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〇〇をやるとたった3分で肩内旋が20度拡大!
2020.01.04from 黒田雄太 @自宅デスクより
遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます!
今年もオランダ徒手のブログをよろしくお願いいたします!
僕自身の昨年を振り返ってみると大きな変化があり、さらに「人との出会い」に恵まれた年だったと思います。
毎年様々な人との出会いはありますが、これまでは医療業界の人との出会いが中心でした。
ですが、昨年はいろんな分野や業界の方々との交流がとても多く、そこから得られる気づきがたくさんあったんですね。
特に僕がとても印象に残っていることは「とにかく行動が早いこと!」
思い立ったらすぐ行動という感じで、何かやろうと決めたらその場で決めちゃう!
そんなアグレッシブな方からとても刺激を受けました。
今年はもっと自分自身もたくさん行動に起こして、腰痛で困っている人を助けられるように頑張ろうと思います。
さて、今日は腰痛の方の話ではないんですが、2019年に最後に治療した方の話をしようと思います。
肩の可動域制限に悩んでいる方は必見ですよ!
なんかこっちの方が硬い気がして…汗
右肩のインピンジメント症候群で治療をしていた40代の女性の方。
趣味がバレーボールなんですが、施術とトレーニングを初めて早4ヶ月。もうほとんど右肩の不調はなくなってしまいました。
今ではバリバリスパイクを打ち込んでいるらしいです(笑)
右肩はそんな感じで快調だったのですが、右の調子が良すぎて最近は反対の左肩の方が硬くなっているような感じがするとのことだったんです。
というわけで肩の動きをチェックしてみると、特に結滞動作が硬い!!
右は肩甲骨のあたりまで指先が届くのに、左は腰椎レベル(汗)
これはなんとか左右差がなくなるぐらいにしていきたい!というわけで施術を開始しました。
左右の結滞動作をみてみると、肩甲骨の下角の浮き上がりが左の方が少なかったので、肩甲骨周囲の柔軟性が低下している事がわかりました。
・僧帽筋、前鋸筋、菱形筋のリリース
・肩甲骨のモビライゼーション
を行うと、下角の浮き上がりは出てくるものの、依然左の結滞動作は腰椎レベル。
なので、今度は肩甲上腕関節にアプローチすることにしました。
内旋制限なので、棘下筋や小円筋のリリースを中心に行いました。筋肉と筋肉の間や筋腹自体も入念にリリースしていきました。
ですが、上手く可動域が上がらなかったんです。
なので、ここで僕は思い切って他動的な治療をやめてみたんです。
セルフでのストレッチに切り替えるとこれまで15分以上かかってリリースしたにも関わらず効果がなかったのに、ものの3分で約20度も可動域が良くなっていったんです。
実はこんなことをやったんです。
筋収縮を利用したストレッチ
主にホールドリラックスというテクニックを使いました。
肩の内旋制限がくるギリギリのところまで内旋させ、そこから外旋方向に20~30%ぐらいの力で約10秒等尺性収縮をさせます。
10秒経ったら、脱力します。するとすぐに内旋可動域が拡大するんです。
拡大した分、さらに肩を内旋させて同じように内旋制限ギリギリのところで等尺性収縮を…ということを数回繰り返します。
すると、かなり内旋可動域が広がるんです。
最後に可動域が広がった分を自動運動で動かせないといけないので、内旋筋である肩甲下筋の収縮を促します。
このような流れで行うとたった3分ぐらいの時間でも約20度の内旋制限を解消できたんです。
このやり方で可動域が拡大したということは今回の内旋制限の原因組織は筋肉ではなくて”腱”だったと考えることができます。
これは等尺性収縮の特性によるものです。
等尺性収縮は関節は動かないけど、筋肉は収縮するので筋の端々についている腱が伸張されるんです。
このようなセルフストレッチは一部の治療家には好まれないかもしれません。出来れば自分の手で治したいという気持ちが強いでしょうから。
ですが、患者さんが良くなることを一番に考えると手段はなんでも良いと思います。
さらにセルフストレッチで良くなったという「成功体験」を患者さんがしているとそれをそのまま自主訓練として導入することができます。
効果がある自主訓練は患者さんは必ずやってくれますからね!
【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように
P.S
別の今年の目標としてはしっかりとトレーニングすることですね!やっぱりお正月明けの体はたるんで見てられません(苦笑)