頑固な足首痛は皮膚リリースで解決! | 日本オランダ徒手療法協会

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頑固な足首痛は皮膚リリースで解決!

2020.06.25

from 黒田雄太  @自宅デスクより

 

突然ですが、あなたはいつも何時に起きますか?

 

最近の僕の悩みは圧倒的にインプットの機会が少ないこと(苦笑)

 

正直あまり勉強が出来ていないんです。

 

ということもあり、さらに太陽が登るのがだんだん早くなってきていい季節になったのでまた「早起き」をすることにしました!

 

どうしても帰りが遅くなる時もあり、その時はしっかりと睡眠時間を確保するようにします。

 

ですが、早く寝れた時には朝4時過ぎには起床して、本を読んだりでインプットをしてみているんです。

 

やっぱり朝型生活はいいですね!

 

頭がとても冴えているので、たとえ夜同じぐらい本を読んだとしてもその吸収率は全く違います。

 

最近読んでいるのは”お金”についての本です。

 

新しい本を買いたい気持ちもあるのですが、まずはすでに家にある本から読んでいこうと思います。

 

ちょっとだけ早起きして自分のために勉強する!

 

とてもオススメです!

 

あと1つあなたにオススメをしたいと思います。

 

それは痛みや可動域制限の治療の時に「ある組織」にアプローチすることです。

 

最近僕はまずはその組織の硬さをチェックすることがほとんどですが、かなり治療の効果は高いです!

 

今日のブログはその「ある組織」にアプローチして効果を得られた患者さんの話をしようと思います。

 

頑固な足首痛と可動域制限

 

今回の患者さんは40代の男性。

 

足首痛でしゃがみ込みが出来ないことに困っていました。

 

学生時代にバスケットボールをやっていて、足首の捻挫は何回もしていたようです(汗)

 

そのせいもあり、足首は硬くなっていました。

 

しゃがみ込んで痛みがあるのは、足首の前外側。

 

部位的には遠位の脛腓関節付近。

 

おそらくですが、捻挫といえば内反捻挫なので繰り返す捻挫の中で腓骨が下方に下がってしまっていたのではないかと想像しました。

 

通常足首の動きに伴い腓骨も動きますが、背屈すると腓骨は挙上し、底屈すると腓骨は下降します。

 

そのため、内反捻挫に伴い腓骨が下方に下がったままの状態で背屈をするので、背屈の際に腓骨と距骨がぶつかって痛みが出ていると予想したんです。

 

ということは、治療は脛腓関節の可動性をしっかりと出してあげたら解決するので、まずは脛腓関節のマニュプレーションをやってみました!

 

しかし、あまり効果がない…苦笑。

 

確かに脛腓関節の動きは良くなったのですが、何度も繰り返した捻挫のせいで足首周りの軟部組織はガチガチになっていたんです。

 

その後足首自体のモビライゼーションや後方関節包のストレッチ、アキレス腱のリリースなどを行うも頑固な足首痛はとれません。

 

ですが、いろんな部位にアプローチをしても解決しなかった足首痛がある組織にアプローチしたら、劇的に足首痛と可動域制限が解消されたんです!

 

それは一見関係ないように見えて、関節の動きに大きく関係していたんです。

 

その組織とは一体なんでしょうか?

 

関節の周りで一番表層にある組織とは?

 

そのある組織とは「皮膚」です!

 

僕がアプローチしたのは、しゃがみ込みを制限していると思われる足首後方〜アキレス腱上の皮膚をリリースしたんです。

 

よくよく触ってみると、足首周りの軟部組織だけでなく皮膚自体もかなり硬くなっていました。

 

では、なぜ皮膚が関節の制限をしてしまうのでしょうか?

 

それは、皮膚は関節周りの組織で関節軸から一番表層の組織となるからです。

 

関節が動く時には関節の軸が必ずあります。

 

その軸に近い組織は多少柔軟性に乏しくても可動域を大きく制限することはありませんが、遠い組織は大きな柔軟性が求められます。

 

さらに、皮膚をリリースして気付いたんですが、皮膚リリース後に硬かった足首周りの軟部組織を触ってみると、かなり緩んでいたんです。

 

つまり、皮膚と関節周りの軟部組織も癒着をしていたようなんです。

 

皮膚の下にある組織との間が癒着していると、関節を動かした時に皮膚も伸びないし、皮膚の下にある組織も伸びていきません。

 

足首の関節包ストレッチをしても効果がなかった理由は関節包自体が硬く短くなっていたのではなくて、皮膚との癒着により間接的に伸びなくなっていたんです。

 

術後リハなどでは皮膚に対してのアプローチは行いますが、皮膚へのアプローチはいろんな痛みや可動域制限の治療に使えます。

 

ただし、皮膚を全部リリースしようとすると到底時間が足りないので皮膚を摘んで関節を動かした時に、摘んだ指に抵抗感がある部位は癒着をしているポイントです。

 

そのポイントを見つけ出して、効率の良い治療をやっていきましょう!

 

【グッバイ!腰痛!】そんな日がいつか来ますように

 

P.S

ちなみに夜も22時ぐらいに寝れるととても疲れがとれやすいです。同じ6時間寝るにしても22時に寝るのか?0時に寝るのか?で全く朝起きた時の疲労回復度合いが違いますね!


この記事を書いた人

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黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。