痛みを筋/靭帯で考えるは非常識! | 日本オランダ徒手療法協会

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痛みを筋/靭帯で考えるは非常識!

2019.03.04

from 橘田 幸博  ドトールにて

 

最近思った話。

 

先週の土曜日は出張がなかったので、久しぶりに整骨院は

 

営業していました。

 

土曜日は月1回しか営業していないので、

 

患者さんもたまに営業するとびっくりされます笑。

 

そんな少し暇な日は日頃、疑問に持ったことやわからないことを調べる時間に

 

しています。

 

今は、インターネットで調べればなんでもわかる時代ですが、

 

情報が多すぎて、どんな情報を自分が明確に持っていなければ、

 

ただの役に立たない情報に終わってしまいますね。

 

僕もいわゆるネットサーフィンをしてしまう時間がありますが、

 

楽ですけど、なんか無駄な時間を過ごしたなって後悔することもありますね。

 

「皆さんはどんな時間を過ごしていますか?」

 

「毎日を楽しい時間を過ごすために工夫していることはなんですか?」

 

僕はそのようなこと考える時間を作るようにしています。

 

毎日が忙しいとか将来が不安だったりしてイライラ、こんな余裕なんてもてないなんてこととありますよね。

 

以前の僕もそうだったのでわかります。

 

最近試している取り込みがあって

 

「スペースデザイン」という工夫で毎日が楽しい時間になりやすいです。

 

スペースデザインとは

 

スペース=「余白」で毎日この「余白」を作ることを工夫しようという考え方です。

 

なんか難しい考え方だなと思う方もいると思いますが、そんなことなくて

 

暮らしている部屋、仕事場のデスク、カバンの中、愛車の中、普段身につけているものを

 

ワクワクする「理想とする空間」や「無駄がない環境」に整えていきましょうということです。

 

今、こんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」というメソッドがブレイク中ですが、

 

「自分の周りのものをときめくものだけにしよう」という考え方で、これを実践して仕事で成果を出したり、

 

家族関係が良くなったりする人がいるがたくさんいるみたいです。

 

僕は「海」が好きなので、当院の受付や音楽には「海」を連想するものがあります。

 

こうすることで不思議と仕事効率が上がるし、イライラしなくなりましたね。

 

考え方1つで毎日見ているものが違う視点で見れますよ。

 

今日はその当たり前に見ている視点を少し変えたら、症状が改善したという例が

 

あるので、お伝えさせてくださいね。

 

股関節痛いはどこの痛み?

患者さんが訴えている痛みの原因がわからないことってありませんか?

 

痛みの原因って色々とあると思いますが、ここでは「どの組織から痛みが出ているか?」

 

と定義させて頂きますね。

 

「どこ組織から・・・?」何を言っているんだと思いますよね。

 

僕はこの「どこの組織から・・」を追求した結果、患者さんの症状改善率が劇的によく治り

 

ましたし、臨床で悩むことを少なくなったんです。

 

9年ぐらい前の話ですが、

 

40代ぐらいに女性が右股関節が痛みがあると訴えて来院されてきました。

 

2週間前に山梨から京都へ旅行の際に一段一段が高い20段ぐらいの階段を

 

登った際に股関節の前面が痛くなったとのこと。

 

ここですぐに動きのチェック。

 

股関節を挙上させる・・。

 

患者さん「痛い」

 

痛みが強く出ていた。

 

さらに質問・・。

 

僕「整形外科に行きましたか?」

 

患者さん「はい、レントゲンでは異常ないと言われました」

 

僕「そうですか、それではあなたの原因は腸腰筋の肉離れですね」

 

患者さん「そうなんですね、整形でも言われました」

 

僕「(ホッ)では治療をして行きますね」

 

結果は1ヶ月たっても症状は改善せず・・。

 

今、振り返ると

 

ここでやっていなかったことがあるんです。

 

わかりますか?

 

組織を意識した問診と動作の評価

「股関節の前面が痛い」と患者さんが痛いと問診で聞いた時、どんな組織が

 

頭に浮かびますか?

 

筋肉?骨?靭帯・・。

 

もし、これだけしか浮かんでこなかった方は要注意です。

 

実は先ほどの股関節の患者さんは、

 

『関節軟骨』からでる痛みだったんです。

 

もし、問診の時に痛みの原因を「関節軟骨」やほかの組織に意識してたら

挙上して痛みでる股関節の角度にフォーカスしてチェックしたでしょう。

 

関節軟骨により圧迫のかかる股関節の最大屈曲角度で痛みがでると現象も

 

見逃さずに済んだし、挟み込まれやすい「関節包」が原因かも?という

 

視点で見ることができたでしょう。

 

ちなみの股関節の前面には、

 

  • 筋肉
  • 靭帯
  • 軟骨
  • 関節包
  • 神経
  • 血管
  • リンパ

 

などがあります。

 

これを意識して問診や動作のチェックをすると、原因の組織がわかってきますね。

 

そうすると・・・。

 

同じ股関節前面にある組織「筋肉」と「靭帯」に対する治療内容は

 

同じではダメですよね?

 

例えば、筋肉に対しては、ストレッチが有効的かもしれませんが、

 

靭帯に対してはどうでしょうか?

 

収縮が起こらない靭帯をストレッチしたら余計に伸長ストレスが加わり、

 

それがオーバーユースの原因となり治らない原因になるので、治療方法を

 

変えないといけませんよね。

 

というように、組織を断定することにより、より効果的な治療をすることが

 

可能となるわけです。

 

これからは原因になっているだろう場所ののことを

 

「関節」いうのはやめて、「その関節のこの組織です」

 

いう癖をつけて見ませんか?

 

「原因は関節由来の痛みです」ではなく、

 

「原因はその関節にある靭帯からの痛みです」

 

といういう風にするいうことです。

 

そのためにその部分に何があるのかを知らなくてはいけないので、

 

解剖学の知識のレベルアップをおすすめです。

 

P.S 

海が好きだけど、サーフィンはしないですけどね。見ることが好き。


この記事を書いた人

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橘田 幸博

柔道整復師。【JADMT公認】オランダ徒手療法士。JATAC アスレチックトレーナー。整骨院を経営しながら、オランダ徒手療法の代表 土屋の右腕として施術から協会のマネージメントを担う。また、タッチラクビー日本代表(2015,2019)に帯同。2019タッチラグビー世界選手権日本初の銅メダル獲得にも貢献、その他数多くのトッププロの施術を行う。一児の父。