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腰椎分離症の原因は腸腰筋の使いすぎ!(サッカー:フィールドプレーヤー編) | 日本オランダ徒手療法協会

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腰椎分離症の原因は腸腰筋の使いすぎ!(サッカー:フィールドプレーヤー編)

2020.09.04

from 杉山貴規 自宅デスク

 

最近こんなことを考えることが多くなった。

 

なんで、痛いところを人はストレッチやマッサージをするのか?

 

自分なり答えを出すと

 

・痛いところだから

・痛みがあるところを伸ばすと良くなりそうだから

・伸ばすと気持ちいいから

・伸ばしたり、柔らかくすることで痛みが取れるから

 

でも、これって本当かって考えることがある。

 

理学療法士で病院で勤めていた時はこんなこと考えるのは日常茶飯事で、頭の中はなんでなんでのオンパレード。

 

それが最近低下していたんだよね。

 

でも、巷に出回っている情報は痛いところへのアプローチばっかり

 

実際に良くなる人もいるのだろうが、大半が治らないのではないだろうか?

 

なんでそう考えたのか?

 

それは最近書いたブログの『サッカーで気になる股関節の痛みの改善法』ってやつで思ったんだ。

 

多くの選手や治療院の先生はこの股関節痛の痛みが出たときに、痛みのあるところにアプローチしている。でも、あまりいい結果は残せていないのが事実なんだよね。

 

実際はその部位とは逆の作用をする筋肉なんだよね。

 

詳しいことはこのブログを読んでほしい(https://jadmt.or.jp/2020/08/27/8872/

 

なんでそんな風になってしまうのか?

 

それはおそらく、痛みが出た場所が原因っていう考えが要因なのかなって思うんだよね。

 

『痛いところが原因』

 

確かに、当協会でも局所を見ることは重要ってうたってる。

 

これを否定しない。 

でも、原因ではないんだよね。

 

原因は様々で、その原因が

・外力によるもの

・今での蓄積によるもの

・オーバーワークによるもの

・アンダーワークによるもの

・環境によるのの

・姿勢(アライメント)によるもの

・自律神経によるもの

・ストレスによるもの

 

などなど

 

たくさんあるんだよね。

 

だから、痛いところが原因っていうのは原因の一つであって

それが本当なのかの検証が必要になってくるんだ。

 

その原因を怠っているな〜と思ったのが

 

今回話そうと思う『腰椎分離症』

 

これもさっきの股関節痛に似た治療方法をとっていることが数多くあって、痛い場所の周辺にアプローチしている。

 

今ではたくさんの情報が出ているから、腰椎分離症の原因がなんなのかっていうのはネットを見れば出ている。

 

しかし、それでもなお、違うことをやっている治療院が多いのも事実。

 

で、今回腰椎分離症のことを話そうかなって思ったんだ。

 

腰椎分離症っていう疾患

 

腰椎分離症って、要は疲労骨折

 

腰椎の使いすぎで腰椎の椎弓っていう部分にヒビが入って、酷いと椎体と椎弓がが分離してしまう疾患。

 

多くは10〜15歳に好発する疾患なんだ。

 

確かに、自分は高校生年代を多くみているけど、既往歴で分離症やってますっていう子たちは本当に多い。自分の感覚では高校1年生の年代でも多く見ることがある。

 

で、その分離症なんだけど多くの治療院でのリハビリや治療は背中のアプローチするんだよね。

 

それって、なんの意味があるのかって考えた時、

自分は、そこの部位が動いていないから循環を良好にするための今後のために行っているものだと思っていたんだよね。

 

でも、選手に聞くと背中をマッサージされて終わりましたっていうんだよね。

 

最初は、しっかりやってくれているんだな〜って思っていたんだ。でも、それが毎回となると話は別。

 

何を目的でやっているのか?って

 

疑問に感じちゃったんだよね。

 

だから、その選手の姿勢っていうのはあまり変わらないんだよね。

 

ここで姿勢って話が出たから自分なりの腰椎分離症の原因を簡単に説明します。

 

腰椎分離症はこうなって起こる

 

サッカー選手の場合

この子はフィールドプレーヤー(ゴールキーパーではない)

 

サッカーっていう競技はいろんな動作をしますよね。

・直線を走る

・後方に走る

・ジャンプをする

・ヘディングをする

・相手と当たる

・足でパス、シュートやロングキックをする

 

特に最後に出した、キックをするっていうのが特徴的なスポーツ

 

特にフィールドプレーヤーはこの動作を繰り返し行っています。

 

だから、必然的に股関節の屈曲動作を多く行いますよね。また、バックステップもしますが、より早く目標地点に行くために体を正面にして走ることが多いです。

 

そのため、キックと同様に股関節の屈曲動作は多くなってくるんです。

 

そうなってくると、腸腰筋といったところを過剰に使うからどうしても、骨盤の前傾が過剰に起こるんですよね。また、腰椎にもついているんで、腰椎をお腹の方向に引っ張るからより反り腰みたいな状態になるんです。

 

そして、この年代は骨の成長段階で骨もまだ弱いし、なおかつ体のケアというところもおろそかがから、腰椎分離症になるんです。

 

で、自分が攻めるとしたら、背中ではなくお腹についている腸腰筋、腹部の皮膚や筋膜といったところ。

 

っていうのが、自分なりの腰椎分離症における治療法なんですよね。

 

じゃ〜それをなんで腰が痛くなってきた子供やその親ははやらないのか?

 

それは簡単です。

 

一番最初に言った。

痛みのある場所が原因だと考えているからなんです。

 

腰が痛いから、腰の部分を親御さんたちがマッサージや湿布を貼ったりするんです。

それは仕方がないです。

 

だって、このような理屈で腰に痛みが生じていると知らないからです。

 

それは、昔からある『手当て』ってやつで本能的なものかもしれません。

 

でも一番の問題は、専門家にあります。

 

腰椎分離症になってからではもう遅いんですよね。

 

その前におそらく病院や治療院にはいっていると思うんです。

 

でも、そこで行われているのは痛い場所に行われるマッサージや電気治療なんですから。

 

だからこそ、なんで痛みが生じたのかっていうことを、聞いて、分析して、仮説を立てて、うまくいかなかったら、もう一度やり直して、

 

っていう作業を行わないから、

 

結局痛いところ=原因といつまでも考えちゃうんですよね。

 

腰椎分離症はここを攻めろ

 

ってな感じで、少し説教じみちゃいましたが、申し訳ないです(汗)

 

で自分が腰椎分離症になって攻めるところは

 

今回のようにフィールドプレーヤーなら腸腰筋・大腿四頭筋のリリースや腹部のリリースを重点的に行いますね。

 

かなりの確率でタイトネスとスパズムがあります。

 

また、腹部もかなり硬くなっているのでそこに対するアプローチなんかも行います。

 

その際、必ず骨盤の前傾角度や腰椎の反り具合などで評価してみてください。アプローチした後では角度が変化します。

 

これって、分離症になってからは当然なんですが、ケアとしても使えるので、もし患者さんや選手が訴えてきたらセルフケアとしても教えてあげてもいいと思います。

 

もちろん、腰痛の原因が腸腰筋のオーバーワークだったらの話です。

 

腰痛=腸腰筋ではないので、それは原因を見つけて行うようにしてくださいね。

 

PS

最近は、昔以上になんで、なんでが頭から離れなくなってきている。それで、仮説立てて間違ってたら立て直してを繰り返すようになっているな。

 

いいことなんだけど、ぱっと処理してすぐ治せるようになりたいものだ。

 

まだまだ精進せねば(笑)