカフェです。2時間も滞在してしまった。