O脚ってどうやって治してる? | 日本オランダ徒手療法協会

blog

O脚ってどうやって治してる?

2019.07.29

from 黒田雄太  自宅デスクより

 

会社からの帰り道。僕はバスで通勤しているんですけど、いつもバス停で中学生や高校生と同じになることが多いんです。

 

バスを待っている間、彼ら彼女らはバス停で大声で喋ったり、騒いだり。

 

…しそうなものの、全く逆で静かに本を読んで勉強しているんです。

 

えーーっ、なんか変!

 

と思ってしまうのは僕だけ(汗)

 

中学生のイメージってこんなじゃないですか?

 

数人のグループで帰っていて、じゃんけんで負けた人が全員分の荷物を持ったりとワイワイ騒ぎながら帰る。

 

時々、近所のおじさんから「うるさい!」と怒鳴られながら。

 

漫画のような話ですけど、僕が中学生ぐらいの17〜18年前はそうでしたね。

 

でも、今の時代はちょっと違うようです。マナーが良いのか?大人しくなったのか?たまたま僕が待つバス停の子達がそうなのか?

 

わかりませんけど、時代はちょっとずつ変わっているんだなぁとしみじみ思います。

 

と同時に年取ったなぁと思ってしまいます(涙)

 

学生時代はどれだけ体力があったんだー!と思ってしまうぐらい遊んだり、部活をしたりしてましたよね(笑)。

 

今やろうと思うと絶対に出来ません!完全に運動不足で全力で動くのは怖いです(苦笑)

 

絶対どこかしら怪我しちゃいそうです(汗)。

 

腰とか膝とかアキレス腱とか怪我しそうで本当にヤバいです(大汗)。

 

あっ、腰はもうやってるか(笑)

 

特に膝なんかは怪我したら結構面倒。だって治すのが大変なんです。

 

膝は大腿骨と脛骨のテコの長い骨同士で出来ている関節なんで結構負担がかかりやすいんです。

 

変形性ひざ関節症なんかもそうですよね?

 

今日はひざの治し方でも特に変形性ひざ関節症についてお話しようと思います。

 

アライメントに着目すると…

 

変形性ひざ関節症の患者さんの多くに

 

・ひざが完全に伸びない

・内反変形している

・ひざの内側が痛い

 

などの特徴が見られます。

 

そしてその内側の痛みの原因となる組織は、

 

内反ストレスにより圧縮される「半月板や軟骨」などの組織が多いです。

 

ただ、ここは実際に触診などしてみると違う場合もあります。問診による仮説設定と検査や触診による検証作業が大事になりますよね。

 

また、このような内反アライメントは痛みだけでなく、別の問題も引き起こします。

 

歩行などで床に足をついたときに内反していると床からの衝撃を上手く受け止めることが出来ないんです。

 

出来るだけ股関節-膝関節-足関節の位置関係が真っ直ぐである方が骨で支えるので、衝撃も上手く受け止めることができます。

 

内反を治せるとこれだけでメリットがありますし、逆に治せないとデメリットは大きくなります。

 

では、実際にどのようにして治したら良いのでしょうか?

 

「変形しているからもう無理だよ〜」って思ってしまう方多いかもしれませんよね。

 

でも、もし治せるとしたら知りたくありませんか?

 

内反を治すにはひざの「ある部位」に着目するんです。

 

ひざの後内側部

 

もう一度変形性ひざ関節症の方の特徴をおさらいしましょう!

 

・ひざが完全に伸びない

・内反変形している

・ひざの内側が痛い

 

これらの情報からひざの「どの部位が一番硬くなっている」と思いますか?

 

ひざが完全に伸びない

→伸展制限があるので、後方の組織が硬くなっています。

 

内反変形している

→内側の組織が硬くなっています。

 

この結果、ひざの内側が痛い

 

そう考えると、内反変形を作っている一番影響が強い部位はひざの「後内側部」になるということです。

 

なので、この「後内側部」の組織を緩めたり、リリースしたりすることが内反変形を治すために必要なことになるわけです。

 

ちなみに僕がアプローチするとしたらこんなことをやります。

 

・内側ハムストリングスのリリース

・腓腹筋内側頭のリリース

・ひざ後内側部関節包ストレッチ

・ひざ関節伸展モビライゼーション

 

などを行いますね!

 

特に、効果的なのは「ひざ後内側部関節包ストレッチ」です。

 

実は関節包もストレッチ出来るんですね〜!

 

あなたにも詳しく教えたいところなんですけど、これはオランダ徒手でしかやっていない特別な手技なのでお伝え出来ません!!申し訳ありません。

 

興味がある方はスクールまで(笑)!

 

ただ、これを使えると本当に治療の幅が大きく広がりますよ。ウフフ…。

 

、、、

 

一見、変形は治せないと思われがちですが、実はきちんと原因を整理すると解決出来ることもしばしばです。

 

ですが、このような変形は長年のものなので、なかなかすぐには解決できないことも多いです。根気強いアプローチが必要です。

 

また、どこまで内反変形の解消に拘るのか?そこは患者さんの状態やニーズによって変わってくると思います。

 

決して、内反があるから内反を治すのではなくて、治すなら何を目的にどの程度治ったら良いのかなどの基準は持ち合わせておいた方が良いと思いますね。

 

決して患者さんを置いてけぼりの治療にならないように心がけていきたいですね!

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

学生時代の頃を思い出して張り切ってランニングしたら、すぐに膝と足の裏が痛くなりました(苦笑)。誰か僕の膝と足を治してくださ〜い(涙)。


この記事を書いた人

アバター画像

黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。