腰痛治療の常識!もう安静で腰痛は治りません | 日本オランダ徒手療法協会

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腰痛治療の常識!もう安静で腰痛は治りません

2018.05.29

from 黒田雄太   広尾のオフィスから。

夕食を食べていなかったわたしは

もう腹ペコ状態。

 

場所はなぜか都内。。。

 

都内の夜を野郎二人で徘徊中。

そんなときに昔ながらの和食料理店が目の前に!

思わず、吸い込まれるようにそのお店に…

 

そのお店は

笑顔が素敵な奥さんと白い髭を生やしたご主人の二人が切り盛りしていたんだ。

なぜか奥さんはプロ野球の楽天が好きみたい。

そんな二人のいる。とても雰囲気が良いお店。

 

一緒に入った友人が刺身を頼みだした。

「いやいや」

わたしは海の幸が豊富な長崎出身。

 

「…長崎出身の俺に刺身を食べさせる気??」

 

と期待半分、不安半分…

 

「東京の刺身なんて」と思いながら

 

口にしてみると…

 

「これは美〜味〜い!!!!!!!!!!!!」

 

東京にも美味い刺身が!!!!

長崎の妻に叫びたくなった。

とても幸せな夜だった。

安静にすると腰痛は治る...これは時代遅れ!?

さて、ここからは真面目な話をしたい。

腰痛の患者さんを目の前にしたときに

 

あなたや医者は何と言ってる?

 

そうそう

 

「痛みが引くまでは無理しないように」

 

とか

 

「とりあえず仕事は休んで家でゆっくりしましょう」

 

...

 

【安静】にすることを薦めてない???

 

何となく世間では

 

 「腰 痛」 = 「安 静」

 

って言ってるけど...

 

それってもう常識じゃないって知ってた???

安静にするとギプス固定後と同じことが腰にも起こる!!

じゃあ

 

少し視点を変えてみよう

 

ギプス固定で安静にしていた関節がどんな状態になるかは

 

みんな簡単に想像がつくよね

 

・関節周囲の組織は硬くなり

・組織の循環は悪くなり

・痛み物質が滞り

 

いい事なんてまっっっったくないの!!

 

ね!動かした方が絶対良さそうでしょーーー

 

それで、何で動かした方がいいかと言うとね

 

『スポンジ効果』っていう働きが良くなるわけ

体の中には毛細血管が豊富な組織ばかりじゃなくて。少ない組織もあるよね。

毛細血管が少ない組織はカラダをたくさん動かして

 

組織を「加圧⇄減圧」繰り返してあげる

 

そうすると組織の循環が良くなるんだ!!

 

そして、循環が良くなると…痛みも軽くなりやすい!!

 

ただ、1つ注意は

 

「痛みがない範囲」で動かす事!

 

痛みがあるとカラダは直ぐに循環をストップさせる方向に働いちゃうからね

 

腰痛治療最先端のヨーロッパで

急性腰痛は

「痛みがない範囲であれば、仕事も日常生活も継続してよい」

 

なんだって!

 

そんな治療が当たり前のように行われているんだ

でも、理にかなってるよね!

 

んなわけで、

 

今回、安静にすることをギプスで固定する事に例えたんだけど、冷静に考えると安静はよくないっていうのは当たり前な事だよね。

でも、腰痛って聞くと痛みが引くまで安静にしましょうとか…

ただ、これも実は

今のみんなの頭の中ではあたりまえなのかもしれないね

 

日本の治療家に

ホンモノの情報が広まることを願っている…

 

そんな今日この頃でした。

PS

来月も東京に来るのでおいしいお店を紹介してくださいm(__)m

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黒田雄太

長崎県在住の理学療法士。【JADMT公認】オランダ準徒手療法士。基礎コース・福岡校アシスタント担当。Nagasaki Orthopaedic & Sports Physical Therapy(NOSPT) 役員。総合病院、整形外科クリニック、デイケア、特別養護老人ホームを経験。 自身の“辛い腰痛”の経験から、「世の中の腰痛で苦しむ方を助けたい」という使命を持つ。 一時的に自覚症状を解消するだけの対処療法ではなく、腰痛の患者様を「施術」から「トレーニング」までトータルにサポートすることを信条としている。一児の父。