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【伸びない膝】ハムのリリースはこの7カ所で完璧!
2020.07.16from 黒田雄太 @自宅デスクより
“これまでの常識をぶっ壊す!”
ちょっと大袈裟な言い方になりますが、世間を改めて眺めてみるとこんな商品は数多くあります。
つい先日、長崎チャンポンの全国チェーンである「リンガーハット」の前を通った時のこと。
「冷やしチャンポンはじめました」
冷やし中華〜はじめました〜、みたいな(笑)
冷やしチャンポンって改めて考えてみると多分リンガーハットしかやってないですよね?
長崎にも中華街がありますが、多分冷やしをやっているところはないんじゃないかなぁ(苦笑)
まさかチャンポンも冷やされてお客の前に出されるなんて思っていなかったでしょうね(笑)
でも、お客のニーズを考えると
夏でもチャンポンたべたい!
→でも、チャンポン食べたら暑くて汗だくになるなぁ…
→冷たいチャンポンがあったらいいのに…
ていう流れで作られたかは分かりませんが、僕も夏にチャンポン食べる時は冷やし派です!
常識に縛られていたら、多分リンガーハットもこんなにも全国展開していなかったでしょうね。
治療の世界でも常識というかスタンダードなアプローチ法がありますよね?
ただ、それって結果が出ないものがほとんどだと僕は思っています。
今回は臨床で誰しもが行うアプローチを再考してみようと思います。
ハムストのストレッチで何故膝は伸びないのか?
僕はこれまでの経験で7割以上高齢者の治療やリハビリを行ってきました。
その中で痛みの有無に関わらず、ほとんどの高齢者でアプローチしなければならない問題があります。
それは「膝の屈曲拘縮」いわゆる「膝が伸びない」患者さんです。
良くあるパターンとしては変形性膝関節症の患者さんで膝がマイナス5〜10度ぐらいを改善させなければならないこと。
もっと酷い人であればマイナス30度ぐらいの人もいます。
寝たきりの人であれば、マイナス90度(苦笑)。もうほとんど曲がりっぱなしの状態です(汗)
膝が伸びない患者さんにどんなアプローチをするのかというと、多くは次のような感じではないですか?
・ハムストリングスのストレッチ
・下腿三頭筋のストレッチ
・脛骨大腿関節のモビライゼーション
この3大アプローチ!なんでこの3つが思いつくのかなぁと思ったら、理学療法士であれば学生時代の実習に由来するのではと思いました。
まだ手の感覚も全くない中でも膝の伸展制限の制限因子を考えなければなりません。
そうなると、解剖学的に制限する因子に対してアプローチしましょうという思考になるんですね。
ついでに関節へのアプローチはとりあえずモビライゼーションみたいな(汗)
余談はこれくらいにしますね(笑)
さて、膝が伸びない時の3大アプローチをやってしっかりとあなたは膝が伸びるようになりますか?
私は正直改善した試しがありません。
でも、アプローチする方向性は間違っていないと思うんです。
ただし、もっと拘りを持ってアプローチしないといけないポイントがあるんです。
いかに組織同士が滑るか!
拘縮を改善させるために良く使う手技は「リリース」です。
ストレッチもやりますが、「リリース」を行ってからやります。
何故かというと、組織同士でくっついている状態だとストレッチをしても効率よく伸張されないんですね。
ですが、これを見ているあなたも「リリース」やってる!っていう人は多いと思うんです。
それでも効果が出ていない人、「リリース」をやる時にもっと拘りを持ってやってみましょう!
どこに拘りを持つのかというと、今回の膝が伸びないケースだと制限因子となるハムストリングスが周りの全ての組織との癒着を取り除けるか?
これが改善のカギになります!
以下にハムストリングスがどの組織と癒着するのかを整理します。
・内側ハムストと外側ハムストの筋間
・内側ハムストと内転筋群
・外側ハムストと外側広筋
・外側ハムストと腸脛靭帯
・ハムスト腱と下腿三頭筋腱
・ハムストリングスと大腿骨
・ハムストリングスと表層の皮膚・筋膜
少なくともこれらの7つの部位との癒着を改善しないといけないんです。
「リリース」を結構やっていると思ったあなた!この全ての部位のリリースを行っていますか?
できていても3カ所ぐらいではないですか?
しっかりと膝を伸ばすためにはハムストリングスだけでもこれだけのアプローチが必要です。
さらに下腿三頭筋や膝関節自体にも…
アプローチすべきポイントはまだまだありそうです(汗)
膝が伸びない患者さんへのアプローチシリーズとしてあと2回必要な視点を紹介しようと思います!
では続編をお楽しみに〜!
【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように
P.S
ちなみにリンガーハットは無料で麺の増量もしてくれます!麺を2倍にすると、もう洗面器みたいな器でチャンポンがやってきます(笑)