治療を復帰に繋げるリサーチ力 | 日本オランダ徒手療法協会

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治療を復帰に繋げるリサーチ力

2020.01.07

From:長島 将太

 

@ 長崎の実家より

 

正月の風物詩といえば、、、

 

格闘技! 

 

駅伝! 

 

天皇杯!

 

そして、今年は、

 

「ヴィッセル神戸、初優勝!!!!!」

 

今期限りで引退する

ダビド・ビジャ選手にとっては

最高の贈り物だったことでしょう…

 

それにしても、

各分野のアスリートは試合だけでなく

バラエティ番組でも大活躍してますよね。

 

例えば、、「ウルトラマンDASH」という特番

 

凡人からすると、

 

「いや〜いくらなんでもソレ無理やろ〜」

 

と思う難題でも、制限時間内に決めちゃうから驚きです。

 

その中でも、

ライフル射撃の一ノ渡桜選手が

 

「自動ドアの開閉ボタンを打って開けた上で、

店内に吊るされたマスカットを1粒だけ撃ち落とす」

 

というミッションを達成した時には、

 

なぜか「よし!!」、と思わず

ガッツポーズしちゃったぐらい完全に見入っていました(笑)

 

TV情報によると、、、

 

『心臓の鼓動が邪魔をする』

 

とまで評されるこの競技、、、、凄い集中力が必要ですね

 

このように、

射的という競技に分類される

弓道、射撃、カーリング、アーチェリーなどのスポーツ。

 

もし、このような選手が怪我をし、

あなたの治療院に来られたら、

どのような治療計画&トレーニング計画を立てますか?

 

難しい射的競技のリハビリ

 

以前、担当した「弓道」をしている患者さんの話。

 

この方は、腱板断裂をしていて

「弓を引く際に肩が痛い」という訴えがあった。

 

正直、担当した時に「弓道」の事は頭になかった…

 

というより、どんな風に考えればいいのか

分からなかったのだ。

 

だから、

まずは運動中の痛みが取れる事を念頭に治療をした。

 

だけど、だんだん痛みが取れてくると

当然のごとく治療からトレーニングの話になってくる…

 

でも、本当に何をどう考えればいいのか分からなかった。

 

文献も見たし、書籍も探したけど

やっぱり分からない。

 

この時の患者さんには申し訳なかったが、

私にはパフォーマンスに繋がるような

治療〜トレーニングまでのスキルがなかったんだ。

 

そんな不甲斐ない経験をして、数年後…

 

私はオランダ徒手に通っていた。

 

そこで初めて治療〜トレーニングの

全体像が明確になった。

 

この頃からだと思う。

 

いろんなセミナーで行ってたにも関わらず

解決しなかった悩みが次々と解決出来始めたのは、、

 

今まで点でしかなかった「理論」や「テクニック」が

ようやく線となって、治療で成果が出始めた。

 

申し訳ない、少し脱線してしまった。

話を本題に戻そう。

 

サッカーや野球などの球技と違い

弓道や射撃などの射的競技のパフォーマンスには

こんな視点が必要になる…

 

その視点とは…

 

安定させる競技に必要なこと

 

それは、、、

 

『コアを安定させる事!!』

 

・・・・ではなく

 

関わる関節を減らした条件でのトレーニング』する事!

 

例えば、弓道では下記の条件下で競技が行われますよね。

(詳細は「射法八節」をググって見て下さい!)

 

  • 立つ
  • 弓をひく
  • 狙いを定める
  • 放つ

 

この中でも、

『弓を引く〜狙いを定める』動作で

いかにブレない身体条件を整えるかが鍵。

 

もし、この重要な場面で、

 

猫背で体幹がグラついていたり、

 

両足に均等に体重を乗せれず、フラついたり、

 

狙いを定めている構えの姿勢で

ブルブル震えていたりしては良い成績はでないでしょうね。

 

このような競技のポイントは、

姿勢を維持する環境下で関わる関節を減らすかという事。

 

つまり、、、

 

関節毎の「等尺性収縮」+「主働筋/拮抗筋の共収縮」

 

が重要なんです!

 

これは一部の条件ですが、

どんな競技でも、どの要素を含んだスポーツかを

分析するスキルが必要不可欠です。

 

このように、様々なアスリートを見る上では

「理論」や「テクニック」だけでなく、「分析するスキル」も

磨いていく必要があります。

 

・ウェブ上で一流選手の成績をリサーチし、

 

・時にはYoutube動画を繰り返し分析

 

・クライアントと一流プレイヤーの動作を比較

 

・実動作をスマホで分析

 

このようにして関係する競技の全体像を把握する事が

パフォーマンスに繋がる治療〜トレーニングの第一歩となります。

 

もし、治療とトレーニングをどう考えればいいか分からない方は

まずは『分析』してみる事をお勧めします。

 

P.S.

神業を見せてくれた一ノ渡選手の凄さを見たい方は

コチラへどうぞ!!

 

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

https://youtu.be/SyOOZzljTpA


この記事を書いた人

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長島 将太

理学療法士。南川整形外科病院(http://minamikawa-hp.com/about/rehabilitation.html )JADMT認定 徒手療法士。プロの選手からインカレ・インターハイ選手など数多くトップアスリートを診てきている。また、オランダ徒手療法ではチーフ講師として本物の医療を伝えるために後進の育成にも余念のない。サーフィンをこよなく愛する2児の父。