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決してドジじゃない!足の小指をぶつけてしまう真犯人は?
2021.10.31from 杉山 貴規 自宅デスク
今日も、朝からニュースチェック!
何か面白い記事ないかなぁ〜って
様々な記事を読んでいるんだ。
そんで、今日も面白い記事発見しちゃいました〜
『プラズマ照射、骨の再生を促進 効率的治療に期待 大阪市立大』
ってタイトル
職業柄、この手の記事はかなり興味がそそられるところ。
骨折を早期に治す装置として一般的なのは『超音波療法』ですよね。
職場ではセーフス(商品名)ってやつ
難治性の疾患の人や早期に骨癒合を促したい人にやっていたのを思い出します。
当時、そこまで骨の癒合が早かったかどうかはあまり覚えていません。
っていうか、8週かかる人が4週で骨癒合してギプス取れたっていう人はあまり見たことがないっていうの事実。
で、今回のこの記事で使われているプラズマってやつなんですけど。
プラズマを10分照射する群と何もしない群で骨癒合の速さが1.5倍もの速さで骨癒合になったっていう話なんです。
まだ動物実験での話なんで、人間に使用したときにどうなるか?
まだ、わからないところもあるんですが、実際の研究データや写真を見るとかなりスゲ〜って感じ。
そもそもプラズマ照射の転用は工業製品で使われていて部品の溶接系で使われていたんですよね。
まだまだ、実際の臨床では難しいらしいですが、骨折治癒期間の短縮や難治性骨折、巨大骨欠損の効率的な治療の実現に貢献できるんじゃないかと期待さえれているみたいなんで、
これからの開発が楽しみです。
さて、骨折の話題から、超変化球っていう感じにもならないんで。
今日は骨折の話をしたいと思います。
実は先日なんですが、足の薬指をぶつけた人から連絡が入って、痛みがひどくて、どういう対応をすればいいかっていう相談を受けたんです。
この方なんですが、以前にも同じような感じのことがあって、その時は小指を家の家具にぶつけて骨折(ヒビ程度)をしたんです。
ま〜それが、何度も続いているらしく、
今回もそんな感じでの連絡だったんです。
前回よりも、痛みは弱く、歩ける程度だったということから、3日過ぎても痛みが引かない場合は病院に受診して一度骨折の有無を確認したほうがいいですよっていうアドバイスをしたんです。
そのアドバイスをした後に、
それにしても、なんでこうも同じ側の指を何度も何度もぶつけるんだろうか?
せわしない人なのか?
おっちょこちょいな人なのか?
家が片付いていないのか?
なんてことを考えたんですよね。
で、ここからが本題なんですが、
本当にこの小指や薬指をぶつけてしまう骨折はただ単に偶然そうなったものなのか?
っていうことを考えてしまったんです。
骨折は結果で、このぶつけてしまうことの原因があるのではないかって思ってしまったんです。
その要因は、過去に経験した自分の母のことだったんです。
母は家事マスター
自分がまだ実家に暮らしていた頃の話なんです。
うちの母は専業主婦で、バイト毎日数時間する以外は家で過ごしていたんです。
家の掃除、洗濯、食事の準備などの家事全般を毎日毎日こなしていたんです。
部屋はいつもピカピカ、洋服も丁寧に畳んでクローゼットへ、
しかも、食事は手作りで超〜うまい
文句もつけることのできないくらいの家事マスターだったんです。
そんなある日。
母「いた〜、小指ぶつけた〜」
杉山(杉)「何やってんの〜バッカだな〜笑」
これってどこの家庭でも、もしかしたらあなたも
やったことありますよね。
その時は、ドジだな〜とか、家具の置き場が悪かったからとか、
とにかく、小指ぶつけた事故っていうのは自分のミスで起こる偶然の事故っていう認識を持っていたんです。
しかし、これがこの後何度も続くことになっていくんです。
最初は年に数回
それが、年数を重ねれば重ねるほど多くなっていったんです。
でそれが、回数も多くなっていくことと同時にひどい怪我に発展するんです。
『骨折』
病院の先生も、それだけ何回もぶつけたりしていれば、そこの組織が悪くなって疲労骨折っていう形で、ヒビが入ったり、骨折することがありますよ。
っていうふうに言われたんです。
自分も含めた家族も確かにそうだよな。
そうなるわっていうふうに思っていたんです。
しかし、その骨折がなかなか治らないんです。
当時、自分は理学療法士の専門学校の4年生
ちょうど国家試験の勉強をしていたんで、骨の骨癒合がどの程度で終わるかはわかっていたんです。
最短で3週、最長で6週っていうことだったんですが、それがかなり長くなって倍の12週かかったんです。
3ヶ月もの間痛みと骨癒合がなされなかったんです。
この時実はあることが母の中で起こっていたんですが、自分は知らなかったんです。
小指をぶつけていた真犯人
自分が理学療法士の国家試験を終えて、一人暮らしを恥じていた頃
やはり、母の小指をぶつけることは年に何度か起こっていたんです。
その時も、笑話程度。
しかし、就職してから数年後。
母から、思いもよらないことを報告されたんです。
それが『乳がん』
すごいショックで、なんとも言えなかったんです。
しかも、脳の転移も少し見られるということだったんです。
それであるとき、小指をよくぶつけることがあったことドクターに伝えたんです。
すると、もしかしたら、その頃から少し脳の方に何か異常があったかもしれないということだったんです。
どういうこと?
小脳など平衡感覚を司るところがやられていれば、小指をぶつけることがあったかもしれないということ。
実際、末期には立つことも四つ這いでまっすぐ進むこともできないくらいだったので。
ありえたかもしれない。
しかし、この病気が原因で小指をぶつけることがあるとは思いもよらなかった。
(注釈:あくまでも脳になんらかの異常があった場合)
そんな母も、数年後に他界しましたが、
すごい怖い話ですよね。
小指をぶつけていた原因が脳にあったなんて。
じゃ〜、小指をぶつける頻度が多い人が全て脳になんらかの病気がある人なのかというとそういうわけではないようです。
理学療法士になって、専門的なもの読んでいくうちにそれだけではないことがわかりました。
・姿勢による問題
・体型が変化したことによる問題
・視覚による問題
・聴覚による問題
・平衡感覚による問題
などなど、です。
これだけあるので、この中のどれかが小指をぶつける要因になっているはずです。
しかし、脳に関わる問題が、歩いているときに小指を認識せず、物に当たることが報告されているんで、ここも要注意。
なんにせよ。
小指がぶつかって痛い!
小指がぶつかって骨折!
ってなことがあったら、まず療法士は
・痛みを取り除く
・骨折の癒合を早める
・早期に直して復帰させる
っていうことも大事だけど、
今回のように、なんで小指がぶつかってしまうのか?
その原因を見つけることが、その人の人生にとって大切なことなんです。
症状を治すは当たり前、その怪我になった原因を見つけてそれに対応することが真の治療家だと考えています。
失礼なことを言っちゃいますけど、
自分は毎回リサーチするときに、怪我の原因がドジなパターンを祈って問診しています。
それは、重症じゃないことが多いから。
PS
そういえば、最近プラズマっていう言葉よく聞きますよね。
プラズマ乳酸菌もそっか、
(免疫細胞「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」にちなんで名づけられたらしい。)
今後も、プラズマ何ちゃらっていう製品多く出てきそう笑笑