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なかなか取れない肉離れの血腫はこうやって取れ! | 日本オランダ徒手療法協会

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なかなか取れない肉離れの血腫はこうやって取れ!

2020.12.10

from 杉山 貴規 都内カフェ

 

うわ〜これやばい!

 

何がやばいか?

 

実は私、洋服がかなり好きで、冬場になるとどうしても洋服屋に出かけてしまう。

 

先日も、今季初、3蜜を回避して洋服屋へ

 

そんな店何で一際目を引くコートが、、、

 

そのコート、自分では着ないようなロングコートなんです。

 

そのコートをジロジロ見ていると

 

店員さんがきて、このコートの試着を勧めてきたんだ。

 

さすがに、気になったんで着て見たんです。

 

そこで、意気揚々に試着。

 

店員「めっちゃ似合ってますね。かなり素敵ですよ」

  「このコートはモーターサイクルコートと言いまして、フランス軍のモデルをオマージュして作成したものなんです」

 

でも

(なんか、変だよなこれ??似合っていない気が、、、店員さんのお世辞だ) 

 

 

そんなもんなで、今回は買うのをやめたんだ。

 

家に帰ってから、店員さんの

 

「〜似合ってます。。。」

「フランス軍の〜」

「モーターサイクルコートでして。。。」

 

の説明がかなり気になって、

そのコートについて調べたんだよね。

 

1940年代、第二次世界大戦中にフランス陸軍のバイク部隊が着用。

オートバイに乗車している際の雨風を防げるよう、生地には目の詰まった厚手のコットンキャンバスを採用 

 

が書かれており、その当時の写真の数々

 

その時点で、自分のハートを鷲掴みだったんだ。

実は、今販売されている洋服の多くは昔のデザインを基礎にして、デザイナーがアップデートを繰り返して販売されているものが多い。

 

だから、自分は洋服を買うときにその洋服の歴史を知るのがすごく好きで、そこまで調べてようやく愛着が湧いて、買おうって思うんだよね。

 

なんで今回も、実は買っちゃいました。

 

店員さんに褒められた言葉もそうですが、その洋服の持つバックグランドに引かれたのが一番なんです。

 

さて、そんな洋服の話はさておき、

 

今回は、太ももの長期の緊張と痛みが取れなかった選手が、自律神経系で症状が簡単に取れた話をしたいと思います。

 

実は、その選手、リハビリの先生からある運動療法で太ももの緊張を緩和させていたんだけど、その効果がリハビリの時しか出ないっていうんだ。

 

だから、日常生活の活動では、症状の緩和まではいかず、3週間もの間同じ症状に困っていた話なんです。

 

で、今回どのようなプロセスで、この症状を取ったのか?

なぜ、症状が長期に渡ってしまったのか?

 

そんな話をしたいと思います。

 

今回の洋服の話のように、その歴史やバックグラウンドを知ることが症状緩和に鍵になるんですが、、、

 

 

一体この痛みは何?

 

選手(選)「杉さん、太もも痛めて曲げることもできなし、歩くと痛いんです」

 

との悲痛なLINE!

 

こんなとき、LINEでやり取りすることはやめている。

 

本来であれば、実際にあって表情や声のトーンなど様々な情報からその選手の様子を伺うんだけど、

 

そういうこともできない状態があるじゃないですか?

 

そういう時は、電話をするんです。

 

LINEだとどうしても、上のことが見えてこない。

 

ま〜本人と話すと、かなりの落胆の様子。

 

痛みもかなり強い様子。

 

こんなときに聞くのは次のこと

 

・痛みの度合い

・痛みの場所

・痛みの様子(主に炎症症状を聞く)

・生活動作の確認(これができないとスポーツは無理)

・メンタル(今の心境)

 

ここまでを聞いて、病院受診するかどうかの判断をするんだよね。

 

ある程度、実生活に問題がない場合・炎症症状が過度にひどくない状態は3日間は経過を見るんだよね。

 

なぜなら、3日間は炎症状態が続き、その後落ち着いてくることがある。

 

だから、全部を全部、病院には行かせない。

 

今回の場合は、上記に記したものが全て悪い状態だったので、即病院に行くように指示をしたんだよね。

 

ま〜、話の感じだと『肉離れ』ぽかったんだ。

 

・膝が曲げられない(ストレッチ痛)

・患部を押すと痛い(圧痛)

・歩くと痛い(収縮時痛・機能障害)

・腫れている(腫脹)

・かなりの落ち込み(メンタルがやられている)

こんな状況だったんで、すぐに病院だよね。

 

で、次の日に病院に行ったら、

こんな診断結果だった。

 

『大腿直筋の肉離れ』

 

やっぱり。

 

全治2ヶ月の大怪我だったんだよね。

 

でそれからなんだけど、リハビリは受診したところの理学療法士さんがみてくれることになったんだ。

 

自分も一安心っていう感じ

 

しかし、なんだけどそれから、数週間経っても膝が曲げられない状態がかなり続いて、未だに片松葉つえの状態。。。

 

一体なんでこうなっているのか?

 

いつまでも硬い太もも

 

本人と会ったのは受傷後、3週目

 

今日から少しずつ下肢のトレーニングをやっていこうと思ったんだ。

 

すると、まだ松葉つえ状態

 

どうした?また怪我かって思ったんだけど、

 

実は違って未だに痛みも、膝も曲がらないし、

 

患部を見ても太ももの状態は悪くかなり硬い状態。

 

血腫の場所も触るとわかるぐらいなんだよね。

 

本人から今までの経緯を聞くと

 

(選)「膝は90度くらいまで曲がります。」

 

でも、実際は松葉つえで膝をピンと伸ばした状態で歩いている。

椅子に座って見ても、曲げられない状態。

 

半笑いで、

 

杉山(杉)「おいおい、何も良くなってないじゃん!」

 

何に満足してんの?って感じだったんだよね。

だってそうじゃないですか?

 

膝が90度曲がっても、生活やスポーツに反映されていなかったらそれは意味をなさい。

 

それは、自己満足なんだよね。

 

自主的なケアを聞くとリハビリの延長線上のような内容だったんだ。

 

股関節の腸腰筋を使わせて、膝の二関節筋の緊張を取る自主トレだったんだよね。

 

これって、かなり難しいんだよ。

 

特にこれを自主トレにするのは。。。

 

かなりの割合で二関節筋が優位に働く、だから誰かがいないとかなり難しい状態。

 

実際、本人にやってもらったら出来ていない!

 

それはもうリハビリやっても、何も状態が変わらないって思ったんだ。

 

太ももの硬さと膝の可動域をあげる自主トレ

 

それからなんだけど。

本人の太ももの緊張と膝の可動域を向上させるための施術を実施。

 

要は痛みと血腫があることで筋肉と筋膜と皮膚の癒着があって痛みが出る。そして、膝が曲げられない状態にあるって考えたんだ。

 

ってことはその癒着を取ることとそこに滞留している痛み物質を除外してあげることができれば、いいってことなんだよね。

 

だから、循環をよくするために以下の施術を展開

・筋膜リリース

・大腿前部のデルマトーム領域の腰椎のマニュピレーション

・交代浴

 

やったのはこの3つなんだ。

 

効果はマニュピレーションで如実に出たんだ。

 

太ももがかなり張っていたのがふわふわの状態に。

痛みも歩行中はなくなり、膝を曲げるクリアランスも改善

 

これだけで、膝の角度も90度は余裕でいく。

 

ここまでの施術はものの10分程度。

 

そこからゆっくり、リリースと交代浴を実施してリハビリは終了。

 

本人もびっくりしてしていたんだ。

 

で、ここからケアを教えたんだ。簡単なケア

 

・腰椎の回旋・屈伸運動

・腰椎・大腿部の交代浴

 

たったこれだけ。

 

難しい自主トレは自分は絶対教えない。

 

それはそうですよね。

 

だって出来ないのだから。

 

そうしたら、簡単で誰でもわかるやつを教えるべきなんですよね。

 

それから数日経って、松葉つえはもう外れて、普通に歩けるように。

 

肉離れ系のこの疾患が長期に治らない時は、リリースと交代浴を使って自律神経系から攻めると効果が出やすいんです。

 

いつもの繰り返しですが、何が原因で長期に治っていないのか色々な角度から物事を見て、分析すると光明が見えてきます。

 

ぜひ、やって見てください。

 

PS

洋服は本当に面白い。

 

歴史を知ることで、この洋服ができた背景を知ることで、なんでこんなところにベルトがあるのかっていうも知れるからね。

 

みなさんの洋服についている飾りのようなベルトやボタンにも何かしら意味があるはずなんで調べると面白いですよ(笑)