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from 杉山貴規　自宅デスク

ブルックスブラザーズ（Brooks Brothers）と言えば

昨年、２０２０年にアメリカで経営破綻になったのは記憶に新しい。

アメリカの紳士服の最古参のブランドだ。

１８１８年に産声を上げてもう２００年近い歴史を持っている。

それが、経営破綻になるとは…

なんで、この話をするのか？

実はこのブランドは自分の人生の節目節目で着ていたからだ。

小学生の入学式・卒業式・大学入学式卒業式・友人の結婚式などとにかく、ありとあらゆる行事ごとにこのブルックスブラザーズがいたからなんだよね。

しかも、これがすごい話なんだけど、ブルックスブラザーズが国外に出店した初めての国が日本。

その年が、１９７９年、俺が生まれた年なんだよね。

そう思うと、なんとも親近感があるし、運命的なものを感じる。

だから、今回その紺ブレを購入することに決めたんだ。

しかも、USA製のものを…

しかし、百貨店や旗艦店にあるものは日本製ばかり！

どこに行ってもUSA製は何もない！

ネットで調べるけど、中古品がほとんどで、諦めて日本製にしようと思っていたんだ。

そんな時、知り合いの人から連絡が来て、USA製の紺ブレが手に入ったという連絡をもらったんだ。

超嬉しくて、すっ飛んでいたんだよね。

なんで、USA製にこだわるのか？

実は、今年でアメリカのブルックスブラザーズの工場が閉鎖

もう、アメリカ製のものがなくなっちゃうっていうことなんだよね。

だから是が非でもだったんだよね。

そんなブルックスブラザーズ

この紺ブレを勧めてくれたのは、ある社長

この人に出会うまで、ブルックスブラザーズがすごいブランドなのかっていうのを知らなかったし、上で話した情報っていうのは知らなかったんだよね。

で、今回そんな洋服屋さんで、面白い出来事があったんだ。

こんなところで、施術するなんて思わなかったんだよね。

ある手首が痛い従業員さんの話。

・こんな話もあるのか〜

・こんな風な過程で治すのか〜

・こんな結果になるのか〜

など感じてくれたら嬉しいですね。

手首が痛いんです

ー女性（従業員さん）

「すみません」。

「ちょっと、社長に聞いたら杉山さんが体のことに詳しいってことで今日って見てもらえないでしょうか？」

唐突な話だったんだ。

というのも、今日はプライベートで洋服屋に来ていたんだよね。

閉店間際に伺ったんだけど、

いつもと変わらず、洋服のことを社長と一緒に話していたんだ。

それで、もうシャッターも一部閉めていたから、もうそろそろ帰ろうと思ったときに、そこの従業員の方がおもむろに自分に質問して来たんだよね。

そんな成り行きで、

その従業員さんの手首を見ることになったんだよね。

ま〜こういうこと、本当に俺って多くて

仲のいいお世話になっている社長さんの手前断ることもできないし、自分も別にいいかなって思ったんだ。

こういうのってその場のノリもあるしね。

とは言っても、従業員さんが４、５人いる前での公開施術開始！

で、いつも通りの問診開始！

手首の痛みがどうなのかを聞いていくんだけど

・手首が痛い

・尺骨頭付近から前腕にかけて（広範囲）

・尺骨をピンポイント

・掌屈位、背屈位でどちらも痛みが出る

・２ヶ月前から

・痛みの変化はない

・きっかけも分からない

・介護職（トランスファーやベッド上の体位変換などで痛み）

・２０年くらい介護職

・ストレスあり

・寝不足あり

・食欲不振

・生理不順あり

などなど

こんな情報があったんだよね。

で、施術を始める前にこんな話をしてくれたんだ。

ー従業員さん

「今まで、介護職をやっている中でケアをするために整体やマッサージを受けたりと体のケアはずっと受けて来たんです。」

「でも、やっぱり色々かかるじゃないですか？」

「だから、最近は行っていなかったんです。」

（ふーん）

ー杉山

「あれですか？手首が痛くて通っていたわけではないですよね。肩こりとか首が痛かったからじゃないですか？」

ー従業員さん

「えっ！なんでわかるんですか？」

ま〜こういうのって適当に言えば結構当たりますよね。

でも、今回のこの自分の予測は違うところにあったんです。

それは、今回の問診を聞いてなんとなくわかったんです。

関連痛と局所の靭帯損傷の二刀流！

今回の話を聞いて、この痛みの種類は２つあるなって思ったんです。

それは

・頚椎からくる関連痛

・靭帯損傷による痛み

これだったんです。

じゃ〜なんでこの２つだと仮説を立てたのか？

まず、この痛み、局所的な感じの訴えと広範囲的な訴えの２種類あったことだったんです。

だから、この２種類じゃないかなって考えたんです。

まず、局所の痛みに関しての理由は

・患部に熱感

・軽度の腫れ

・軽度の発赤

・自動他動で痛み

・他動での痛みが強い

で、いろいろな方向に動かして、調べてこれっていうのがわかったんだよね。

それが、尺側手根伸筋腱

ここが炎症を起こしているって考えたんだ。

しかし、疑問が残るんだよね。

なんで、今になってここが痛むのか？

それは、やっぱり介護職のトランスファーなどの手の使い方が問題じゃないか？

普通はこういうふうに思うんです。

だからきっと、トランスファーの仕方やテーピングなどで対応することをすると思うんです。

でも、考えてみてほしいんです。

なぜ、２０年来の大ベテランの人が急にここにきて、手首を痛めるのか？

それに大きな疑問を持ったんです。

それは、ある言葉にヒントが…

「最近、満足に整体やマッサージを受けていなかった」

なんで、これがヒントになるのか？

原因は肩こりと首から

結論から言うと、この手首の痛みは肩こり（頚椎）が原因だって言うこと。

じゃ〜なんで肩こりが原因なのか？

それは、頚椎の痛みに関連するんですが、

手首の痛い箇所はデルマトームでいうとC８やTh１なんですよね。

じゃ〜ここの部分の頚椎を付近を見てみると、まずは圧痛があり、頚椎の動きもかなり悪い。

その前後はどうなのか？

実はそこまで痛くはない。

じゃ〜肩こりと関係はないじゃないか？

実際、肩付近のデルマトームを見るとC３・４で全く今回の痛みの部位とはかけ離れているんですが、

ちょっと複雑なのが、実はこの部分腕神経叢と通る部分で

この先にも言ったC８やTh１が通るところなんです。

つまり、ここの筋肉も緩めないと神経が絞扼されて栄養が行き渡らないんです。

話が前後しますが、

つまりです。

ここ最近、肩周りのケアをしていなかったので、末梢神経の通り道が絞扼されていた可能性があるんです。

そうなるとどうなるのか？

栄養が行き渡りにくくなるんで、

他の軟部組織が脆弱化するんです。

組織が弱っているところにいつもと同じ作業と負荷が徐々に積み重なり、組織が損傷するっていうメカニズムです。

さらに、今回ここに自律神経系にも問題をはらんでいたので、さらに組織は脆弱になっていたはずです。

自律神経系の問題はストレス・食欲不振・睡眠不足・生理不順など

このような問題が、色々はらんで今回の手首の痛みって言うことになったんだよね。

なので、

施術としては

頚椎・胸椎のマニュピレーション（C７~Th１、Th７）

頚椎のモビライゼーション

頚椎・肩・上腕・前腕・手の筋膜リリース

神経ストレッチ

手指の運動療法

コーチング（諸問題の原因を伝える）

ってな感じを行ったんだ。

すると、痛みはなくなり本人も喜んでいたんだよね。

それで、一応これでは一過性のものなんで、本人ができるところで

自律神経系の改善を行うように促したんだよね。

・交代浴

・規則正しい生活

などなど

本人と相談しながらできる範囲のことで宿題を出したんだ。

このように、本人が訴える痛みの中には実は２種類以上の痛みを同時に抱えた場合がある。

なので、こう言う痛みを抱えていることを本人にわかりやすく伝えて、一緒になって改善する方法を伝えるべきなんだよね。

ぜひ！参考にして見てください。

PS

どこで施術をしたのか？

それは、服がたくさん置いてあるカウンターに寝てもらってやったんだよね。

こんな経験なかなかないよね。

PSS

ブルックスブラザーズのUSA製の紺ブレ

これは日本製には無い特典がある。

それは、紺ブレを買うと星条旗のピンバッチが胸元についてくるんだよね。

それがメチャカッコ良くて、、、

もし、機会があれば購入を勧めます笑