知って得するカラダ循環システム | 日本オランダ徒手療法協会

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知って得するカラダ循環システム

2018.07.23

from 杉山貴規 広尾オフィス

暑い日が続いていますね。

 

自宅や屋外のビアガーデンでビールを飲むなんて方も多いのでは。

暑いからこそ、美味しいんですが、飲み過ぎには注意が必要ですよ。

酔ってしまうからではなくて、脱水の危険性がありますからね。

 

えっ!?飲んでいるのに脱水??

 

実はお酒を飲むとおしっこが行きたくなるでしょ。お酒を飲んだ量よりも多く体外に出ちゃうんです。

 

※厚生労働省より

飲酒時はアルコールを代謝するために水が使われます。例えばビールを10本飲んだ場合、利尿作用により11本分の水分が排出されてしまいます。

こんなデータがあるんで特に夏場は汗と一緒に水分が外に出るから、お酒を飲んだらアルコール以外の水分補給も十二分にとってくださいね。

カラダに必要な循環システム

さて今回はリハビリのための循環の重要性について話したい。

 

循環て聞くと、循環器系の問題かと思うかもしれないけど、

それ以外の打撲、肉離れや肩こりなどといった身近にある整形外科的な疾患にも実は重要な要素。

 

例えば、打撲をするとその周りは赤く腫れがって、炎症が起きるよね。

もちろん腫れ上がって、痛みを感じる。

 

これを悪いものだと。考える人が結構いるんだけど、実はこの状態は人間の生体反応としては生理作用としては通常のもの。

 

損傷した部位に下記のようなことが起きている。

簡単に言うと、壊れたところを治すために集中工事を行なっているようなもの。

だから、色々な物質や生理作用が起きるためにエネルギーをたくさん使うそれで腫れ上がったり、痛みを感じたりするわけ。だからこれは重要。

 

だからこの好循環は止めてはいけなんだよね。

使いところが肝心なアイシング

でも、このことを知らないと痛みや腫れが悪いものだと思っていて、沈静化させようとする人たちもいる。

 

それがアイシングだったり、コールドスプレー、薬だったりするわけだ。

 

冷やすとどうなるか考えてみて。

血管が細くなって、怪我をしたところへの循環が悪くなるじゃないですか?

 

そうすると、

痛みが減る

腫れが引く

っていう現象が起きると思う。

 

一見良いことのように思えるし、怪我した本人もいいと思う。

 

でも、炎症作用=治癒過程を阻害していることにもなると思いません?

 

炎症作用を抑えるのは少し待ってもいいかもしれない。

 

冷やすことで、循環を阻害して、なおかつ治癒過程も阻害する。

人間にとってこの循環というシステムは重要になることが多いからこの考えは整形外科的な疾患にも十分に利用してほしいです。

 

だから自分は、この炎症期にも幹部とその周囲の皮膚・筋肉を含む軟部組織リリースは必ず行って好循環を維持するようにしている。

 

そうすることで治癒過程を良好に保ってくれるからね。

 

でも、大出血などの組織損傷が大きいときや感染が疑われるときなどの特殊ケースでは止血やアイシングは必要

 

使い分けが重要なんすよね。

 

この生理学的な話は炎症だけではなくて他のことにも使えるからぜひ参考にしてみて。

P.S.

脱水の話に戻るけど、

脱水は血液がドロドロになって、循環が悪くなることで下記のような現象が起こる

隣で酔っているその人は

 

酔っているのではなくて、脱水かもしれないから十分に気をつけて。

 

でも夏場のキンキンに冷えたビールはたまらなく美味い(笑)

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この記事を書いた人

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杉山貴規

理学療法士。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。整形外科、訪問リハを経験。10代のスポーツ選手の施術が得意。Jリーグ相模原U-18トレーナー担当。海外も含め、試合帯同をこなす。