Warning: call_user_func_array() expects parameter 1 to be a valid callback, class '' not found in /home/jadmt/jadmt.or.jp/public_html/wp-includes/class-wp-hook.php on line 324
夜間痛はなぜ起こる?? | 日本オランダ徒手療法協会

blog

夜間痛はなぜ起こる??

2018.07.24

from 杉山貴規 広尾オフィス

 

35度

 

毎日暑い。

 

先日、知り合いに美味いものがあるから食べに行こうよと都内に連れてかれた。

 

ランチかと思いきや

行った先は少し古びた店構え

 

目の前にはたくさんの天板が置いてあり、おばちゃんが一人で切り盛りしている

 

うん?? 魚???

 

茶色い魚が一面鉄板に敷き詰めてある

 

そう、たい焼き屋だ!

 

友人「ここのたい焼き、めっちゃ美味いだよ!」

 

杉山(杉)「へ、へぇ〜」

 

わかりますよね。だってこの猛暑のときに、昼から男二人で日本のスイーツ頬張るんですよ。

しかも、猛暑の中、熱々のアンコの入ったタイ焼き!

でも、見ると普通のたい焼きなんですけど、何かが違う

 

杉「でかっ!!」

そう、めちゃくちゃ大きくて厚みがある。

某たい焼きチェーンの2倍〜3倍の大きさ

大きいし、手に持つには熱くてとても持てない

 

杉「すみません。袋に入れてもらっていいですか?」

 

おばちゃん「何言ってんの!袋に入れたら湿気で皮がグチャグチャになっちゃうわよ」

 

杉「そうなんですね」(熱すぎ)

 

デパートや大型のショッピングモールじゃないから冷房も効いていない。

外で、この炎天下で食べるしかない。

 

食べると、まー美味しい!!

 

でも、熱い、熱いのが勝って、美味しいものも美味しく感じない

 

友人は汗だくになりながら、俺にドヤ顔をしながら食べている。

 

美味しいんですけどね、場所と天候が邪魔して一体何が何だか…

 

たい焼きの美味しさだけを求めるのであれば、きっと手の熱いと屋外で食べなければこのたい焼きは本当に美味しいのであろう。

 

だって、たい焼きの表面のカリッとした食感とアンコの甘さを堪能できるからである。

 

この二つさえ取り除けば、心から友人に笑顔で美味しいと言える。

 

猛暑でなければ…

 

やっぱり無理…(笑)

時間によって変化する”痛み”

実はこのようなことが、医療現場でも起きている。

 

それは「痛み」である。

 

昼間はそんなに痛くないのだが、夜になると痛みが出てくる。

 

こんな、お客さん、患者さんを相手にしたことがあるのでは?

 

セラピスト(セ)「今はどうですか?」

 

お客さん(客)「今はそんなに痛くないんですよ。」

 

セ「じゃ、良くなっているんですね。」

 

客「夜かなり痛くなって目を覚ましちゃうんです」

 

セ「でも、今は痛くないんですよね。」

 

客「でも、痛くって、夜ねれないからイライラして」

 

こんな会話したことあると思います。

夜間痛なので、かなりの寝不足、精神的にもイライラしている。

だからこの状態をどうにかしないといけない。

際立つ痛み”夜間痛”

夜間痛って

どういうメカニズムかというと

 

昼間は人間は活動していますよね。動いていなくても、明るいし色々な人が行き交ったり、話しかけてきたりと色々な刺激が入ってきます。だから、痛みが強くあったとしても、そんなに感じない。

 

でも、夜間になるとどうでしょうか?人の往来はなくなり、話しかけてくる人もいない。刺激がかなり少なくなりますよね。目からの視覚情報は一説には全情報量の60%にも、80%にもなるというのに、暗いところになると、あるいは、目をつむるとその視覚情報が「0%」! そうすると、それまで埋もれていた『痛み』という刺激がかなり浮き彫りになってでてくるんです。

「 五感による知覚の割合」

上から「味覚1.0%、触覚 1.5%、臭覚 3.5%、聴覚 11.0%、視覚 83.0%」

『産業教育機器システム便覧』(P4 図1.2 教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)

それが夜間痛なんですよね。

 

だからこそ、この痛みに関しては本人から色々な情報を聞いて、局所の痛みの管理をすることが一番。気がつかないうちに無理をして局所の限界を超えて痛みをだしてしまっているんだけれど気がつかない状態。

だけれど、夜になるとシグナルを発しているわけだから、まずは、そこの負荷の管理をしたい。また、お客さんにも夜間痛がこういうものだと認識させ、理解してあげることもこの夜間痛を軽減させる一つの手立てなんです。

 

さっきのたい焼きと同じです。

 

たい焼きの美味しさを感じたいのであれば、様々な刺激を排除したところで食べるのが一番なんですよね。

 

炎天下の日差しのもと、焼きたてのたい焼きを素手で持ちながら食べる。

嫌が応にも他の刺激が入って、美味しいもの食べられたもんじゃない。

 

P.S

友人よ

美味しいものはわかったが、食べる時期を考えてくれ(笑)

 

美味しかったけどね。

関連動画


この記事を書いた人

アバター画像

杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、試合帯同をこなす。