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攻略⁇シンスプリント
2019.03.25from 杉山貴規 広尾オフィス
♪♪忘れないで〜僕らが出会った奇跡を〜〜〜♪♪(大音量)
周りを見渡すと、暗がりの中で大号泣している人がちらほら…
隣では、息子も涙ぐんでいる…
息子「すごい、よかったね。涙が出たよ」
杉山「あっ、あ〜、よかったな。うん感動したな」
先週、息子と一緒にドラ◯もんの映画を観に行ったんだ。
CMでバンバンに流れていて、どうしても行きたいというものだから、行ってきた。
自分もCMで見ることがあって、このメロディーと歌詞が流れると、
おっ!これは大人が観ても感動する系のアニメかと思い、期待を持って行ったんだけど、
面白かったんだが、あまり泣けなかった(あくまでも個人的な見解ね)
ドラ◯もんの映画って、レギュラーメンバーが普段のアニメよりもかなり、カッコよくなっていている。
かっこいいっていうのは、性格や気持ちのところ
普段は弱虫だったり、意地悪だったり、短気だったり、ないないづくめのところに、ドラ◯もんのひみつ道具が、解決するみたいな設定なんだけど、
映画では秘密の道具よりも、レギュラーメンバーの普段見せない勇気・優しさ・男気みたいなものがかなり観て取れて、そこがかなり感動や涙を誘うはずなんだけど、
今回はなぜか泣けなかった…
なぜか?それは詳しくはネタバレになるから言わないけど、この映画の設定がなんともややこしく、なんでだ?なんでだ?を続けてたら、あっという間にエンディングだったんだ。
そう言った意味ではもう一度見て、納得したいものなんだけどね。
納得できたら、きっとすんなり入ってきて一発で泣けるんだろうな。
自分もなんでだなんでだを繰り返しながら、日々治療しているんだけど、
そう言ったことができない場面がある。
そういうと全然考えてないみたいなんだけどね。
これまで、自分のブログでは一発で治すとか、対処療法の話は御法度みたいなところがあったんだけど、
スポーツ現場ではそうも言っていられない場面がありますよね。
今すぐに痛みを取って欲しいみたいな状態あるじゃないですか?
あると思うんですよ。
今回そんな場面で15分くらいの介入で痛みを取って、試合に出れた症例を話すね。
痛いんです。ここ↓↓
シンスプリント(以下シンスプ)の話なんだ。
もう2年前になるかな。
腰痛で全体練習に復帰した選手が、今度はシンスプの訴えをしてきたんだよね。
下腿の痛みが強くて、日常生活には問題なくて、歩くことはできるけど痛みがある状態。
練習中は集中していて、痛みは感じないけど、終わって我にかえるとジワ〜っていう痛みが出るらしいんだ。
いつからか聞いたら、5日くらい前から痛いっていうんだよね。
選手「テーピングして欲しいです。そうしたら多分楽にできると思うから。」
杉山「テーピングも一時的なものだから、しなくていいよ」
選手「ぁ、はい。でも試合中きになるから、それをどうにかして欲しいです」
杉山「気にならなくなれば、いい?」
選手「はい!!」
それで、簡単な問診をしたんだ。
・痛みは体重をかけると下腿の内側が痛い
・ジャンプ動作の着地で痛い
・押すと痛い
・熱感あり
・痛い場所はピンポイント
…などなど
それで、実際にどの組織が痛いのかを調べたんだよね。
骨?筋肉?靭帯?皮膚?筋膜?神経?血管?
そこからこの組織を絞り出したんだ。
それって、皮膚と筋膜
この2つに絞ったんだよね。
それぞれいうと長くなるから言わないけど、
骨の異常があれば、打診痛があるし、もっと腫れ上がったりする。
筋肉の問題であれば、自動・他動で動かした時に痛みが出るはずだよね。
それもない。
出血もない。
ただ、熱感とピンポイントの痛みだったんだよね。
それで、皮膚と筋膜の癒着が問題かもしれないって思ったんだ。
しかし、表面上やってもよくなるのはほんの少し、だから、筋肉と筋肉の滑りもよくしないといけないなーと思ったんだ。
公開!シンスプ戦略方法
そこから、自分がやった治療っていうのがこれ、
・足底筋膜のリリース(全体指先から踵まで)
・アキレス腱のリリース
・腓腹筋の筋間リリース
・後脛骨筋のリリース
・ヒラメ筋のリリース
・足部〜下腿ひざ下までの皮膚リリース
これをやったんだよね。
なんでこれを行うのか?
シンスプって繰り返される動作で筋肉や筋膜や皮膚のねじれなどの剪断力が生じて痛みに変化するんだよね。ってことは痛みのある周囲の組織は癒着したり、循環が悪いことが多い。
だからその癒着を剥がしてあげるんだ。
これ、マジで痛い!!
特に疼痛部位はもちろんのことアキレス腱周囲の皮膚なんかとてつもなく、痛みがある。
足底筋膜をやるのは、アキレス腱とオーバーラップ(腱同士が重なっている)いるからそこもやっておかないと緩むことがないんだよね。
でも、筋間や皮膚のリリースをやった後は
痛みが全くなくなったんだ。
選手本人も大喜び
選手「全然痛くないです」
杉山「今日これやって、いつまで継続できるか見ておいて」
選手「はい」
それから数日後、選手から報告があったんだよね。
次の日の練習試合後からまた痛みが出てきたらしい。元の状態に戻ったんだよね。
それから、練習量を控えて毎日ケアをしたんだ。すると痛みは完全に治まったんだよね。
即時効果は準備が必要!!
しかし数日後、公式戦の試合前に痛みが急に出てきた。
選手「杉さん、あそこが痛いっす。どうにかなりますか?」
杉山「うん。大丈夫だよ。」
選手「本当ですか?」
杉山「大丈夫だから」
…
試合が終了。。。
選手から痛みの訴えはなく、普通の状態で試合に臨めたんだ。
自分が何を施したのか?
アイシング?テーピング?足底版?
実はさっき紹介した内容の施術をしたんだよね。
もちろん緩ませるだけでなく、しっかりと動作確認を入れながら。。。
おおよそ、15分程度。
それでも、即時的な効果で痛みをなく試合に出させることが可能になった。
一発のテクニックで治したんだけどね。これは彼だけにしか自信を持ってできることではないんだ。
他の選手が試合当日同じことをやっても、おそらく上手くはいかないだろうね。
それじゃ〜意味がないじゃんというかもしれない。
それには理由がある。以前に治療してどこまでその効力があるかどうかを確かめていたから、できた芸当なんだ。
やはり下調べが必要なんだよね。
その後、この選手には体のクッションを作るような足底面のアーチと姿勢改善の訓練を指示して、シンスプリントは解消した。
自分が紹介したシンスプリントの治療法は本当に簡単なものなんだけど、これ結構有効なんでやってみてはどうでしょうか?
でも、しっかりと下調べをしてこの治療の効果を見定める必要がありますよ。
PS
子供と見たクレヨン〇〇ちゃんではしっかり泣いてしまったんだけどな〜
単純な内容じゃなきゃダメかも(笑)